2014年11月17日

ジェネリック薬

 最近、薬の処方箋に「後発医薬品は○○です。」などと記載してあるものを目にするようになりました。ジェネリック(後発医薬品)耳にしたことがある方も多いでしょう。



医療機関で処方される医療用医薬品には、新薬(先発医薬品)とジェネリック医薬品(後発医薬品)の2種類があります。新薬は、新しい有効成分・使い方が開発されて最初に発売される薬です。ジェネリック医薬品は、新薬の特許期間などが過ぎた後に他のメーカーから製造・販売され、有効成分、効き目、品質、安全性が新薬と同じであることを条件に、国から承認されている薬で、最新の製剤技術により、飲みやすさや扱いやすさなど、さまざまな工夫を加えたものもあります。



ジェネリック医薬品の値段が、新薬に比べて低く設定される理由は、基本的な研究開発段階でのコストの削減と期間の短縮を図ることができるからです。有効成分の探索や候補となる成分の有効性・安全性などを確認するため、長い歳月と莫大な費用をかけて開発される新薬。ジェネリック医薬品は、この新薬の医療現場での使用実績や情報をもとにして効率よく開発するので、低価格で提供することができます。確かな品質を低価格で提供できるジェネリック医薬品は、患者さんの負担を軽減し、医療費抑制にも貢献します。



お医者さんが患者さんに処方する医療用医薬品であるジェネリック医薬品は、薬事法に定められた厳しい基準のもとで開発・製造・販売されています。まず開発段階では、薬の有効性や安全性を確認する試験が実施され、クリアした後、国により承認され製造・販売が許可されます。製造段階では、新薬と同様に国の定めた基準による厳しい品質管理が行われます。販売後は、病院や薬局とメーカーを結ぶ医薬情報の担当者(MR)を通じて、安全性に関する情報が提供・収集・伝達されます。このようにさまざまなプロセスにおいて、ジェネリック医薬品は、安心して使える基準をクリアしています。



ジェネリック医薬品の「ジェネリック:generic」とは、英語で「一般的な」という意味を持つ言葉です。ジェネリック医薬品の普及率が高い欧米では、お医者さんが薬を処方する際に、商品名ではなく一般名(generic name)を記載するケースが多く、後発医薬品を「generics:ジェネリック医薬品」と呼んでいます。それが、世界共通の呼称となり、日本でも「ジェネリック医薬品」と呼ぶようになりました。



 


 


 


 


 



hokengorira at 22:37コメント(0) | 健康  

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