富士山麓の自然

富士山麓には、古くから「御厨(みくりや)」と呼ばれてきた地域があり、御殿場市、裾野市、小山町の一帯におよんでいます。そこには、日本の各地で絶滅危惧種に指定されている希少種が多数生息する貴重な自然が残されています。その一方で、気候変動の影響や開発、外来種の侵入などにより、年々変わりつつある「みくりや」の自然の現状も目にしています。この豊かな自然が長く保たれることを願いつつ、富士山麓の自然の生物多様性の一端をこのブログを通して記録していきます。

カテゴリ:鳥類 > チドリ目

御殿場市沼田の田んぼでチドリ科のケリの写真を遠くから撮ることができました。

近づこうとしましたが、飛んでいってしまいました。飛んだ際の、背面の白、黒、茶のコントラストが強かったのが印象的でした。

専門家によると「ケリは非常に気が強くトビやカラスが近づくと執拗に攻撃するため、営巣地付近では他種(タマシギなど)が営巣することも多く、ケリを用心棒にしています。」ということです。
今日出会った個体はつがいで暮らしていましたが、ペアでよりも群れで生活することのほうが多いようです。

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12月24日に京都の鴨川沿いの道をユリカモメを観察しながら歩きました。
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地元の方の話では約2週間前に初めてユリカモメの姿を目にしたということでした。
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専門家の方にうかがったところ、今年の飛来数は記録的な少なさだそうです。
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いくつかの群れとも出会い、丸太橋の周辺では最大65羽の群れを確認しました。
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今朝の富士山です。雲がかかっていますが、相変わらずの雪のない富士山であることはわかります。

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今日の静岡新聞に豊田由美さんの「暖冬と富士山」という文章が掲載されていました。その一部を引用します。


「今年の気候はおかしいね。こんな雪のない富士山は見たことがない」と言うのがこの頃の近所のあいさつです。もしこの後急に本来の寒さになったら動きかけた新芽は縮んで枯れてしまいます。


「おかしい」と思い続けて、ついに1月も半ばを過ぎてしまいましたが、今晩から大雪の予報が出ていますので、この時期としては異例の姿も今日までとなりそうです。


熱海の海で今日、撮られたユリカモメの写真です。
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なぜか、かっぱえびせんによく集まるそうですが、原料にエビが含まれていることが鷗にはわかるのでしょうか。



 

 

 

 

神田から上野までの道を歩いてきました。
下の画像は万世橋から「かんだふれあいばし」の方向を写したものです。下を流れるのは神田川。水面に水鳥のようなものが見えました。
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「かんだふれあいばし」まで行って確認したところ、ユリカモメでした。嘴の赤と頭部の灰色が特徴です。ユリカモメは冬鳥です。
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上野の不忍池はたいへんな混雑ぶりでした。ビルを背景とした大きな池の風景は富士山麓では見ることのできないものです。
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先ず見つけたのはキンクロハジロでした。これは富士山麓でもよく見られます。
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次に見たのはオナガガモです。昨年の冬に京都の賀茂川で見たカモです。こちらは富士山麓では目にしたことがありません。オナガガモの生息域を調べてみたいものです。
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