経済産業省は8日、温暖化対策の切り札とされる二酸化炭素の回収・地下貯留技術「CCS」について、苫小牧沖で実証試験を行うと発表した。2012年度から20年度まで9年間の計画で、数十万トン規模のCO2を海底下の地層に封じ込める。CO2の回収から貯留に至るCCS技術を確立し、将来的な実用化につなげる。
公益財団法人地球環境産業技術研究機構(RITE)が03年から05年にかけて、新潟県長岡市で市販のCO2約1万トンを地下に封じ込める圧入試験を行っているが、排ガスに含まれるCO2を分離・回収し、地下に貯留するまでの全過程を検証する実証試験は国内で初めて。
経産省の計画案によると、実証試験は苫小牧と室蘭の製油所をCO2の発生源に設定。パイプラインやタンクローリーでプラントに輸送し、苫小牧港・西港沖合の海底下約1100メートルと約2400メートルの地層に封じ込める。CO2の貯留量は30万トン以上を想定している。
12年度から最初の3年間でプラントを設計・建設した後、3年間にわたりCO2を貯留、残りの期間で地層の状況をモニタリングする。海洋汚染防止法に基づき、実証試験終了後もモニタリングを続ける。
CCSをめぐっては、石油元売り、電力など36社が出資する「日本CCS調査」(本社東京)が経産省の委託事業として苫小牧沖の地質調査を実施。福島・勿来(なこそ)磐城沖、北九州市も実証試験の候補地だったが、勿来磐城沖は福島第1原発事故の影響で調査を中止。北九州市は地質データが不足している。
一方、苫小牧沖は過去の油ガス田開発で地質データが豊富にあり、同社の調査でCO2を安定して封じ込めることができる地層が2カ所存在することが判明。学識経験者で構成する「CCS実証試験実施に向けた専門検討会」が昨年12月、実証試験の計画案を「妥当」とする報告書をまとめた。
12年度政府予算案では、プラントの設計・調達費として102億3000万円が盛り込まれている。経産省地球環境連携・技術室は「実証試験を安全に行い、成功させて海外に成果をアピールしたい。地元に対し、CCSの理解を促進する活動は今後も継続する」と話している。
(苫小牧民報社)
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CO2を地中に埋める研究をするのに多額の金が要るということです。
まあ,経済産業省ですから何とかして経済を回すことを考えるのは良いのですが,嘘や意味のない経済活動でお金を回そうとするのは感心しませんね。












