2012年02月

2012年02月25日

一時帰国の予定

まずはいただいていたコメントの返信から、、、

おやじさん>
数馬の父さん>
チーム数や登録人口など単純な数字を除けば、トップレベルのホッケー選手育成の分野で韓国に抜かれるのは時間の問題かと思われます。日本のホッケー界の指導的地位にある組織の奮闘が求められるのは当然ですが、草の根レベルの少年ホッケーの指導者が、些細な大会の勝ち負けではなく、それぞれの子供達がより高いレベルに進んでいくことが出来る手助けをするための勉強をしていくことが大事だと思います。
もちろん人々が集まり競う世界ですから「そうは言うけどいろいろある」のは当然ですが、それは世界共通です。ホッケー大国USA HockeyではすでにADMという大改革を始めています。近く台湾でも、ホッケー超マイナー国の小さなクラブ同士が選手の取り合いでいがみ合い、育成を妨げている現状を打破するべく、すべてのクラブの選手と指導者を一貫して長期間教育する育成プログラムを開始しようとしています。これはむしろ競技人口の少なさを活かした一貫教育です。数年前の統計では競技人口に対してNHLに最も多く選手を送り込む確率が高い国はスロバキアでした。スロバキアの競技人口は1万人弱で、日本の2分の1以下ですから、必ずしも競技人口がすべてを決めるわけではありません。ちなみに国民総人口あたりのホッケー人口率ではスロバキアが日本の8倍以上ですから、国内で人気のあるスポーツであることは間違いありませんが、それでもコンパクトな競技団体で効率的に運営する好例です。

ポーキさん>
タイでホッケーですか!状況は少し聞いたことがありますが、たしかスウェーデン育ちの選手が居たりしましたよね?私もいつかタイに行ってみたいと思っていますので機会があればよろしくお願いします。

aua_momさん>
ご感想ありがとうございました。そうですね、一応ドリルに必要なポイントはその前に解説されている構成だったのですが、ドリル内でも解説すべきかもしれませんね。参考にさせていただきます。DVDとタイアップした教本は、、、予算が許せば行いたい感じですね、、、

さて、アメリカのユースホッケーシーズンはそろそろ終盤を迎えつつあり、4月までには今季のチームが一度解散となります。私はその後香港で1ヶ月ほどホッケーを教え、5月半ばから終わり頃まで日本に一時帰国する予定です。昨年も一時帰国中にホッケークリニックを開催して多くの方に参加していただきましたので、今年もいくつかクリニックが出来ないか検討中です。

日本で教えることが出来る、一年に一度の機会ですので、クリニックの開催やチーム練習へのゲストコーチとしての参加をご希望の方は是非連絡ください。
hiroki@hockeylabjapan.com

それでは。
hockeylabjapan at 04:30|この記事のURLComments(1)TrackBack(0)

2012年02月12日

「GKドリルパック 2 DVD」発売!

ゴールテンディング教則&練習ドリルDVD「GKドリルパック 2 DVD」、ついに発売です。予約していただいた方にはそろそろ届くはずですので、ご覧になった感想など聞かせていただければ嬉しいです。

http://www.hockeylabjapan.com/japanese/books/gk_drills_pack2.htm

購入を検討されている方はこちらで詳細をご覧ください。

http://www.hockeylabjapan.com/japanese/order/index.htm
http://www.youtube.com/watch?v=hsySFyNE9GU

こちらは久しぶりに北カリフォルニアでゴーリークリニックをしに来ています。しばらく行っていなかったところからこうして呼んでもらえるのは嬉しいことです。明日が本番、楽しみです。

それでは。

2012年02月09日

Hockey in Taiwan

遅れましたが台湾U18/20代表キャンプおよびゴーリークリニックの旅から帰りました、、、いやぁ長いことホッケー教えてますが、まさか台湾でホッケーを教えることになるとは思っていませんでした。人も食事も素晴らしく、とても充実した旅となりました。

このキャンプに招かれたきっかけは、そもそも昨年8月に上海で行われたキャンプで指導した際に、コーチの一員だった台湾U18/20チーム監督のKristof Kovago氏と出会ったところから始まります。

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ハンガリー代表チームで長年プレーして日本代表とも数多く代戦しているKristofは、現役引退後南アフリカ代表チームの立ち上げなどに関わった後台湾に招かれ、国際的な舞台に立つ競技ホッケーがほとんど存在しなかった台湾にU18代表プログラムを立ち上げました。国内にフルサイズのリンクが一つしかない台湾では、ホッケーは日本とすら比べものにならないくらいマイナースポーツです。練習も遠征も選手の家族が金銭面のほとんどすべてを負担する環境で、数え切れない困難を乗り越え、U18チームはついに国際舞台に立ち、2008年にU18ディビジョン3初出場で2位となる快挙を成し遂げます。

私がゴーリーたちを指導した現在のU18チームはほとんどが15-16歳の選手で構成されていますが、週1-2回という限られた氷上練習を最大に活用したKristofの指導もあって、選手のスキルは決して低くなく、私の感覚ではアメリカ西部のU16AAレベルで十分に通用するチームだと思いました。日本でいうなら、高校ホッケー中堅どころと良い勝負をするスキルレベルだと思います。

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台湾でホッケーをやっている家庭は、基本的に裕福で、早くからの英語教育も行われており、選手も父兄も英語を理解してくれるので、Kristofや私のように外国から来たコーチは英語で問題なく指導することが可能です。ですからオフシーズンには北米などホッケーの盛んな地域で行われるキャンプにも多くの子供達が参加しているようです。

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しかし、最大の問題点は、どんなに練習でスキルを磨いても、適切な競技環境がないため、切磋琢磨する対戦相手が国内どころか近隣諸国にも存在せず、試合経験がほとんど積めないところです。こればかりは台湾一国の努力ではどうにもならない部分もあるので難しいところです。台湾のホッケー関係者は夢見ています、、、国内の高校生・大学生レベルで常に競い合い、子供達(と父兄たち)が目指すことが出来る大学やプロリーグがある環境をいつか持つことが出来れば、、、日本のように、、、と!!!

日本ではホッケーはマイナースポーツで、、、と嘆き、いつかホッケーがカナダやロシアのようにメジャーになればと夢見ているホッケー関係者は多いと思います。私自身日本ではなくホッケー大国でコーチとして生きていければと夢見て海外に渡りました。しかし、ホッケーが日本より盛んではないアジアの多くの国からは、日本は目指すべき国としてリスペクトされているということに驚くと共に、焦りと不安を感じました。

いまだ世界の経済大国の一つである日本は、リンクの数でも競技人口でも世界の上位グループに位置しています。ホッケーの歴史はロシアより古く(いや本当ですよ)、当然のことながらアジアのホッケーの盟主として長年君臨し、アジアリーグという国際リーグの中心地としてアジアのホッケーをリードし、ホッケー大国のプロリーグにも選手を供給できるようになって、、、いるでしょうか?

ホッケーは非常に地域性の強いスポーツであり、いかに経済力があり施設が充実していても、アジアからトップレベルへの人材の供給源となるには並大抵ではない努力と創意工夫が必要です。しかし、逆に日本よりはるかに経済的条件が悪く、ホッケーがメジャーとは言えないはずの国々からも、トップレベルに選手を送り込んでいる現実もあります。

夏には日本で合宿をしたい、、、日本の指導者から学びたい、、、と願うアジアの国々は少なくありません。これは日本のホッケーをここまで発展させてきた方々の功績へのリスペクトに他なりません。しかし、現代とこれからを担う我々は、このリスペクトに応えられる努力と工夫をしているのでしょうか?そもそもこれからどこに進むべきなのか、未来を創造できているのでしょうか?
深く考えさせられる体験でした。

それでは。

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hockeylabjapan at 16:43|この記事のURLComments(3)TrackBack(0)