富士山麓の自然

富士山麓には、古くから「御厨(みくりや)」と呼ばれてきた地域があり、御殿場市、裾野市、小山町の一帯におよんでいます。そこには、日本の各地で絶滅危惧種に指定されている希少種が多数生息する貴重な自然が残されています。その一方で、気候変動の影響や開発、外来種の侵入などにより、年々変わりつつある「みくりや」の自然の現状も目にしています。この豊かな自然が長く保たれることを願いつつ、富士山麓の自然の生物多様性の一端をこのブログを通して記録していきます。

今年もタゴガエルの声が地層の穴の奥から聞こえてくる季節となりました。
2月17日に生息場所に声を聞きに行きました。残念ながら声を聞くことはできませんでしたが、なぜか穴の
外に瀕死のタゴガエルがいました。この時期は外界には出ないのが通例ですから穴の外にいるのは異例のことです。
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初めて「ふじのくに地球環境史ミュージアム」に行ってきました。

訪問してみての感想を一言で言うと「予想以上だった」ということになります。

静岡南高校の校舎を改築して造った博物館ですが、改装の仕方が先ず素晴らしかったです。学校の痕跡を消し去った素晴らしさではなく、学校の名残りをとどめつつ見事に変身を遂げている素晴らしさでした。
 外観は高校の名残りを明らかにとどめています。
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空間デザインは2016年DSA日本空間デザイン大賞を受賞したそうです。
 学校の机と椅子が置き方次第でこんなにも印象が変わるものかと思います。
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今日は養老孟司氏の講演があったのですが、10時受付開始時点で70名の行列が出来ていました。集客力のある企画を考えるあたりもさすがだと思いますし、図録も斬新で美しく公立の博物館の堅いイメージを塗り替える出来栄えでした。

ボランティアスタッフの多さも目を引きました。職員室を改造した部屋がカフェになっているのですが、そこでは二人のおじさんが生き生きと笑顔でドトールのコーヒー豆をひいていました。そこから見える駿河湾と赤石岳を含む連山の姿は絶景です。
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 必ずまた訪れたいと思いつつ、夕方の博物館をあとにしました。

2月14日に3個体、2月15日に1個体のコカゲロウ(Baetis)を確認しました。同一の場所での観察ですので、14日と15日で、同一の個体であった可能性もあります。
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今西錦司の『採集日記加茂川1935』は3月12日からスタートしています。今西錦司はこの日、多数のコカゲロウを採集しました。採集日記の中に次のような一節があります。

Baetisの類がすべて水中にもぐり込んで産卵するのかどうか、或いはこれは急流性のものだけに見られるadaptationで、静水性のものは全然別な方法をとって水の中へなどもぐりこんで行かないのか それはまだしらべていない。

画像の個体の種類も真冬の水中で産卵する可能性がゼロではないということになります。

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