富士山麓の自然

富士山麓には、古くから「御厨(みくりや)」と呼ばれてきた地域があり、御殿場市、裾野市、小山町の一帯におよんでいます。そこには、日本の各地で絶滅危惧種に指定されている希少種が多数生息する貴重な自然が残されています。その一方で、気候変動の影響や開発、外来種の侵入などにより、年々変わりつつある「みくりや」の自然の現状も目にしています。この豊かな自然が長く保たれることを願いつつ、富士山麓の自然の生物多様性の一端をこのブログを通して記録していきます。

2018年08月

今週はツリガネニンジンの可憐な花に心慰められる1週間でした。
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今年は例年以上に発生数が多いように感じるイチモンジセセリがここにも現れて吸蜜していました。
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昨日の夕方、建物の中にタカネトンボが迷い込んできました。暗がりを好むトンボですので、灯火に飛来することはあり得ません。急に降りだした雨が関係していたのでしょうか。
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タカネトンボは胸部の光沢の本当に美しいトンボです。
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御殿場市でコロギスの写真を撮りました。
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前脚の細くて鋭いトゲが特徴的です。
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クサキリの写真を撮りました。こちらは頭部が鋭く尖っていないところから、クビキリギスではなくクサキリであることがわかります。ジーという声で鳴きます。
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クモヘリカメムシが灯火に飛来しました。久しぶりの灯火への飛来でしたが、今日だけで3個体を確認しました。クモヘリカメムシはイネ科の植物に集まるカメムシで、イネの害虫としても知られています。
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御殿場市でサトキマダラヒカゲの写真を撮りました。
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ヤマキマダラヒカゲとの見分けの難しいチョウですが、後翅裏付け根の3つの紋が直線的であることからサトキマダラヒカゲであることがわかります。
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箱根湿生花園に行ってきました。

湿地で最も目についた花はミソハギで虫はイチモンジセセリでした。
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次に目についた花はナガボノシロワレモコウでした。
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ナガボノシロワレモコウの花にコアオハナムグリがついていました。
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セリ科の植物の花にはアオハナムグリがついていました。
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群生しているわけではありませんが、今が見頃の花もたくさん咲いていました。その中の一つ、シラヒゲソウです。
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ワレモコウが風に揺れる箱根湿生花園の風情は既に秋のものだと感じられました。

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