2018年12月
ホシハジロ
クロスズメバチとシダクロスズメバチ
クロスズメバチの写真を撮りました。
クロスズメバチは地蜂とも言われ、「地蜂とり」という風習が信州では広く行われてきました。JA長野県のホームページには地蜂とりについて次のように紹介されています。
「地蜂とり」とは、夏から秋にかけて、目印の真綿(最近では果物などについているスチロール)にエサであるカエル、川魚、イカ、エビなどをつけて、それを蜂にくわえさせ、オリンピックの優勝者でも敵わないような足取りで、足下がどうなっていようがおかまいなしで、野山で蜂を追いかけたり、蜂の飛んでいる姿を目を皿のようににして追いかけ、その巣を探しあて(スカシ)たりし、老いも若きも男たちが夢中になって、地蜂の巣を発見することをいいます。
「地蜂とり」は「スガレ追い」とも呼ばれ、井伏鱒二の随筆に「スガレ追い」という作品があります。この作品の中にクロスズメバチにはいくつかの種類があることが記されていますが、分類学的には、クロスズメバチとシダクロスズメバチが別種とされています。
こちらが今日、撮影した個体の頭部です。頭盾中央の黒帯が下縁まで達していないことからクロスズメバチであることがわかります。
次は2014年6月6日に撮影した個体です。頭盾中央の黒帯が下縁まで達していることからシダクロスズメバチであることがわかります。