「PTSD」 私がこの単語を初めて耳にしたのは、
10年程前の堺正章さんの離婚に関してだったと記憶しています。
10年程前の堺正章さんの離婚に関してだったと記憶しています。
「PTSD」とは、Post Traumatic stress Disorderの略で、
日本語では「心的外傷後ストレス障害」と訳されています。
心に受けた衝撃的な傷=トラウマが元で、後に生じるストレス障害のことを言います。
我々の目の前には、日々さまざまな事が起こります。ただ事故やトラブルなど、
想定外の事が起こったとしても、ある程度までは健全な対応をとる事ができます。
しかし天災や人災・犯罪など、「自我のコントロール」を超えた暴力的・侵入的な刺激には、
対応ができなくなり、強い衝撃となって「心の傷(トラウマ)」となります。
この「トラウマ」には、大事件・大災害等による急性の外傷と、
虐待やいじめ等による慢性の外傷があります。
よく「放心状態」と言いますが、心に強い衝撃を受けると、ショック状態に陥り、
時には一時的な記憶喪失を起こして、人は無意識に心の働きを「麻痺」させて、
大きなショックをやり過ごそうとする機能が働きます。
我々の目の前には、日々さまざまな事が起こります。ただ事故やトラブルなど、
想定外の事が起こったとしても、ある程度までは健全な対応をとる事ができます。
しかし天災や人災・犯罪など、「自我のコントロール」を超えた暴力的・侵入的な刺激には、
対応ができなくなり、強い衝撃となって「心の傷(トラウマ)」となります。
この「トラウマ」には、大事件・大災害等による急性の外傷と、
虐待やいじめ等による慢性の外傷があります。
よく「放心状態」と言いますが、心に強い衝撃を受けると、ショック状態に陥り、
時には一時的な記憶喪失を起こして、人は無意識に心の働きを「麻痺」させて、
大きなショックをやり過ごそうとする機能が働きます。
強い衝撃を受けたとしても、ストレスに強い人は、自然に治癒し回復してゆきますが、
心の中の一部が麻痺したままだと、後になって「異常信号」が出ます。
この異常を知らせるための身体的・心理的な症状が、ここで言う「PTSD」です。
その症状には、悪夢・フラッシュバック・頭痛・腹痛・吐き気などがあり、
特に子どもの場合は、衝撃を受けた時そのままの体験を生じる事があります。
さて「PTSD」に対してのサポートには、
「応急処置」と「トラウマとの直面・棚卸し面接」という二段階に分かれます。
「応急処置」とは、安心感を与えること、自己コントロール感を与えることです。
直接の原因を取り除いたり、刺激を和らげ心のバランスを取り戻す事です。
「トラウマとの直面・棚卸し面接」とは、PTSDの症状が出始めた際に、
援助者と共にトラウマを再度見つめなおし、その時の感情・身体感覚・映像などから、
心を解放するように仕向ける事です。
何が起こったか、何が怖かったか、を冷静に理解して、
その時にどう対応できるのか、を自らの中に取り戻してゆきます。
ただこの感情に直面するのは、フラッシュバックを起こすのと同様ですので、
大きなショック症状も懸念されます。この時に最も大切な事は、直面するための勇気と、
なにより援助者との信頼関係です。
ただしPTSD症状が激しい場合には、これを緊急策して行う必要がありますが、
第一段階の「応急処置」を行って、日常生活が安定している場合には無理に行いません。
十分に回復して、本人から直面したいという希望が出た時に行うようにします。
今回の大震災で、通常生活では体験することのない感情に多くの被災者が直面しました。
大震災が目の前で起こり、大災害が迫る大きな恐怖の中で、
もしかしたら家族や友人が目の前で災禍に巻き込まれ、
あるいは震災後になって、悲しい姿に直視するケースもあったでしょう。
多くの大人たちは、これまでの喜怒哀楽・愛別離苦など人生経験を通して、消化できたとしても
子ども達にとっては、心の傷が生涯のこる事が想定されます。
自衛隊や警察・消防など、ボランティアの方々にも必要性が出てくるかも知れません。
もしかしたら家族や友人が目の前で災禍に巻き込まれ、
あるいは震災後になって、悲しい姿に直視するケースもあったでしょう。
多くの大人たちは、これまでの喜怒哀楽・愛別離苦など人生経験を通して、消化できたとしても
子ども達にとっては、心の傷が生涯のこる事が想定されます。
自衛隊や警察・消防など、ボランティアの方々にも必要性が出てくるかも知れません。
こうして「PTSD」を内容を整理しただけで、訓練された専門家でなければ対処できない事、
そして今後、長期にわたる復興の中で、心のケアが必要であることが分かります。
産官学連携での長期対応が、必要になってくると予想されます。
産官学連携での長期対応が、必要になってくると予想されます。