2005年09月22日

北陸 〜吉崎御坊

2004年10月下旬。JR加賀温泉駅前アビオシティ加賀より、キャンバスにて吉崎御坊へ。
キャンバスとは、加賀温泉駅を基点として、周辺の観光地を巡るバスのことだ。1日800円で乗り降り自由なので、使いようによっては有効な交通手段となる。

小雨の中、吉崎御坊前の蓮如上人記念館に到着。この記念館の入場券で、隣接の鳳凰閣で飲み物を頼むことが出来る。
記念館は北潟湖のほとりに立ち、館内では、蓮如上人や真宗のことの他に、嫁威し肉付面の伝説など蓮如や吉崎にまつわる民話も知ることができる。
吉崎御坊跡へ向かう前の予備知識を仕入れることができる。

本願寺吉崎別院

記念館を出て、御坊へ向かう。
現在は、東西両本願寺、吉崎寺、願慶寺の4つを総称して吉崎御坊と呼んでいるそうだ。
御坊の坂に、四寺はひしめくようにして建っている。
「本願寺別院」の看板を付けた寺門がそびえている。
そこをくぐり、石段を登る。寺の境界がよくわからない。

吉崎寺院群

道を登る。坂の上は、平たい公園になっている。
蓮如上人像は、誰もいない秋の公園の中央を見下ろすようにして建っていた。

五木寛之「百寺巡礼」(私が持参したのはガイドブック版ではない)によれば、この像は、戦中、軍への供出のために引き倒されそうになったそうだ。
しかし、綱を掛ければ切れ、工兵が頭にチェーンブロックを掛けようとすれば滑り落ち、とうとう失敗した。
当時、吉崎集落の人々は、果敢にも軍の命令に従わず協力を拒否した。
信仰の篤さか、蓮如への時空を超えた敬慕かわからないが、高村光雲作のこの像をみていると、すがすがしさの中にも威厳と慈愛を感じた気がした。

蓮如上人像

落葉を踏みしめ、公園内を歩く。
公園からは、北潟湖と対岸が木々の合間から見下ろせる。
御坊が、要害の地であることが、素人目にもよくわかる。

吉崎御坊跡と北潟湖

五木寛之は、「百寺巡礼」の中で、浄土宗を開いた法然はむずかしい修行を「やさしく」行うことを教え、その弟子親鸞は「やさしいことを、真にふかく」極めようとし、その8代後の後継者蓮如は「ふかいことを、できるだけひろく」伝えようとしたと記している。
この、
むずかしいことをやさしく、
やさしいことをふかく、
ふかいことをひろく、
という五木寛之の抱負は、私も、そっくりいただいている。



hodofin at 01:29コメント(0)トラックバック(0)国内旅行 | 北陸 

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