富士山麓の自然

富士山麓には、古くから「御厨(みくりや)」と呼ばれてきた地域があり、御殿場市、裾野市、小山町の一帯におよんでいます。そこには、日本の各地で絶滅危惧種に指定されている希少種が多数生息する貴重な自然が残されています。その一方で、気候変動の影響や開発、外来種の侵入などにより、年々変わりつつある「みくりや」の自然の現状も目にしています。この豊かな自然が長く保たれることを願いつつ、富士山麓の自然の生物多様性の一端をこのブログを通して記録していきます。

カテゴリ: > アルクトゥールス

明け方、午前4時30分頃の東の空にたくさんの星が輝いていました。特に目立っていたのが、アルクトゥルスとイザールとアルフェッカです。

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赤丸がアルクトゥルス、黄色丸がイザール、青丸がアルフェッカになります。
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この3つの星の位置関係を把握しておくと、うしかい座とかんむり座の星座が読みとれるようになります。

11月29日の午前4時30分に箱根外輪山の上空の写真を撮りました。そこには一際、美しく輝くアルクトゥルスとスピカが写っていました。
アルクトゥルスとスピカ

  野尻抱影は「星のトパーズ」という随筆に次のように書いています。

 

アルクトゥールスは華やかなオレンジ色で、スピーカは綺麗な青白。宝石ならば、トパーズとホワイト・サファイアである。そして、アルクトゥールスは笑いかけ、スピーカははにかんでいる。

 アルクトゥールスの名は、ギリシャ語のアルクトス(大熊)とウールス(番人)の合成語で、今北の空に高く横たわっている大熊――北斗七星の尾を東へ延ばして行けば、その全長の二倍ほどのところに、ゆっくりと金茶いろに瞬いている。そして北斗のめぐるに連れ、そのあとを追って廻るので、「熊番」の名を得ている。(中略)

 日本の地方地方で、アルクトゥールスをムギボシ(麦星)、スピーカをシンジュボシ(真珠星)といっているが、かつて山本一清博士は前者を、サンゴボシ(珊瑚星)と呼んで真珠星に対せしめた。これは星の色をよく生かした好い名だと思っている。


12月4日の早朝に箱根外輪山の上の星の写真を撮りました。アルクトゥールスとスピカを結ぶ線は春の大三角形の一辺となっています。
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12月4日の朝、諸久保から神山へ向かう農道でタヌキのロードキルを確認しました。今年はタヌキの交通事故が少なく、この秋2例目です。
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昨晩は星空の美しい夜でした。木星、スピカ、アルクトゥールス、カストル、ポルックス、カペラなどを見ることができました。
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秩父宮記念公園に行ってきました。今の季節ならではの花をたくさん見ることができました。
クマガイソウです。
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ヤマシャクヤクです。
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ヤマブキソウです。
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ヤエイチゲです。
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加えてシイタケの植菌などの貴重な体験もすることができました。

11月26日の早朝に北斗七星とアルクトゥールスの写真を撮りました。冬の星空ならではの美しい光景です。
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今日は御殿場市でツグミを確認しました。裾野市でも昨日、確認されており、富士山麓にある程度の個体数が既に渡ってきていることは間違いないようです。
ツグミの初見日は年によって違いがあり、2014年は2月17日でした。次の画像はその時のものです。
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