2006年06月06日

職人の仕事5

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「あなたの尊敬する人物は?」


と質問されたなら、私は迷わず


「父です。」と答えます。


私の父は今年65歳になりました。15歳で中学を卒業以来ずっと働き続けてますので、今年は就労50周年になります。


主に自動車のシートカバーやマットを作成するインテリア関係の仕事をしています。


はっきり言ってお金持ちではありません。しかし息子である私が言うのも心苦しいですが、本当に真面目に誠実な仕事をします。


現在、父は一線をやや退き、跡継ぎである私の弟に仕事を任せ、故郷である中島と松山を行ったり来たりの生活をしていますが、


先日こんなことがあったそうです。


松山で仕事をしている弟のところに、30年以上も前の初期の日産ローレルに乗った初老のお客様が尋ねてきたそうです。


「トランクにマットを敷いて欲しい」


お客さんの注文を受けながら、車の内装に目をやった弟はあることに気が付きました。


「このシートカバーは間違いなく親父の仕事だ。」


思い切ってそのことをお客さんに聞いてみると、やはり父が独立する前に勤めていた会社でそのシートカバーを作成していたことがわかりました。


そのシートカバーをことのほか気に入ってくださったそのお客さんは、決して汚してはいけないという思いから、わざわざそのシートカバーの上にビニールのカバーをかけて何十年もの間、大切にしてくださったそうです。


一目で父の仕事だと確信できた弟。そして何十年という長い期間にわたってお客さんに「満足」を提供することのできた仕事をした父を誇りに思います。


私は保険屋であり、その父の技術を受け継ぐことはできませんでしたが、その仕事にかけるこだわり、プライド、心は、


父の血をひく息子の一人として、


跡継ぎでありたいと強く思っています。



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2006年06月01日

復活5

人気blogランキングへご無沙汰いたしております。


告白します。


実はブログはやめるつもりでした。


そもそもこのブログを始めた理由は、


「自分という人間の人となりをブログを通じて発信し、お客様に安心してご契約頂きたい」


という思いからでした。


少なからず「営業」がからんでいたということになると思います。


過去の投稿を読んで頂ければわかると思いますが、私のブログは尊敬する先輩や親愛なる友人、そして妻や最愛の息子たちとの嘘偽りのない、実際に私の周りで起こった話です。


そこに多少なりとも「営業」がからんでいることに、軽い自己嫌悪を覚えるようになってしまいました。


しかし更新をやめてから一ヶ月あまり、一部の友人やお客様から、


「最近更新してないじゃない?」というお叱りを受けることが増えてきました。


自分のつたない文章を読んでくださっていることに喜びを感じずにはいられません。


さらには、


「楽しみにしてますよ」


「感動しました」


という声もお寄せ頂きました。


こんなに嬉しいことはありません。


ここまでの文章を打ち込むのに、嘘だと思われるかもしれませんが、1時間以上かかっています。


「営業」であればこんなに非効率なことはありません。


しかし、私のブログを多少なりとも楽しみにしてくださっている「マニアックなファン」の皆様の期待に応えるべく、また投稿を再開いたします。


「乞うご期待!」などとえらそうなことは言えませんが、またときどき読んでください。


励ましの声をお寄せ頂きました皆様、本当にありがとうございます。



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2006年04月10日

命の値段5

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親御さんが、愛する子供さんに「保険を付けておきたい」と思うことは比較的よくあるようです。


生命保険に携わっている人は実にたくさんいらっしゃいますので、当然いろいろな考え方があるとは思います。


これは私個人の考え方であり、大抵のお客様には同意してご契約いただいておりますので、否定的なご意見は一切受け付けません。


子供さんが高校や大学を卒業して社会人になるとき、親御さんが「一応保険に入れておきたい」という相談を私にしていただいたとき、私がそのお子さんに設定する死亡保険金は、


せいぜい数百万円です。


要は、葬儀に必要になるであろうと思われる金額程度です。


もちろん将来、結婚、出産等生活環境が変化し、そのお子さんに「守るべきもの」ができたときには内容を見直すことになりますが・・・。


「そんな金額で残された遺族の悲しみを癒すことができるのか?」
「子供の命の値段がそんなものでいいのか?」


そんな風に考えられる方も当然いらっしゃるでしょうし、実際にお客様に質問されたこともあります。


そのような考え方を否定するつもりは全くありません。


ただ私は、生命保険の死亡保険金で「遺族の悲しみを癒す」ことができるとは思っていません。


ましてや死亡保険金が「命の値段」などではあろうはずが無いと考えています。


生命保険でかなえることができるのは、残された遺族の経済的な破綻を防ぐことです。


何よりも大切な自分の子供に万一のことがあった時、たとえ何億、何十億の保障をつけていたとしても、親御さんの悲しみを「保険金」で癒すことはできないでしょう。


遺族の方の悲しみをほんの少しでも軽くしてあげることができるかもしれないのは、「生命保険」という商品ではなく、それを販売した担当者の「心」「思いやり」といったものではないでしょうか?


そして・・・、


「命の価値」は、


愛する人を失った遺族が、悲しみを乗り越えて、その後どのような人生を歩んで行くのか?そういったところで語られるべきものであり、断じて金額に置き換えられるようなものではないような気がします。

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2006年03月25日

反省と決意5

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自分でこんなことを言うのはとても変なことですが・・・。


私は自分で自分のことをとても良心的な保険屋さんだと思っていました。


「自分の成績や手数料のことは度外視して、とにかくお客様のニーズにあった商品を販売するんだ。」

「自分を信頼してくださったお客様に万一のことがあったときには、僕が全力で残された遺族の方たちの生活をサポートしてあげるんだ。」


大きな大きな、ホントに大きな勘違いでした。なんというおこがましい考えをもってたんだろうと、つくづく反省しています。


実は今日、大切なお嬢さんを交通事故で亡くされたお母さんの生の声を聞かせて頂く機会を与えて頂きました。


衝撃でした。


そのときの自分の感情を文章で表現することなど、とてもできません。


セミナーという形ではありましたが、聴衆は主催者を含めて9人という小さな会場でした。


主催者の方の好意で私は最前列の真ん中、つまりそのお母さんのまん前に席を与えられました。


私たちの前に現れたそのお母さんは、主催者の方を見て小さな声で「ちょっと準備をします。」と言って、もってこられたかばんを開きました。


最初に中からでてきたのは、


亡くなられたお嬢さんの写真でした。


その写真立てが静かに私たちの方に向かって置かれた時点で、私はもうその写真もお母さんの顔もまともに見ることが出来なくなりました。


たくさんの、本当にたくさんの言葉が私の胸に突き刺さりました。


お母さんにとってはきっとこれ以上はないほどつらく、悲しい話をたくさん聞かせて頂きました。


申し訳ないという気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです。


本当にありがとうございました。


私は、今日のお話を決して無駄にしないために、今日から「保険」という商品が結局はお金の問題しか解決できないという現実をお客様によく説明し、交通事故がどれだけの悲しみを産みだすのか、ということをお客様に伝えていこうと思います。

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2006年03月09日

こんなに嬉しいことはない!5

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先日、とあるお客様から生命保険の解約の申し込みがありました。


自動車保険や火災保険の解約の申し込みと違い、生保の解約は私に非常にショックを与えます。(もちろん自動車や火災保険も多少は痛いですが・・・)


「自分の提案のどこに問題があったんだろうか?」


平静をよそおいながらも、かなり深く落ち込んでしまっている私に、そのお客様はこんなことをおっしゃってくださいました。


「前崎さんが、僕のためにちゃんとした保険を設計してくださっていることは分かっています。内容に問題があって解約するわけじゃありません。実はこの3月から○○生命保険会社に転職することにしたんです。」


私のショックはかなりやわらげられました。なるほど、自分がその仕事をするわけですから解約はしょうがないなと。


そしてさらに彼は、


「○○生命に転職しようと思ったのは、実は以前に前崎さんが僕に生命保険を提案してくれたのがきっかけなんです。正直それまで入っていた保険には騙されたという感じしかない。その内容を分かりやすく説明してくれた前崎さんを見て自分もこの仕事がしたいと思ったんです。」


彼の言葉をどこまで鵜呑みにしていいものかわかりませんが、少しでもそういう感情をもってくれているとしたら、私にとってこんなに嬉しいことはありません。


将来、彼が私のお客様に保険の提案をすることがあったとき、その内容に問題があれば遠慮なく契約をとってほしいものです。


「前崎さん、あんな保険じゃあお客さん守れないと思ったから契約とっちゃいましたよ」


そんなことが起こったとき、こんなに情けないことはなく、またこんなに嬉しいこともないでしょう。

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2006年02月26日

イナバウアー5

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トリノオリンピックでフィギュアスケート荒川静香さんが待望の金メダルを獲得しました。本当におめでとうございます。


「見てくれる人に感動を与えられる演技」を追求し続け、とにかく自分が納得できるスケートを心がけた結果が金メダル。素晴らしいことです。


私はフィギュアスケートのことはあまり詳しくありませんが、今大会から荒川選手のようなタイプの選手には不利な採点方法に変更があったことは、ニュースやドキュメント番組で知りました。


得意技である「イナバウアー」は得点の対象から除外されたにもかかわらず、演技の中にしっかり組み込まれていました。


その技へのこだわり、愛着、そして誇りを感じずにはいられませんでした。


青い衣装に身を包んだ彼女が上半身を大きく後ろに反らしたとき、会場全体で大きな拍手と歓声がおこり、テレビを見ている私も鳥肌が立ちました。


一つのミスもなく演技を終えた彼女の顔が画面にアップになった時の何とも言えない表情が本当に印象的です。会心の笑顔というよりは「私はやるべきことをやった」という満足感に満ち溢れた顔に私には見えました。


最高の舞台で最高の演技をし、世界一の証である金メダル。その結果は掛値なく素晴らしい。しかし私はそれ以上に、今大会にいたるまでの荒川選手のその精神的な葛藤を乗り越えてきた強さや、最後まで自分のこだわりを変えなかったプライド、そして日々の努力に最大限の敬意を表したいです。


私の仕事における「イナバウアー」も実はあまり得点(成績や手数料)にはなりません。しかし私の仕事における目的は「お客さんを守ること。お客さんに喜んでもらうこと」であることを改めて再確認し、「自分はこれでいいんだ」と思い定めることができました。


また明日から地道に日々の努力を積み重ねていこうと思います。

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2006年02月15日

吉田松陰先生5

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「身はたとえ  武蔵の野辺に  朽ちぬとも

 留め置かまし  大和魂」


私の大好きな吉田松陰先生が処刑される前夜書き残した「留魂録」の冒頭の和歌です。


「大好きな」と書きましたが、よくよく考えてみると実は私は吉田松陰が実際にどういうことをした人かはあまり知りません。おかしな話ではあります。


つまり私はこの一歌をもって「吉田松陰」という人物を心から尊敬しており、願わくば自分自身、こと仕事においては自分の志や理念が人に感銘を与えるものでありたいと常々思っております。


志半ばで、罪人として斬首された吉田松陰。しかしその後、彼の松下村塾の門下生たちが「明治維新」の原動力となったことはあまりにも有名であり、今更ここで紹介するまでもありません。が、死してなお「日本の夜明け」に貢献した吉田松陰こそは「明治維新第一の立役者」と言っても過言ではないのではないでしょうか。


実は最近、同じ業界の人に「教える」という機会をもつことが増えてきました。まだこの業界に入って6年目の私にとっては身に余る仕事であり、正直大変です。


しかしながら、いったんお引き受けした以上、全力で私の話なんぞを聞いてくださる人のお役に立てるよう一生懸命頑張りたいと思います。


「保険業界の吉田松陰たらん」と宣言するにはあまりにも未熟で未熟で未熟すぎる小人の私ではありますが、「いずれは・・・」という気持ちだけは持ち続けたいものです。


そして、伝えるべきことは、「いかにして契約をとるか」といったような小手先のテクニックではなく、保険屋としての「志」「誇り」といった熱い気持ちであるべしと強く思い描いております。


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2006年02月06日

買い物5

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今日(日付的にはすでに昨日)、以前勤めていたスーパーに買い物に行きました。


退職して6年目になるので、知らない人も随分増えてきました。


顔見知りの店長が忙しそうに売り場チェックや手直しをしていたので、私は遠慮して声をかけずにいたのですが、向こうが私に気付いて話かけてきてくれました。


「おお、前ちゃん。元気そうやな。」


実はその店長は私が新入社員のころ大変お世話になった恩人でもあります。


10年前、私はとある店舗の海産係として配属されましたが、その部署の上司がとにかく部下に厳しいことで有名な人でした。(今ではその人にも感謝してますが)


私は連日、朝は7時前から夜は11時を越えるくらいの時間までほとんど休みもとらずに働かされました。


自分と同期の仲間が、私の労働時間の半分ほどで退社するのを横目に見ながら、目の前に与えられた膨大な作業を毎日必死にこなしていました。


当時、となりの青果部門長だったのが、その店長です。


「前崎、しんどいやろうけど頑張れよ。見る人は見てくれてるから。」


いつもやさしい笑顔と真剣なまなざしで私を励ましてくださいました。


右も左もわからないまま、こき使われる毎日の中、そういう言葉をかけてくださる先輩が近くにいてくれたことは本当にありがたいことでした。


「前崎、幸せそうやな。よかったな。あの頃の苦労が報われたんかな。」


買い物を終えて、商品を袋にいれている私の妻とその傍らの息子を見てポツリと店長がつぶやきました。そして、あの頃と変わらぬやさしい笑顔で、


「今日はありがとう。しんどいこともあるかもしれんけど、頑張れよ。」といって見送ってくださいました。


自分を応援してくれる人がいるってことは本当に嬉しいことです。逆に言えばそろそろ私も「人を励まし、応援してあげられる人」になれるよう頑張らねば!とも思いま
した。


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hokensyokunin at 02:29|PermalinkComments(6)TrackBack(0)

2006年01月25日

逮捕1


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テレビでは連日、ライブドアの堀江社長が逮捕されたことを放送し続けています。


ほんの数週間前までは「時代の寵児」「改革の旗手」と、もてはやされていたことが本当に夢か幻であったかのような錯覚さえうけます。


以前、私自身としては「彼とは目指してる幸せが違う」とは思いながらも、同い年である彼の活躍ぶりを羨望のまなざしで見ていました。嫉妬していたと言っても過言ではありません。


社長から容疑者へ


今回の事件を受けて、ニュースキャスターやコメンテイターとよばれる人たちは、彼の転落ぶりを神妙な面持ちと丁寧な言葉で「罵り」続けています。


「ざまあみろ!」


言葉尻や表情からそんな思いがヒシヒシと伝わってきます。


確かに彼の言動や振る舞いは時に挑発的であり、人の神経を逆なでするようなところはあったかもしれません。


彼や彼の会社の行いが法に触れていたことも事実のようであり、その償いはもちろんしなければならないでしょう。


しかし


私はどうも釈然としません。


ついこの間まで、時代を代表する英雄扱いし、その成功を褒め称えていた人たちが、ある1つの出来事をきっかけに手のひらを返したように、「それみたことか」的な発言を繰り返していることに、不快感を感じずにはいられません。


社会全体で「弱いものイジメ」をしているように見えるのです。


そしてその対象がそれまで「強い」立場のものであったとき、その様はさらに顕著になります。


ホントに嫌な世の中です。


しかし今回の事件で、私がもっとも不快に思ったのは、


わずかながらではありますが心のどこかで、


「ざまあみろ!」


とつぶやいてしまった自分自身の卑しい性根です。今更ながら深く恥じ入っております。


困っている人、つらい思いをしている人を助けてあげるのが「保険屋」の仕事であることを肝に銘じ、心を鍛えなおすきっかけにしたいと思います。


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hokensyokunin at 01:56|PermalinkComments(10)TrackBack(0)

2006年01月18日

新撰組は負け組か?5

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先週は出張をかねて、以前から行ってみたかった京都にも足をのばしてきました。


目的は「新撰組」ゆかりの地を訪ねてみることです。


大河ドラマで新撰組がとりあげられたのはもう2年も前になるのに、以外にもたくさんの観光客の方がいたのでちょっと驚きました。


個人的な見解ですが、歴史的に見て新撰組はいわゆる「負け組み」です。


新撰組のみならず、昨年の大河ドラマの主人公「義経」も歴史的には負け組みに分類されるでしょう。


徳川家に逆らい続けた真田幸村も、遠く中国では「四面楚歌」の言葉のもとになった項羽も、それこそ絵に描いたような「負け組み」です。


しかし・・・


私は彼らが大好きです。心から尊敬もしています。


自分が信じた夢や志を守るために、人としての意地を貫き通した彼らの生き様に深く感銘するところがあるからだと思います。


私と同じような考えの方もきっとたくさんいらっしゃることと思います。


「勝ち組」「負け組」という嫌な言葉がよく使われるようになって久しいです。


価値観は人それぞれですが、他人の弱みにつけこんでまで大金を手にしたり、自分を信じてくれている人を欺いてまで「勝ち組」にはなりたくないと思います。


そんなことをするくらいなら、偉大なる先人たちを見習って「美しき負け組」になってやる。


そんな気持ちにさせられる小旅行でした。


もちろん自分や家族のために全力を尽くしますけどね。


何が「勝ち」で何が「負け」なのか?


私が得たい勝利は、


ずっと以前の私の投稿「妄想」をご覧ください。



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hokensyokunin at 01:28|PermalinkComments(7)TrackBack(0)