
裾野市のすすき野原でナンバンギセルを多数確認することができました。ナンバンギセルはススキなどの根に寄生する植物です。ススキ草原などの減少とともに生育環境が失われ、地域によっては非常に希少な植物となっています。長野県や山形県では「絶滅」、群馬県では「絶滅危惧I類」、宮城県・福島県・埼玉県・岐阜県では「絶滅危惧II類」に位置づけられています。また、『万葉集』の「道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今さらさらに 何をか思はむ(道端のススキ(尾花)の根元に咲く思い草のように、うつむいてあなたを思う私の心。今さら改めて何を迷い思い悩むことがありましょうか(いや、もう悩みようがないほどあなたを思っています)。の「思ひ草」は、ナンバンギセルのことだと考えられています。万葉人はナンバンギセルがススキの根元の近くに咲くこともしっかり観察しています。



