パート1からの続き

 

結局私はオザールのデザインをいくつかすることになりました。

 

悟空が変身するかっこいいエイリアン。

 

名前はOozaru にして大猿にあらず。

 

 

禅問答なのか?

 
私は何かを試されているのだろうか?
 

そこにいる誰にも理解されない矛盾を心に抱え、記憶から消し去りたい日々がいよいよ始まる、、、

これほど気持ちが乗らない大作ってかつてあっただろうか!? 

 

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(オザールの造形。これはJordu Shellというアーティストのデザインを自分なりに作ったもので、自分がデザインしたオザールは記憶も写真も残ってないです)

 

幸運にも私のオザールは選ばれず、最終的に私が担当したのは Fulum Assasinと言って、ピッコロの細胞から作られた、原作にない映画オリジナルのクリーチャー。

 

 

これで原作を汚さずにすむ!

 

そしてデザイナーのデザインも踏襲しつつ、チャチャッとこれを作る


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ここまではスムーズだ!

ここまでは、、、

しかしこれを提出後、不条理な要求の数々
が容赦なく私を襲う。

 

監督は、剣を握って戦わせたいから手をちゃんと作ってくれ。

 

プロデューサーは、これは怪物だから手じゃなくて、手を剣みたいにしちゃってくれ。

 

などと別々の要求をしてくるのである。しかもお互い話し合わない。

 

しょうがないから手を作って折りたたみの剣を前腕の下に付けるなど両方の意見を合わせてみたりと毎日変更する、、、

 
何をやっても誰かがいちゃもんをつけてくる。

 

デザインが毎日変わっていく。

写真を並べると造形が徐々に変形していくアニメーションが作れる

実写版のみならず、ストップモーションアニメーションまで作ろうとでもいうのか!? 

 

挙げ句の果てに工房の近所に住んでいるというプロデューサーが朝一で仕事場に来て角の角度を変えろとかとげを増やせとかスクリーンじゃ絶対に気づかないような無意味なアートディレクションをしてくる始末。


私の魂は死んだ、、、


ここに存在するのは言われたことを忠実に行う造形ロボット

そこに私の意志はない 

 


さらに同時にピッコロは子供が怖がるから怖くしないでくれ。

 

気持ち悪いからピッコロは緑じゃなくて肌色にしてくれ、、、

 

亀仙人がチョウユンファ。

悟空は高校生のいじめられっこ。 

 


 


そして大猿でないOozaru、、、

 

 

 

 

もうたくさんだ!

 

 

 

原作に対する冒涜の数々。

 

もうこれはドラゴンボールなんかじゃない。

 

 

ドラゴンポールだ!

 

 

ドラゴンと呼ばれ、恐れられたチンピラのポールくんの物語。

 

 

 

 

 

 

 

心が少し軽くなった。

 

来週に続く

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