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アケビ エゴツルクビオトシブミ カツオゾウムシ
田んぼに少しずつ水が入り初め、その水面には初夏の富士山が写っています。
アケビの花が咲いていました。アケビの蔓は細工の材としても使われています。
エゴツルクビオトシブミCycnotrachelus roelofsiを2個体確認しました。オトシブミの仲間は、作ったゆりかごを切り落とす種類と葉につけたままにしておく種類があります。「オトシブミ(落とし文)」でも「落とさない」種類がいるということです。エゴツルクビオトシブミは後者であるとされてきましたが、1986年に京都大学の櫻井一彦先生が長野県下伊那郡豊丘村神稲の二次林で林床に落ちているエゴツルクビオトシブミのゆりかごを多数見つけました。詳細な調査の結果、全体の23 % が切り落とし型であることがわかったということです。京都市左京区岩倉では切り落とし型は8%にとどまったそうです。産卵行動に関わる重要な習性に地域差があるのは極めて興味深いことです。富士山麓では切り落とし型は何パーセントぐらいなのか、調べてみたいものです。
目にする甲虫の種類が日に日に増えていきます。今日は、カツオゾウムシを今年初めて目にしました。