即興詩のみ

　　　from the nearest place to the heaven...
――天国に最も近い場所より―

to holynightlovers...
聖なる夜の恋人たちへ―

曇天が星空(そら)を隠すのは
二人だけの一夜(ひとよ)のために
純白が人世(ひとよ)を彩るのは
今宵も二人が出逢えるために
静寂(しじま)が街角包むのは
出逢えた二人を祝するために
繋いだその手の温もりも
吐息交わした口付けも
愛も
刹那の永遠も
星無き漆黒(くろ)と、舞い降る純白(しろ)に溶かしこんで
見上げた雪空に永遠を誓って
染まる街並(せかい)に刹那を夢見て
聖なる夜は静けさとともにその胸に全てを抱く
二人の歩みも、やがて純白(しろ)へと溶けていった・・・

今日のあなたは何色ですか？
昨日のあなたは何色でしたか？
今日のわたしは純白です
聖なる夜の恋人たちの色・・・――