小林玲子が訪ねた 平成28年 北信・東信の御柱

長野県内では、諏訪の御柱大祭に合わせて各地で御柱祭が行われています。長野県は北信、東信、中信、南信に分かれます。長野郷土史研究会では、平成28年に御柱祭を行ったを北信や東信の神社を調べました。前回の調査から24年が経ち、今回は行わなかった神社もありました。ここでは各地域の御柱祭の特徴や変遷を紹介します。

長野県北部(北信)一帯の130ヵ所で行われた御柱祭

12月2日(金)から始めた、長野県の北部、北信で行われた御柱の場所を訪ねる調査。
12月26日(月)に、129ヵ所の全ての場所を訪ねました。

その後、3月になって、長野郷土史研究会の会員から、上水内郡信濃町でも行われたと聞きました。早速、調査に行ってきました。

調査の結果は次の通りです。
長野県北部(北信)一帯では、130ヵ所で行われました
御柱祭を行った地域
長野市 64ヵ所(うち旧市街地1、浅川1、芹田1、古牧3、朝陽3、吉田2、柳原1、更北1、若穂11、松代6、信更3、篠ノ井2、芋井2、七二会4、小田切1、中条4、信州新町7、鬼無里1、戸隠7、豊野3)
上水内郡飯綱町 2ヵ所、上水内郡小川村 2ヵ所、上水内郡信濃町 1ヵ所
飯山市 3ヵ所、下高井郡木島平村 3ヵ所、下高井郡山ノ内町 8ヵ所、
上高井郡高山村 1ヵ所、上高井郡小布施町 4ヵ所、
中野市 26ヵ所(うち旧豊田村5ヵ所)、須坂市 8ヵ所、
千曲市 6ヵ所、坂城町 2ヵ所

御柱祭を行わない地域
下水内郡栄村、下高井郡野沢温泉村

上水内郡信濃町「諏訪神社」 還暦祝いで有志が建てた御柱

平成28年の東北信の御柱調査が終わった後に、あらたな御柱祭が判明しました。
3月24日に調査に行ってきました。

上水内郡信濃町柏原の諏訪神社の境内に、先端が冠落としされ、御幣が付いた柱が1本建っていました。場所は、鳥居と拝殿の間の右側です。まだ雪に埋まっていました。
DSC00096 (2)

拝殿の前にも、雪が積まれています。
DSC00089 (2)

国道に面して建っている鳥居。右奥に御柱が建っています。
DSC00087

宮司さんにお話をお聞きしました。
・地元の還暦の方々の有志が、還暦祝いの記念として建てた。
・8月7日(日)に20名程で行った。
・氏子の皆さんは関わっていない。

ともかく今まで信濃町では、行われたことがなかった御柱祭です。
過疎化で御柱祭が廃れていく中で、意義深い御柱祭の広まりだと思います。

南佐久郡川上村居倉「諏訪神社」 祠のような拝殿の前に建つ2本の巨木な柱

長野県東部(東信)では14ヵ所(上田市8社、東御市2社、佐久市1社、南佐久郡小海町1社、南佐久郡川上村2社)で行われました

諏訪社 南佐久郡川上村大字居倉 5月3日(火・祝)開催 (2017年1月8日撮影)
場所は、こちらを拡大縮小してご覧ください。

小山の上に建つ祠のような拝殿。その前に建つ2本の柱。
DSCN6485

巨木のモミの木。
DSCN6490 (2)

2本の木には「居倉諏訪神社御柱」と書かれて、引き綱が巻かれています。
DSCN6488

境内には前回の御柱の先端でしょうか。冠落としされた柱の上の部分が置かれています。
DSCN6499 (2)

柱の建てられた場所から見おろした鳥居。
DSCN6502

鳥居の額には「居倉諏訪神社」と書かれています。
DSCN6482 (2)
DSCN6483

鳥居からみた風景。脇には車道が通っていて、一面の畑が見渡せます。
DSCN6503

小山の下から見える八ヶ岳連峰。
DSCN6506 (2)

南佐久郡川上村秋山「諏訪神社」「×」の切込が入れられた2本の木

長野県東部(東信)では14ヵ所(上田市8社、東御市2社、佐久市1社、南佐久郡小海町1社、南佐久郡川上村2社)で行われました

諏訪神社 南佐久郡川上村大字秋山 5月4日(水・祝)開催 (2017年1月8日撮影)
場所は、こちらを拡大縮小してご覧ください。

小山を登った境内に建つ2本の柱。
DSCN6512

引き綱を巻き付けてある柱。柱には「×」の切込みが上まで入っています。奥に拝殿があります。
DSCN6530 (2)

引き綱を巻き付けた柱の回りに、梃子棒が置いてあります。こちらの木にも「×」の切込みが入っています。
DSCN6515

DSCN6528 (2)

小山のはずれに祠のような拝殿があります。
DSCN6520 (2)

拝殿から見おろした境内。御柱2本が建っているのが見えます。
DSCN6522

鳥居の額には「秋山諏訪神社」と書かれています。
DSCN6508 (2)

神社に向かう坂道。右には「秋山 諏訪神社公園」と書かれています。この左手の芝生の中を登ります。
DSCN6507 (2)

車道の脇にある小山。この小山の上に神社はあり、御柱が建っています。
DSCN6539

南佐久郡小海町「松原諏方神社」 上社、下社に1本ずつ建てられた柱

長野県東部(東信)では14ヵ所(上田市8社、東御市2社、佐久市1社、南佐久郡小海町1社、南佐久郡川上村2社)で行われました

松原諏方神社 南佐久郡小海町大字豊里字居村 5月7日(土)、8日(日)開催 (2017年1月8日撮影)
場所は、こちらを拡大縮小してご覧ください。

松原諏方神社は東南岸に上社、北東岸に下社があります。

北東岸にある下社の拝殿前に建つ1本の柱。
DSCN6551 (2)

先端には覆いがされています。
DSCN6561 (2)

「平成二十八年丙申 御柱 奉納者」と2名の名前が書かれています。
DSCN6548 (2)


東南岸にある上社の拝殿脇に建つ1本の柱。
DSCN6576 (2)

「平成二十八年丙申 御柱 奉納者」と2名の名前が書かれています。
DSCN6575 (2)

拝殿前の鳥居。
DSCN6569 (2)

境内入り口の鳥居。額には「松原諏方神社」と書かれています。
DSCN6580 (2)

鳥居の先には、大勢の奉納者の名前が並んでいます。
DSCN6585 (2)

盛大に行われる「松原諏方神社の御柱祭」は、神社のHPに紹介されています。

佐久市「今岡諏訪神社」拝殿・本殿の4隅に建てられた4本の柱

長野県東部(東信)では14ヵ所(上田市8社、東御市2社、佐久市1社、南佐久郡小海町1社、南佐久郡川上村2社)で行われました

今岡諏訪神社 佐久市大字伴野字門口 4月10日(日)開催 (2017年1月8日撮影)
場所は、こちらを拡大縮小してご覧ください。

拝殿と本殿を取り囲んで、4本の柱が建っています。
DSCN6696

拝殿正面の額には「諏訪神社」と書かれています。
DSCN6695 (2)

拝殿に向かって左手前の柱の先端には、日の丸の旗が付いています。
DSCN6701 (2)

左奥の柱には、やはり日の丸の旗が付いていて「今岡諏訪神社 四之御柱」と書かれています。
DSCN6699 (2)

柱を建てる場所は、コンクリートで囲いができていて、梃子棒が立てられています。
DSCN6708
DSCN6710 (2)

建物に建て掛けられて、立札がありました。「御柱大祭 平成二十八年丙申歳 山出祭四月一日 里曳祭四月十日 今岡 熊久保 諏訪神社」と書かれています。今岡地区と、熊久保地区の2つの地区で行っています。
DSCN6707

境内に建てられた案内板。(拡大してご覧ください)
「元禄年間に行われた記録がある」と書いてあります。また佐久地域では唯一の御柱祭なので、最近は近郷近在から多くの観覧者を多く集めているとのことです。
DSCN6610

鳥居の額には「正一位諏方大明神」、左脇の石柱には「諏訪神社」と書かれています。
DSCN6693 (2)
DSCN6694 (2)

神社の前の風景。田んぼが広がっています。
DSCN6713

神社に向かう途中に、「御柱道」と書かれた石柱がいくつかありました。
DSCN6716 (2)

今岡諏訪神社の御柱祭」のHPがあります。
新聞社の取材に、氏子総代代表の方は、「佐久地域では唯一の御柱祭なので、佐久市全体で祭りを守っていけたら嬉しい」と話しています。

東御市「祢津健事神社」 歌舞伎舞台が残る境内に建つ2本の柱 

長野県東部(東信)では14ヵ所(上田市8社、東御市2社、佐久市1社、南佐久郡小海町1社、南佐久郡川上村2社)で行われました

祢津健事(ねつたてこと)神社 東御市大字祢津西町字立町 4月17日(日)開催 (2017年1月8日撮影)
場所は、こちらを拡大縮小してご覧ください。

拝殿前の広い境内の左右に建つ2本の柱。
DSCN6656

拝殿に向かって右の柱。
DSCN6661

DSCN6662 (2)

拝殿。
DSCN6660

拝殿前の左右には、前回の御柱の先端が置かれています。左が「一之御柱」で右が「二之御柱」。それぞれに「平成二十二年庚寅歳 平成二十五年五月二十五日 伐採記念 西区」と書かれています。
DSCN6652 (2)

額には「祢津健事神社」と書かれています。
DSCN6650 (2)

奥に見えるのは、拝殿に向かって左の柱。手前の建物は「西宮の歌舞伎舞台(長野県有形民俗文化財)」。
DSCN6658

その「西宮の歌舞伎舞台」の案内板。(拡大してご覧ください)
DSCN6659 (2)

鳥居の額には「祢津健事神社」と書かれています。入り口右の標柱には「西宮の歌舞伎舞台」の説明が書かれています。
DSCN6667 (2)

DSCN6665 (2)

鳥居から見下ろした境内入り口。
DSCN6666

東御市「美都穂神社」 たくさんの御幣で囲まれた1本の柱

長野県東部(東信)では14ヵ所(上田市8社、東御市2社、佐久市1社、南佐久郡小海町1社、南佐久郡川上村2社)で行われました

美都穂(みずほ)神社 東御市大字和字中井 4月3日(日)開催 
(2017年1月13日撮影)
場所は、こちらを拡大縮小してご覧ください。

拝殿の脇に建つ1本の柱。
DSCN6678 (2)

拝殿側から見た柱。柱を見上げているのは、小林一郎会長。
DSCN6682 (2)

柱の回りには、御幣が巻かれています。
DSCN6681 (2)

神社のいわれなどが書かれた案内板。(拡大してご覧ください)
御柱は、「文政13年(1830)寅年4月3日の棟札が最古である」と書かれています。
DSCN6676 (2)

鳥居の額と右に建つ石柱には「美都穂神社」と書かれています。
DSCN6674 (2)

DSCN6675 (2)

御柱祭の奉納者の名前の額があります。
DSCN6677

神社の前の風景。バス停「神社前」があります。
DSCN6691

上田市「岡森諏訪神社」根元が掘り窪められている1本の柱

長野県東部(東信)では14ヵ所(上田市8社、東御市2社、佐久市1社、南佐久郡小海町1社、南佐久郡川上村2社)で行われました

岡森諏訪神社 上田市腰越字岡森 4月17日(日)開催 (2017年1月7日撮影)
場所は、こちらを拡大縮小してご覧ください。

拝殿の建つ高台の下に建てられた1本の柱。
DSCN6456 (2)

DSCN6446

先端は冠落しがされています。
DSCN6458 (2)


DSCN6447 (3)

石段の上に建つ拝殿。
DSCN6448

鳥居の額には「諏訪宮」と書かれています。
DSCN6444 (2)
DSCN6445

上田市「一本木諏訪神社」山出しの日程も立札に書かれた1本の柱

長野県東部(東信)では14ヵ所(上田市8社、東御市2社、佐久市1社、南佐久郡小海町1社、南佐久郡川上村2社)で行われました。

一本木諏訪神社 上田市丸子腰越字一本木 4月24日(日)開催 (2017年1月7日撮影)
場所は、こちらを拡大縮小してご覧ください。

拝殿に向かって左手に建つ1本の柱。
DSCN6435

先端は冠落としされています。
DSCN6443 (2)

立札には「御柱祭 一本木諏訪神社 本祭 平成二十八年四月二十四日 山出祭 平成二十七年十一月八日」と書かれ、左には御幣があります。
DSCN6438 (2)

拝殿から見た鳥居。右手に御柱が建っています。
DSCN6440

鳥居の額には「諏訪宮」と書かれています。
DSCN6433 (2)
DSCN6434 (2)

一本木神社の御柱祭は「腰越諏訪神社御柱祭お練り」の名称で、上田市の無形文化財に指定されています。