2014年12月17日
インフルエンザ予防
インフルエンザは、インフルエンザにかかった人のせき、くしゃみ、つばなどの飛沫(ひまつ)と共に放出されたインフルエンザウイルスを、のどや鼻から吸い込むことによって感染します(これを「飛沫感染」といいます)。また、インフルエンザは感染しやすいので、インフルエンザにかかった人が無理をして仕事や学校等へ行くと、急速に感染を広めてしまうことになります。
インフルエンザが流行してきたら、特に高齢者や慢性疾患を抱えている人や、疲れ気味、睡眠不足の人は、人込みや繁華街への外出を控えるようにしましょう。
また空気が乾燥すると、インフルエンザにかかりやすくなります。これはのどや鼻の粘膜の防御機能が低下するためで、外出時にはマスクを着用したり、室内では加湿器などを使って適度な湿度(50~60%)を保つとよいでしょう。 インフルエンザを予防するためには ・流行前に・・・インフルエンザワクチンを接種する。 ・インフルエンザが流行したら・・・人込みや繁華街への外出を控える、外出時にはマスクを利用、室内では加湿器などを使用して適度な湿度に、十分な休養、バランスの良い食事をとる、うがい、手洗いをしっかりする ご自身のためだけでなく周囲の方のためにも毎日予防に努めましょう!!
2014年12月13日
インフルエンザの予防接種
インフルエンザの予防接種はお年寄りや子ども、基礎疾患を持っている人などを、入院や死亡などの重症から守るために行うものですが、多くの人が接種を受けることで周囲の人に感染が広がることを抑えることができます。
ワクチンの効果は個人差がありますが、一般的には接種後2週間目から5カ月間程度効果が持続するとされています。ワクチンを接種してから抗体ができ予防効果が出始めるには、およそ2週間かかると言われています。年によって異なりますが、一般的に日本では12月頃からインフルエンザの流行が始まることを考えると、12月頃までに接種を完了することが望まれます。
インフルエンザワクチンは接種を受けるときの年齢によって回数が異なります。
· (1)生後6カ月以上13歳未満・・・2回接種
接種間隔はおよそ2~4週間とされていますが、できるだけ4週間程度の間隔をあけて接種した方が良いと言われています。
· (2)13歳以上・・・1回または2回接種
接種間隔はおよそ1~4週間とされていますが、できるだけ4週間程度の間隔をあけて接種した方が良いと言われています。ただし13歳以上であっても、持病がある場合は医師の判断で2回接種とすることもあります。
健康状態や体質などから接種できるかどうかを慎重に判断したうえで、注意して接種します。
接種から数日中に、注射した部分が赤くなったり腫れたり、硬くなったり痛みが出ることがあります。また、発熱や頭痛、関節痛、下痢、倦怠感などの全身症状がみられることもあります。通常2~3日でこれらの症状は消えますので、特別に処置をする必要はありませんが、心配な時は医師に相談しましょう。また、ワクチン接種後の重大な副反応として、ショック、アナフィラキシ―症状(じんましん、呼吸困難、血管浮腫等)があらわれることがあります。そのほとんどは接種30分以内に生じますので、その間は医療機関にとどまるか、医師とすぐに連絡がとれるようにしておきましょう。
自分自身をインフルエンザの危険から守るため、周囲の人への感染を防ぐために、できるだけ予防接種を受けましょう。
2014年12月10日
インフルエンザ
インフルエンザは、インフルエンザウイルスが原因で起こる病気で、突然の発熱や全身の倦怠感などの症状が特徴です。伝染性が非常に強く、症状が激しく重症化しやすいなどから、普通のかぜとは区別すべき病気です。
一般的に、風邪は様々なウイルスによって起こりますが、普通の風邪の多くは、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳等の症状が中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。
一方、インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛等全身の症状が突然現れます。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。お子様ではまれに急性脳症を、お年寄りや免疫力の低下している方では肺炎を伴う等、重症になることがあります。
インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスは、A型、B型、C型に大きく分類されます。このうち大きな流行の原因となるのはA型とB型です。 これらの3種類のインフルエンザウイルスは、毎年世界中で流行を繰り返していますが、国や地域で、また、その年ごとにも異なっています。
インフルエンザにかかっているかどうかを知るためには、その症状の原因がインフルエンザウイルスであることを確かめなくてはなりません。近年、「迅速診断法」という方法が開発され、8~15分で結果を知ることができるようになりました。
迅速診断法 「迅速診断キット」と呼ばれる小さな検査器具を使い、鼻からの吸引液や洗浄液、拭い液(ぬぐいえき)、のどからの拭い液など(検体)を取って、インフルエンザウイルスがいるかどうかを調べます。たくさんの種類のキットがありますが、ほとんどA型とB型のどちらも検査することができ、15分以内で結果を得ることができます。診察の現場では広く使われています。ただし、発症直後に検査した場合などでは検体の中にあるインフルエンザウイルスの量が少ないために、感染していても陰性になる場合があります。また、流行状況や検査のやり方などの影響で検査陽性であっても実はインフルエンザではない場合もあります。最終的な診断は患者さんの症状等から総合的に判断します。