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イタリア、ドイツ取材から帰国。ちなみに、ドイツという国を訪れたのは、思い起こしてみると1999年以来の26年ぶり。当時制作をしていた『ガラパゴス大百科』のための打ち合わせで、当時まだご健在だった著名な行動生物学者アイブル・アイベスフェルト博士(マックスプランク研究所)にお目にかかりに伺ったとき以来。ガラパゴス諸島の、世界でも貴重な生態系の保護の必要性を最初に訴えたのがアイベスフェルト博士。それに関わられるようになった経緯を、『ガラパゴス大百科』の巻頭の原稿として執筆をお願いしていたもので、いまならメールの添付書類としていただくはずの原稿ですが、当時は(面談も兼ねて)タイピングされた原稿を直接受け取るために、2泊3日の弾丸旅行でミュンヘン郊外のマックスプランク研究所を訪ねたもの。受け取った宝石のような原稿は、街に帰ってすぐに2部コピーをとり、1部は郵送で日本の自分宛に、1部は預ける荷物に、原本は手荷物に入れて、安全に安全を期して持ち帰った記憶があります。『ガラパゴス大百科』は、博士のこの巻頭の原稿だけで十分に価値があるものになりましたが、それに感じていただける人は、もはや私より年齢が上のごく限られたかたがただけでしょう。

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ヨーロッパの馬たちのなかでも古い形質を残す者たち。

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ドイツ、デュッセルドルフに近いデュルメンの地に、中世から変わることなく生きつづける野生馬たちの撮影。撮影の途中で大雨に会いましたが、(カメラを濡らしながらも)かえって面白い撮影に。レンタカーでの移動ですが、先に滞在したイタリアでは路面が穴ぼこだけであったのに対して、ドイツに一歩入るといずれの道路も路面は小さな瑕疵さえ補修され、まわりの車の速度にも刺激されておのずから高速走行に。

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ヨーロッパ唯一の野生馬とも言われる「ジャーラ馬」の撮影で、イタリア、サルデーニャ島へ。紀元前に農耕馬として連れてこられたのが野生化したものとも言われつつ、起源は?。ポニーよりひとまわりくらい大きめで、ウマとしてはかなり小型のウマたち。あと2日、このウマたちの撮影でサルディーニャ滞在。地元のB&B滞在ですが、ワインの差し入れ等々もありなかなかの居心地。ただしこの街でもローマ市内と同じように、車は狭い石畳の道をかなりの速度で飛ばしますので、こちらもそれに適応した運転で。

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リグーリアの野生馬の取材を終えて、今度はサルディニア島の野生馬の撮影に向かうためにジェノヴァに移動。どの街角も、斜光が射しこむ夕暮れどきは一幅の絵。

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