2014年12月13日
インフルエンザの予防接種
インフルエンザの予防接種はお年寄りや子ども、基礎疾患を持っている人などを、入院や死亡などの重症から守るために行うものですが、多くの人が接種を受けることで周囲の人に感染が広がることを抑えることができます。
ワクチンの効果は個人差がありますが、一般的には接種後2週間目から5カ月間程度効果が持続するとされています。ワクチンを接種してから抗体ができ予防効果が出始めるには、およそ2週間かかると言われています。年によって異なりますが、一般的に日本では12月頃からインフルエンザの流行が始まることを考えると、12月頃までに接種を完了することが望まれます。
インフルエンザワクチンは接種を受けるときの年齢によって回数が異なります。
· (1)生後6カ月以上13歳未満・・・2回接種
接種間隔はおよそ2~4週間とされていますが、できるだけ4週間程度の間隔をあけて接種した方が良いと言われています。
· (2)13歳以上・・・1回または2回接種
接種間隔はおよそ1~4週間とされていますが、できるだけ4週間程度の間隔をあけて接種した方が良いと言われています。ただし13歳以上であっても、持病がある場合は医師の判断で2回接種とすることもあります。
健康状態や体質などから接種できるかどうかを慎重に判断したうえで、注意して接種します。
接種から数日中に、注射した部分が赤くなったり腫れたり、硬くなったり痛みが出ることがあります。また、発熱や頭痛、関節痛、下痢、倦怠感などの全身症状がみられることもあります。通常2~3日でこれらの症状は消えますので、特別に処置をする必要はありませんが、心配な時は医師に相談しましょう。また、ワクチン接種後の重大な副反応として、ショック、アナフィラキシ―症状(じんましん、呼吸困難、血管浮腫等)があらわれることがあります。そのほとんどは接種30分以内に生じますので、その間は医療機関にとどまるか、医師とすぐに連絡がとれるようにしておきましょう。
自分自身をインフルエンザの危険から守るため、周囲の人への感染を防ぐために、できるだけ予防接種を受けましょう。