今回は私の監督作品『GEHENNA 〜死の生ける場所』の着想に行き着くまでの行動と出来事の話をしたいと思います。

 
前回の記事
 

みなさんによく勘違いされるのですが、私は別にホラー命というわけではありません。小さい頃からドラマ、SF、アクションからミュージカルまであらゆる映画を見てきて、全てのジャンルが大好きです。

映画監督への道の第一歩の作品は、完全自主映画になるのでお金もそんなにかけられません。
そうすると少人数のキャストで、場所もそんなにいらないけど見栄えがいい作品として考えると、できそうなのは自分の中ではドラマかホラーでした。

じゃあホラーにしようということで、2005年に『PULSE』という短編映画を作りました。
a 2
幽霊屋敷と噂される家でジェニファーは恐ろしい
怪奇現象に取り憑かれる

その時はまだ日本的なホラーはアメリカでは浸透していなくて、私の映画はかなりいい評価を受けました。 

その当時働いていた、Stan Winstonスタジオ(ターミネーター、ジュラシックパーク、プレデターやエイリアンを生み出した工房として有名)には映画製作プロダクションがあり、そこのプロデューサーやスタン本人も大変気に入ってくれて、私が長編の脚本を執筆中だと告げると、できたら是非持ってきてくれと言われたりもしました。

 

しかしながら同年日本のホラー映画『呪怨』のハリウッド版リメイク『Grudge』がアメリカで公開され大ヒットしました。

メジャーな作品が出てしまって、私の映画は二番煎じとなってしまいましたが、私の作品を評価してくれた知り合いの紹介で、$1ミリオンの予算の長編映画の監督の候補になる事ができました。
残念ながら最終的には選ばれませんでしたが、結果として映画は『
SlaughterというタイトルでDVDリリースされたようです。 


見ていませんが。



それからしばらくは悶々と過ごしていましたが、どうしても映画と撮りたいという気持ちを満足させるためにもう一本短編を作る事を決意。 今度は20分物の『Crayon』という短編を作りました。一軒の家の中だけで起きる出来事で、日本の都市伝説『赤いクレヨン』を題材にしました。

crayon
格安な新居に越してきたケイトたちが、その家の恐ろしい秘密を知る
そしてそれが完成する頃にまた長編監督のオファーがありました。 

日本的なホラー映画で、予算は3ミリオン。プロデューサーは大変私の事を気に入ってくれたのですが、出資者が名前のある監督の起用を望んだため、残念ながらここでもチャンスはもらえませんでした。よくあるケースですね。

結果的に映画の企画も立ち消えになったそうです。

 

悔しい思いを何度かしましたが、自分の中の熱い思いは消す事はできません。 

その後、ホラーでも前の2本とは違った感じのホラーを作りたくてもう一本短編を作りました。

『Hindsight』というサイコスリラーです
hindsight
元彼の暴力から逃れてきたジェニファーの身に起こる不可思議な出来事
そして三本あわせてなんとか一本のDVDにまとめて販売できるまでこぎ着けました。
アマゾンで販売中
下でも見れますが
PULSE 2004年 字幕がないですが、興味のある方はどうぞ。画質もHDの前の時代なので悪いです。 25分 
 
 CRAYON 2005年 22分 
 
 HINDSIGHT 2006年36分 
 
しかしこれ以上短編を作っても次に進めない。 

人に期待するのではなく、自力で長編を作らねばならない。
 

そう考えた私はいよいよ長編の構想に取り掛かりました。
今から約10年前。2007年頃のことだったと思います。


いい内容であればいつかは絶対に形にする事ができると信じて。

『GEHENNA 〜その軌跡2』:脚本のプロセス

 

3日間で劇的に能力が変わる! 東京・仙台・富山募集中seminar_small

アニマル・モデリング 動物造形解剖学
片桐裕司
玄光社
2017-05-22


 

ANATOMY SCULPTING(アナトミー・スカルプティング) 片桐裕司 造形テクニック
片桐裕司
グラフィック社