夜中にキリキリとお腹が張って目が覚める。直ぐに水下痢。その後何度かトイレを往復。
それでも朝方には一旦収まる。ベトナムでもたまにあるのだが、原因は不明。タイミング的には昨晩のきのこのカレーか、ビールに入れた氷が疑わしいが、細菌性の場合は、2日くらい潜伏期間がある場合もあるから、直前の食べ物が原因とも限らない。今回は屋台は勿論、地元の食堂ですら回避してきたのに、洗礼はやってくるのである。
起きた時にはすっかり日が上っている。
起きた時にはすっかり日が上っている。
現実的な問題として近年ガンジス川での火葬費用が高騰し、貧者は利用できなくなったという。普通の人は日本と同じ鉄炉で焼かれて、お金がある人だけ、こちらに来るらしい。
入口に回ると
「ミスター、そっちは親戚だけだ。こちらへ」
と右側の階段を上がるように促される。
火葬場が一望できるが、近くからは見えない。男はついてきて、場所の解説を始める。
「すぐそこにマザーテレサの家もある。死を待つ人の家だ」
近くに人がいないからお金の請求が来るな。長居は無用だ。
「説明ありがとう。これはチップです」
200ルピーを渡して、さっさと去る。すかさず薪木の寄付をしろとか、2千だ3千だと言ってくるが、無視してその場を去る。
定番の手口。この手の詐欺師が多くて、マニマルニカーガードは落ち着かないと書かれている。入口から中に入り直すが、昼間なのもあり暑すぎて火に近づけないし、やはり火が強すぎる。
死臭は全くしない。木に香りがついていて、キャンプの焚き火のようなしつこい炭の臭いは服にはつかず、むしろ、両親のお通夜の時に、線香まみれになって、体中に線香の匂いがついていたのを思い出す。人間の身体には水分がそんなにあるのだろうか、ジュージューという料理のような音がずっと続く。
傍にいる犬や牛が、飛び散った人の肉や内臓を食べるなんて話もあるが、犬も牛も行儀が良くてそんなことは見かけないし、人と同じで暑すぎて火に近づいてこない。
小説やネット、ありとあらゆる情報が過度に強調されすぎているのかもしれぬ。インド人嘘つかないではないが、日本人はインドを大袈裟に誇張しすぎなのである。
昼飯は抜きにして、路地を散歩。
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