710 m2(215坪)もの土地に、計画したお家。
既存建物を取り壊しての建て替えでした。
そのために、仮住まいも必要ですが、別宅が同じ敷地内にあるため、辛うじてお暮し頂くことができました。しかし、お風呂がない、トイレがないという不自由さ。トイレは、工事の仮設トイレを使うこともできましたが、お風呂だけは避けられません。ご迷惑をお掛けしました。
延床面積は、224m2(68坪)を有する2階建。
外壁は、防火の問題もあって、国産のサイディングを採用しました。それでも、横張りタイプなので、色選びで他のハウスメーカーとの差別化は、できます。また、窓廻りには、サイディングの幅に負けないだけの枠飾りを入れることで、印象的な外観となっています。
東向きの玄関は、このような妻壁ですので、建物の大きさに驚ろきますね。
こちらの土地は、接道が北側のため、北側のお家のデザインも大切です。手前に事務所があるので、少し隠れるところですが、ダイニングの窓にあたるところに、半円を入れたことが、ちらっと見えるアクセントになっています。
基礎部分が高く表れていますが、北と南で高低差が60cmほど、ありました。そのため、通常基礎高さである35cmを低い側の南にセットした結果、これだけの高さとなりました。結果的には、大きな窓があるダイニングにいても、外を歩いてくる人と目線があうことがなく、必要十分にプライバシーが守られることとなりました。
1階フロアは、玄関土間も含めて、フルフラットな仕上がりです。いわゆるバリアフリーですね。玄関からW.I.S.Cを通過すれば、ダイニングへ出られるようにしました。そうすることで、玄関に家族の靴が散乱することはありませんね。ダイニング、キッチン、トイレ、洗面及びお風呂の床は、タイル張り。それも、大型の600mm各を採用。非常にすっきりした足元になりました。それ以外の床には、オークの無垢材を使用。表情が柔らかく温もりあるものですね。
階段を含めて、リビングがありますが、ここは吹き抜け。使い方が難しくなりそうですが、そのような空間こそがデザインでも大切に思います。そこには、暖炉をつくりました。後々、電気ストーブを入れるとのお話でしたので、ある器具を想定して木材を使って大工さんに造ってもらいました。もちろん、私がプラン図を描きましたよ。
和室とリビング、これの連動も工夫しています。3連ドアの引き込み戸です。通常、和室側に引き込み戸が表しになりますが、今回、収納(押入れ)のある側で分厚い壁の中に納まるようにしました。それは、開け放した時の解放感を優先したものです。
2階は、寝室ばかり。お子様ご夫婦、お孫さんのお部屋までご用意。さらには、あまり絵として表現していない部分に屋根裏使いができるようドアだけは、用意しました。窓がないので、どのような使い方をするかは、お客様次第ですね。
バルコニーは、二つの部屋から利用できます。パティオドアが一般的ですが、スペースの関係上、ドアとしました。
こちらのお家は、全館空調ですから、全室、快適。1階のリビング〜キッチン〜ダイニング及び吹き抜けという広大な広さであっても、その空間の空調は、快適そのもの。ドアの下側をアンダーカットという言い方で、24時間換気を意識したドア形状となっていることもあって、家中の空気が循環するような動きをしています。したがって、吹き抜けのような空間は、一層その循環が効率的になります。
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