「hogehogeさん、来月のセールスインセンティブトリップですが、社長が忙しくて同行できないので代わりに行ってもらえますか」
「その日程なら大丈夫。場所はどこでしたけ」
「コンダオ島です」
「??」
そんな島あったけ。調べてみるとフランス植民地時代からベトナム戦争にかけての流刑地で、監獄の島だと。なんでトップセールスの報奨旅行が流刑地なんだけ。昨年は韓国だった。今年は成績がイマイチだったから監獄へ行けということか。
朝は5時集合だというので、時間5分前にカウンターに着くが誰もいない。15分ほど待ってパラパラとやってくる。チケットを前もってもらっておくべきだった。
ベトジェットと成都航空のコラボ実現。機体に両方のロゴが書いてあるのは珍しい。

スッチー(死語)もそれぞれの制服をきているのは面白い。成都航空は中国人のような顔をしたベトナム人である。
ハノイからは2時間、離れ島なんだなぁ。

ホーチミンの優秀セールス3名も到着。ハノイと合わせて6名、プラス引率の先生は私で7名である。少人数なんだし、引率なんていらんだろという気もするが、南北戦争や、ベトナム人ハメを外すと何をしでかすかワカランというので歯止め役が私の仕事である。
Phi Yen 寺、ハノイにもありそうな中国寺院。

こんな離れ島にまで中国の寺があるのは驚きだが、ベトナム人はベトナムの寺だという認識をしているようで会話が噛み合わない。
この木は天然記念物らしい。

昼飯は普通のベトナム飯。団体旅行に期待しちゃいけないのだが、評価は高い。


スープか鍋と白飯と米麺で腹を膨らませるのが定番。野菜が取れるのはいいか。
食後にコンダオの名物のアイスクリーム屋へ。


ココナッツの実に入ったナチュラルな味で、ココナッツの実もほじくって食べられる。
ホテルは島では最高級の部類に入る。



撮影もOKなのだが、ベトナムあるあるの血なまぐさい歴史と残酷な展示なので、撮ってない。

監獄へ。復元ではなく、50年位前まで使われていたものだから生々しい。

Tiger Cageというフランスが作った檻が並ぶ。

Tiger Cageの2階。ここから水をかけたり、色々な虐待をして病気にして死に追い込むという。

当時の政府があった洋館。

こちらは刑務所。

こんな平和な離島なのだが、様々な政治犯が送られてきたらしい。

「送られてきた人は主にコミュニスト?」
「否、そうとは限りません。政治犯です」
社会主義の国だから、言葉は選ぶのだろう。

フランス監獄、アメリカ監獄とか見て回って、お腹いっぱい。それでも周遊チケットの全部回れていない。ベトナム人的には、こんな虐待を経て、最終的には独立、統一、戦勝を勝ち取った「英雄の島」だという。なるほど、そこまで考えてインセンティブトリップの場所に選ばれた、、訳ないか。
夕食へ。


シーフードグリルとか期待していたが、シーフードが少し入った野菜鍋。

夕食の時は誰も飲まなかったが、ホテルのプール脇で酒盛りをやるという。毎度のベトナム人である。高級ホテルでもベトナム人同士ならいいみたい。米系だったらどうなのかは知らない。

ホーチミンの最優秀セールスが、ヘネシーを持ってきた。

意外とベトナムフルーツとの組み合わせいける。特にジャックフルーツは目から鱗。
「モッ、ハイ、バー」こそないが、グイグイ飲まされる。ベトナムの酒じゃないんだから、舐めるように飲むものなのに、なんちゅー注ぎ方や。

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