2023年01月

ハノイにしては珍しく、午後から晴れてきた週末。その割にはジムに行ったり、洗濯機乾燥機の使い方がイマイチ理解しておらず、モタモタしている間に夕方になってしまった。ハノイは逃げないが、なんか勿体ないことをしてしまった。

旧市街に行ってみよう。見覚えのある建物。
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ホアンキエム湖。夕日は沈んでしまっている。
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天気がいいからだろうか、人も車もバイクも多い。歩くだけでも非常に気を遣う。ボケっとしていると撥ねられそうだ。
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湖畔に程よいビールやなんかあると思ったが、意外とない。
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旧市街を少し入ったところのMETレストランにさっさと落ち着く。早い時間だから席を確保できた。

分かりやすいメニュー。英語もある。
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客層はほぼ外国人だった。公用語も英語である。
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ハノイビール。
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ダラットのワインをボトルとグラスで提供している。土曜日にはいいなぁ。
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白ワインはやや安っぽい味はするが、安い値段でグラスで飲めること自体感謝すべき。
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3種の春巻。おひとり様の外国人にはいいなぁ。味も美味しい。
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チャーカー。英訳はHanoi traditional grilled fish。付け合わせの野菜が凄い。
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私が手本見せるわね、と給仕の女の子が巻き巻きしてくれる。日本人?どこを旅行して来たのぉ~なんて、気軽に応じてくれる。
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あまりにも可愛い子なので、写真を撮らせてもらった。澄ました顔はもっと可愛い。何言ってんだ。
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赤ワインは白に比べると飲みやすい。量もたっぷり注いでくれるのは嬉しい。
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〆て55万ドン、3000円位。グラスワインは5杯も飲んでるからリーズナブルに感じる。

店の前でGrabピックアップ可能だった。酔っぱらって千鳥足でこの旧市街を歩くのはすぐ事故ってしまいそうで危険だ。大人しく帰ろう。

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「テト(旧正月)明けですが、会社の社員全員にお年玉を配るというのはどうでしょう」
と、人事のマネージャーが提案してくる。

あぁ、紅包、ホンバオである。中華圏だけだと思ったが、ベトナムもあるらしい。いや、本場中国の派手さとは違った旧正月の飾りつけは、あちこちで凄い盛り上がっていて気合をひしひし感じていた。
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前の会社でもシンガポールや中国駐在時に紅包どうする問題はあったが、会社のカルチャーみたいなものもあるのだろう。基本、日本人駐在員は横並びで示し合わせて、会社のルールでダメだとか適当な理由をつけてスルーしていた。人数も多いし、人によってはやってられないというのもあっただろう。それでも「ホンバオホンバオっ」って、念仏のようにスタッフに唱えられながら迫られて困ったという駐在員もいた。

ただ、ここは空気が違う。日本企業とはいえ、ほんの数年前までは社員含め丸々ベトナム企業だったので、その立地含めてローカル臭満載なのである。

一人5万ドンくらいで百人で5百万ドン。自腹だし、数字が5百万とか言われると一瞬怯むが、2万7千円くらいか。

「総額はmanageableだけど、お札はどうするの?銀行に行ったら換えてくれるのかな」
「、、、銀行はそんなことはしてくれないんですが、、、でもなんとかします」

つい軽い気持ちでお願いしてしまったが、テト明けの初日の朝、人事のマネージャーが束を持って登場した。
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なんかゴムで痛そうだが、ちゃんと用意されている。札を用意するだけでなく、封筒を用意して、中に入れる作業も大変だっただろう。申し訳ない。

不思議と縦に長いオフィスで、それぞれの部署ごとに性格が違うのだが、それぞれの各職場を一緒に巡回する。
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「Chúc mừng năm mới(あけましておめでとう)」と一人一人に紅包を渡す。
やっと「といてんらー(私の名前は)hogehogeっ」の次の段階に来た。一瞬盛り上がるのだが、なかなかベトナム語で会話が続かないから、色々用意されているテトのおつまみみたいなのをつまみながら、乾杯をするのである。

少量とはいえ、会社で朝から酒飲むのか。これを各部署でやるからそれなりの量になる。あぁ、今日はもう仕事にならんな。
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ただ、ダラットの赤ワインだったり、手作りの梅酒だったりで、上品ではある。私に付き合って飲んでいる人事のマネージャーは早速赤い顔をしている。

各部署によって、置いてあるものが違うのは、それぞれの地方に帰っていたのを持ちよってきたのだろう。

腸詰とかソーセージは、味付けが全然違うのは面白いし、このバインクオンというのは正月に食べるものだという。緑色で一瞬甘そうだったり、美味しそうには見えないが、中に糯米や鶏肉が入っていて、ベトナム版ちまきという感じか。味は美味しい。前章で述べたが、Roygent parkの朝食が付いていなかったので朝食抜きだったのが、却ってちょうど良かった。
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本心で「ngon quá ! (美味しいです)」というと、皆うんうんと嬉しそうである。食べるのは世界共通の言語である。

写真を見ると、紅包を沢山抱えている人もいる。習慣なのだろう。
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私のところにもその後、何人か包みを持ってくるのでありがたく頂く。全部デザインが違う。
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欠席者が16人いるが、月曜日に残りをやると。さすがに月曜は会議も色々あるし酒は飲めんぞ。テト明けは金曜日だから皆休むと思っていたのだが、意外と出席率が高いのは、たぶんこの会社のテト明けを一緒に過ごしたいというのもあるように思えた。中国なんかは皆、春節明け数日は休みを充ててたから、徐々に回復していくという感じではあった。

来年からは有休を充てようと思っていたが、初日は出ないといけんなと覚悟する。ついこないだまで、日本の正月明けもそうだったか。

そうこうしているうちに、全く仕事らしい仕事はしてないまま一日が終わる。元々ローカル採用の私だが、既にローカル化している。

17時に上がり、会社の近くのリンランエリアにあるクラフトビールやを目指す。交通量はそこまで多くないのに、歩道が広いからバイクが突っ走る。
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目座す店は閉まっていた。こちらはまだテトか。

近くにメニューのあるビアホイがあるのを前に来た時に確認していたので、そこを目指す。そこもダメだったら適当に近くの日本飯やでもいいか。

開いてて良かった。今回初めてのビアホイである。
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先ずは生ビール。
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メニューもあるし、初心者向けのビアホイだ。
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とはいえ、まだまだわからんな、、と悩んでいると、日本語のできる店員がやってきた。

店員の薦められるままに豚のほっぺた焼き。これ、おつまみに最高の逸品だった。
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やはり、現地のビアホイは最高。
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〆てビール3杯飲んで全部で20万ドン。1000円くらいなのである。

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ベトナムの正月はテトといって旧暦なので、基本中国正月と同じ時期であるのだが、ハノイはかなりの割合で店が閉まってしまう。それでも日本語ネット情報でどの店が開いているか一覧になっているのは凄い。
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日本系でもこうだから、ベトナムローカルは完全にアウトだろう。ハノイは特に地方から来ている人が多く、もう今はコロナの警戒感もなくなっているから、みんな家に帰るのだ。

それでも◯印の店を選んで、行ってみよう。
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所謂、日本人エリア。住宅探しでは少し割高だったので敬遠して見にこなかったから初めての訪問である。

日本語の看板も目立つ。
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さて、今日開店している貴重な一店、Bistro NIQ。
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生ビールはクラフトがある。白をいただく。
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魅力的なメニューが並ぶ。別にハノイはもう逃げないので焦る必要はないのだが、悩んでしまう。
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カウンター席。ベトナム人女子二人組、欧米人一人、日本人など、意外と色々な客層がいたが、ダラダラ飲んでいたのは私だけであった。カウンター限定の定食メニューもあるから、食事使いも多いのだろう。
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日本人の老板(主人)がいる。数々の料理の拘りは彼から来ているように思える。

牛肉ユッケ。日本では食べられまい。
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ハノイビールに切り替え。
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マグロとアボガドの生春巻き。わさび醤油につけて刺し身風にして食べる。
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ふと振り返るとワインのボトルが並ぶ。
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鯖の燻製。香りがいい。いぶされた状態で出てくる。拘りを感じる逸品。
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白ワイングラスは、ダラット産のシャルドネ。すっきりした味で飲みやすい。
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牡蠣のエスカベッシュ。小ぶりの牡蠣がたくさん入っていて楽しい。
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赤に。こちらもダラット。
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肉が名物っぽいのではあるのだが、、今日はもう焦る必要はないか。
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ゴルゴンゾーラのグラタンに行ってみよう。
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こんがりと焼きたて、これぞワインにピッタリ、正にビストロである。

ワインは赤白それぞれ2杯ずつ飲んで、〆て122万ドン。6700円位。

ここのカウンターには何度も通いそう。意外と良く行く店はむしろ記事にしない傾向にあるので、今のうちに書いてしまおう。

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「料金には朝食は入ってませんね」

Roygent parkのフロントで、会社のサポートの時期が終わり、自腹に切り替えなのだが、日曜日まではいいかとagodaで3泊分予約を入れていた。なんか、他のサイトより格段に安いし、その上朝食付きであった。agodaは過去トラぶったことがあってトラウマでずっと使っていなかったのだが、あまりにも安いので予約してしまった。

格段に安いのである。私は基本Booking.comで多少高くてもずっと使っていたのだが、今回はあまりにも価格差が激しいので、浮気をしてしまったのである。
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Roygent parkは兎に角朝食が凄い。凄い種類の野菜が取れるので、ハノイでは貴重なのである。なのでもちろん、朝食付きのプランは必須で探したのは言うまでもない。
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日本以上に日本なRoygent park
http://blog.livedoor.jp/hogehoge2929/archives/1081249644.html

部屋に入って、予約票を確認すると確かに朝食の記載はない。

改めてネットに行くと、朝食付きの見覚えあるグリーンのアイコン。値段もほぼ一緒だ。
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怒りに震えつつ、agodaのカスタマーサポートに問い合わせると、チャットボットが対応してくる。これ、中国でも全く役に立たずの代物で、酷いときは「私の対応能力を超えてます。再見」とか、「調べます」って言ってそのままだったりで、ちゃんとした回答をもらったことはない。あぁ、これはむしろ客をキックアウトするものかなという印象である。

それでも何度かぐるぐる回った後で、ちゃんと担当者がついてくれたのは評価すべきか。
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うーむ、どうも朝食付きという画面の次に行ったときに予約クリックしたのが朝食なしだったということか。そんなミスを犯すだろうか。証拠を出せというが、さすがにスクショなんて取ってないだろ。

こっちがあたふた調べている間、5分も経たないうちにぶった切られる。
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ある意味凄い。呆気にとられる。

いつの間にか、サイトの一番先に出てくる画面からは朝食付きという緑のアイコンが消えている。
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更に少し経つと、その上価格がイキナリ40万ドン近くも安くなっている。一番先に出てくる画面から「朝食付き」という記載も消えたままである。トリッキーだと反省したのだろうか。確かにこの手の修正はソフトで瞬時にできるのは理解しているが、それにしても対応が早いのか、単なる偶然か。
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とはいえ、私が予約したのは145万ドンである。価格は変動するものではあるのだが、ただでさえ腹が立っているのに、更に凄い損した感を食らう。

今まで気にもしていなかったが、調べるとagodaはシンガポール系の企業だという。最初の赴任地でもあり、裏切られた気分である。Booking.comは実はオランダ。百回近くBooking.comを使っているが、一度もトラブったことはない。使ったことがある人、サイトを見ても解ると思うのだが、大事なところは太字にしてあったり、構成も含めて、間違いがないように配慮されている。対するagodaは4-5回使って既に2回目のトラブルである。

ただ、後でPCのサイトを見てみると、こちらはわかりやすい作りになっているようには見える。チャットボットの説明もそれに基づいているようである。

まぁ、値段に釣られて不注意だった私が悪いのである。私は引っかかってないが、amazonでいつの間にかプライム会員になっていたり、海外のATMで普通に進むと、不当に悪いレートで日本円に変換されていたり(この場合、目立たないところにあるwithout conversionというのを選ばないといけない)私の気がついていないところにも沢山「誘導の落とし穴」があるのだろう。これって企業姿勢を問われて然るべきとも思うのだが、現時点ではいかに顧客の目を引くか、価格だったり、付帯条件だったり、プロモーションだったりで、客を誘導するKPIの方が優先されているのが現状である。数字至上主義、会社でもそのような施策のアクションで数字を上げた方が評価されるのである。逆に言うと引っかかる客がアホということだ。

アホ扱いされて、兎に角気分が悪い。24階のジムに行こう。
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誰もいないから快適。汗をかけば少しは気が晴れる。
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今後気をつければと、貴重な経験と思えばよい。安いもんだ。とはいえ、さすがにもうagodaは二度と使わないな。検索してみるとネットの評判も色々出てくるから私だけではないのだろう。

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「hogehogeさん、犬食べに行きませんか?人事のNさんが連れていってくれるようです」

あぁ、この日は早くやってきた。まだハノイにやってきて1か月も経ってないが、会社の周りは超下町で犬の専門店が近くだけでも4-5軒はある。フォーの店より多いのだ。

よく訊くと同じ会社の日本人若者二人とも初めてだという。まだ数か月と長くないのもあるが、実は何度も行こうとしたが、予定が入ったり、その日になって日和ったりで実現しなかったという。腹を壊すかもしれないからというのもあるらしい。

会社の近くにはこんな感じで店頭に並べている店があるのだが、こういう店はは衛生的にリスクがあると。今は冬だからいいが、夏とかは臭いもどうなるんだろう。
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「なんでhogehogeさんの会社、日系なのにそんな場所にあるんですか」
と社外の人には訊かれるが、大人の事情なのである。勿論もっと儲かれば、話は別かもしれないが、そういうことでもないのだ。今回の再就職も、この人ならここでも逃げ出さないだろうという採用基準も今から考えると質問の中にかなりあったように思う。転職もいろいろなのである。

わざわざGrabで少し離れた食堂に。ちゃんと看板がある。
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入ってすぐ厨房が丸見え。
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メニューは犬のみである。THIT CHOで犬の焼き。以下は部位か。UONGはウオッカで犬肉と組み合わせて飲むという。夜に来たら凄いことになっていそうだ。
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客層はほぼベトナム人男性が9割以上を占める。精力がつくというのもあるらしい。中国から流れてきた食文化ではあるが、中国では外国からの圧力でほぼ壊滅状態で、実際中国にいる3年半の間も見ることも聞くことも全くなかった。
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ベトナム定番の野菜系、マムトムという発酵系の調味料だが、これが臭くて、これだけで逃げてしまいそうな人もいそうである。
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着陣である。見た限りは猪をさらに脂っぽくしたような。
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脂身と皮がややキツいが、思ったより臭みはない。ちょっと硬いからホイホイ食べられる感じではない。

煮物系か。これは肉の部分は柔らかく煮てあり食べやすいが、部位によっては嚙み切れない。歯が悪い人はダメだろう。
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焼きものは一番風味はあるか。やや独特のクセを感じないことはない。
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「食べられない訳じゃないけど、特に美味いという感じではないなぁ」
「やっぱり牛とか豚とかは美味しいんだなぁって改めて思いますね」
「犬が、、って、思っちゃうとどうしても抵抗はありますね」
日本語でこっそり感想を述べあう。まぁ同じ感覚か。

ドリアンみたいに何度も食べれば、そのうち病みつきになるかもしれないが、また来ることがあるのかなぁ。地方の顧客と飲むときとか、機会はまたありそうではある。

店頭で炭火で串焼きを焼いていた。美味しそうに見える。腸は日本人若者が敬遠して注文しなかったが、こうやってみると美味しそうじゃん。
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獣臭をぷんぷんさせながら、会社に戻る。臭いで犬に敵だと思って吠えられたり、嚙まれたりすることもあるという。そういえば狂犬病の注射打ってなかったな。午後はじっと会社で仕事をしよう。

これを日本の鯨やイルカ食と同じと考えていいのだろうか。否、むしろそれよりも日常的に食べられているようにも思えるのは、会社の場所の問題だろうか。

中国語の学校から始まった50の手習い、初体験は続く。むしろ忙しくて仕事だけだった30代や40代より、こんなの初めて体験が多いような気がする。

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