”好きな人を好きといいたい!”村田悠のblog

29歳レズビアンです。普段は会社員。 「LGBTってよくわからない」「気持ち悪い」そんな声がまだまだあります。 好きな人のことを胸をはって恋バナがしたい^^ LGBTの中にだってさまざまな人がいるよ。 そんな思いで等身大の考えを書いていきます。 いろんな人に届きますように。

29歳のレズビアン、一般社団法人ことばの診療所代表です。
【HP】http://kotoba-clinic.com/
◆はじめてこのブログに来て頂いた方はこちらをご覧ください☆
【村田の自己紹介】http://soar-world.com/2016/10/03/haruka/



こんばんは、村田です。

先日Twitterにてボーイズラブ(以下BL)絡みで
「ホモ」という言葉を使ったことがあるかというアンケートを取られていました。
※作成者はせな(@oosenaoo)さん。
ご了承いただいて画像をお借りしています。

BLアンケート1
BLアンケート2


気になったのが、設問3の結果の中で
「ホモという言葉をやめる必要はない」と答えたうち、
 
47%:自分は差別するつもりで使っているのではないから
32%:BLはファンタジーなので現実の差別とは関係ないから

というところ。
 
ただ、個人としては意図関わらず「ホモ」という言葉に引っかかるし、
現実とは関係ないと言い切れないよね、と日ごろ感じているので、

今回ブログを書きました。


「差別」という言葉は日常生活で中々使われないので、
そういわれてもしっくりこない方や
自分とは遠い言葉だと感じる方もいるかと思います。

ですので今回は差別かどうかというよりは、
レズビアンとして生きている私がどう感じるのかとその理由についてフォーカスをしました。

まず1レズビアンにBLの何がわかる、と突っ込まれてもイヤなので立場整理を。


私とBL


私は中学校の時に女の子を好きと気づきました。

その子のことが好きでたまらなかったものの、
周囲に同性愛という言葉をポジティブに教えてくれる人はいなくて、
ネットでは「禁断の愛/変態」と出るわ、自分は生きていけるのだろうか、と途方に暮れていました。

その頃に出会ったのが、ボーイズラブ(以下BL)です。
たまたま私の周りにいたのは好きなキャラクターの同人誌を持ち寄るような割と濃いオタクたち。

同人誌の内容はキス程度でしたが、それを読むことで、
「そっか男同士の恋愛がこんなに当たり前なら、
自分が感じている女の子(同性)を好きっていうのもアリなんだな」
と、とてもポジティブに受け入れられたんです。

これはすごく幸いなこと。
LGBT当事者の中には「同性を好きな自分はおかしいのではないか」と
自己否定してしまったり自傷、自殺してしまう子もいます。
私にとってはたまたまBLが自己受容のツールになったわけです。
(ちなみにオタクな当事者と話すと何人かから「わかる―」と言われたので
 メジャーなルートではないものの私だけの特殊な経緯でもなさそうです。)

思春期になっても同性で恋愛をするロールモデルは周りにいないから、
振られ傷つき、新しい恋にチャレンジする、
片想いの切ない気持ちなどすべて、BLで学んできたんです。
※「レズビアンならなんで百合(女の子同士の恋愛)を読まないの?」と聞かれることもあるのですが、
 百合は中高校生の甘酸っぱい純愛(そして時に一過性のものとして描かれる)が主軸であり、
 大人になったその後を描く作品には殆ど出会えなくって。
 それよりも、年齢層、世界観、価値観など圧倒的に幅が広いBLの方が私の救いになりました。
 元々私の好みとしても自立した大人が並びたち共闘する関係性がすきなので相性が良かったようです。

もちろん、同性愛の現状を踏まえていない
ファンタジーとしての同性愛を描いている作品も多くあるので、
すべては鵜呑みにできないものの、でもBLの存在は私の心の支えになってきました。
とても勉強されている作者さんも中にはいて、
最近では想いが通じ合った男性2人が渋谷区に同性パートナーシップ証明をもらいにいく、
という実際の条例に言及した作品も見かけました。

 *

と、まあこんな風にBLに触れてきた1マイノリティは
新しいジャンルが出るたびにSNSでいろんな人が書かれる
「A(男性)はB(男性)を好きで好きでたまらないんだよ」的な表現を見かけた時に
その相手を思う優しい気持ち、恋したワクワク感、
自分はどう相手から思われているかのハラハラ感など心の機微を併せて読み取るわけです。
大抵は「素敵だなー、もっと幸せになれー♪」とほっこりしています。
 
 
ただ、ここでしばしば出てくるのが、
「ホモ」という言葉。

例えばtwitterをざっと見ただけでも、

「ホモップル尊い」→ゲイカップルのこと
「ホモを読んでいると~」→BLの代替例
「あのホモが~」→男性を好きな男性のことを指して
(可能性としてゲイだけでなくバイセクシュアルやトランスジェンダーもありうるがひとくくりにされている。)
などなど多様な意味で使われています。

これを見るたびにチクチクとトゲが刺さるような寂しい気持ちになるのです。


「ホモ」の持つ威力

ここでホモという言葉が持つ威力について。
 
私自身は、ホモという単語が、
同性愛者をバカにする文脈、差別対象としての呼び方として刷り込まれています。

中学〜大学まで「女の子を好き」という1マイノリティとして
社会にどうとらえられるのか、
どうやったら少しでも傷付かずに生きていけるのか
常にアンテナをはっていました。

その中でよく飛び込んできたのが「ホモ」というワード。
「あいつホモっぽいな」「ホモって怖いよな」
そう表現するときに
素敵、カッコいいといったポジティブな意味合いはなく、
気持ち悪い/異質というマイナスな重い言葉。
とんねるずの「保毛尾田保毛男」のような笑われる対象という扱い
2000年に起こった新木場 での「ホモ狩り」
など実際に起こったこともふまえて
ホモという言葉にいいイメージがついていないし、
そうしてそういう言葉が発せられるたびにどこかで傷付く自分がいます。

ホモという言葉を通じて、
この人は同性愛者を下に見ているのではないか、笑ってもいいと思っているのではないか
一緒に生きている相手としてとらえていないんじゃないかと切なくなるのです。
 
 
いま例に挙げた表現とBL腐女子界(一部男性もいますが)を比べると、
腐女子全員が全員差別的なニュアンスで使っているとは思っていません。
用法も広義だし、割とライトな使い方をしているのではないかと。
 
ただいくら文脈が、差別的でなかったとしても、
一度刷り込まれてしまったマイナスのニュアンスが拭えないのも事実。

例え創作であっても1キャラクターそれぞれに心があると思ってみているので、
キャラクターに対してホモという言葉が使われるたびに
その彼の「好き」という気持ちや同性との関係性が、どこか下に見られているのではないか。
という気分になります。 
 ※余談ですが、最近のアニメで、男性に片想いをした男性キャラクターがホモと呼ばれていて
  (これは一部明らかに侮蔑の意味含めて)ほんとしんどかったです。
  そのキャラクターが嫌いなのは自由だけれど、嫌悪感を表す表現としてのホモという単語を選んで使うのは
  個人だけでなくマイノリティも排除しにかかっているようで非常に攻撃的に感じました。
 
 
そのため「自分は差別的な意図を持っていない、だから使い続ける。」
ではなくて、その単語がどういうニュアンスを含んでいるのか。
それを聞いた人の中には気にしない人もいるけれども、
決していい思いをしない人もいる、それは頭の片隅においてほしいと思っています。
 
「ファンタジーだから、関係ない」としても読んでいる人は3次元の人間です。
あなたの発言や作品を読むことで喜んだり、楽しんだり、悲しんだりするんです。
何か特別な意図を持っているのでない限り、その単語じゃなくてもいいのではないでしょうか。

一説によるとLGBTは13人に1人ですし、
あなたが見えている以上にLGBTってオタク界にいますよ。
オタク友達にはカミングアウトしていないけど実はレズビアン、実はバイセクシャルという友人は何人もいます。

「差別用語だからやめろ」と言葉で言うのは簡単です。
ですが、それだけだと短絡的な言葉狩りになるし、根本的な理解には繋がらないと思ったため、
1個人がホモという言葉について何を考えるか長々と書きました。

あくまでも、これはBLをセクシュアリティのポジティブな受け入れのツールに使い、
共に歩んできた1レズビアンの見解です。
全くBLを見ない当事者もいますし、中には嫌悪感を抱く人もいます。
またホモを自称するゲイだっています。
今回LGBTを代表して何かを言うつもりは全くありません。
ただ何か立ち止まって1考するきっかけになれば幸いです。
最後に改めて、今回考えるきっかけを下さったせなさんとアンケートに感謝いたします。


「LGBT」について、L.G.B.Tだけでなくセクシャルマイノリティ/セクマイの総称として使っています。


◆この記事気に入ればシェアしてください☆

◆ランキング参加しています。
よければポチッとクリックお願いします^ ^

同性愛(ノンアダルト)ランキングへ 

■村田悠のプロフィール■
29歳のレズビアン。普段は会社員。
付き合って6年の彼女さんがいます。
「LGBTって何?」「出会ったことないよ。変わってるんでしょ」
って言われるのがショックで、
ブログを始めました。
連続投稿300日達成した後も、
彼女さんとのことだけでなく、
色んな記事を書いてます^^

村田についてもっと詳しくはコチラから☆

◆フォロー/Facebook友達申請歓迎です!



 
 
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

トラックバック