誰が呼んだか

「居酒屋タクシー」

なるものが話題になっている。

霞ヶ関のお役人が帰宅の際に使うタクシーから金品を貰っていたということらしい。

中央省庁の方々の深夜帰宅用のタクシー料金はチケットで支払われるそうだ。
つまりは「公費」であり、「税金」なわけで、お役人自らの懐から支払っていない。
にもかかわらず金品の戻りがあることは、おかしい。
ちょろまかしである。

国家公務員倫理法ではこのような場合報告と公開が定められているわけで、
今回のケースでは国家公務員倫理法違反が成り立つ可能性がある。



国家公務員倫理法
第三章 贈与等の報告及び公開
(贈与等の報告)
第 六条 本省課長補佐級以上の職員は、事業者等から、金銭、物品その他の財産上の利益の供与若しくは供応接待(以下「贈与等」という。)を受けたとき又は事業者等と職員の職務との関係に基づいて提供する人的役務に対する報酬として国家公務員倫理規程で定める報酬の支払を受けたとき(当該贈与等を受けた時又は当該報酬の支払を受けた時において本省課長補佐級以上の職員であった場合に限り、かつ、当該贈与等により受けた利益又は当該支払を受けた報酬の価額が一件につき五千円を超える場合に限る。)は、一月から三月まで、四月から六月まで、七月から九月まで及び十月から十二月までの各区分による期間(以下「四半期」という。)ごとに、次に掲げる事項を記載した贈与等報告書を、当該四半期の翌四半期の初日から十四日以内に、各省各庁の長等(各省各庁の長及び特定独立行政法人の長をいう。以下同じ。)又はその委任を受けた者に提出しなければならない。
一  当該贈与等により受けた利益又は当該支払を受けた報酬の価額
二  当該贈与等により利益を受け又は当該報酬の支払を受けた年月日及びその基因となった事実
三  当該贈与等をした事業者等又は当該報酬を支払った事業者等の名称及び住所
四  前三号に掲げるもののほか国家公務員倫理規程で定める事項
2  各省各庁の長等又はその委任を受けた者は、前項の規定により贈与等報告書の提出を受けたときは、当該贈与等報告書(指定職以上の職員に係るものに限り、かつ、第九条第二項ただし書に規定する事項に係る部分を除く。)の写しを国家公務員倫理審査会に送付しなければならない。




しかし、タクシーから見れば「太いお客」を確保するための「営業経費」ともいえる。
バブルの頃は、ドリンクをくれたり、カラオケが歌えたりというタクシーがあったのを覚えている。
「タクシーはお客様にとって応接室でありたい」
という個人タクシーの方のお話を伺ったことがある。
その方の車は、ある種の改造が施されていて、
なるほどと感心したものである・・・が・・・

しかし・・・である。

キャンディーやドリンク、缶ジュースくらいならサービスといえなくもないが、
高速料金や決まった金額、金券をバックすることは、
タクシー運賃というものは公共料金であるから、「違法な値引き行為」となってしまう。
厳密に言えばキャンディー一個でも駄目なのだ。


つまり道路運送法違反になるわけだ、



道路運送法
第2章 旅客自動車運送事業
(一般乗合旅客自動車運送事業の運賃及び料金)
第9条 一般乗合旅客自動車運送事業を経営する者(以下「一般乗合旅客自動車運送事業者」という。)は、旅客の運賃及び料金(旅客の利益に及ぼす影響が比較的小さいものとして国土交通省令で定める運賃及び料金を除く。以下この条、第31条第2号、第88条の2第2号及び第5号並びに第89条第1項第1号において「運賃等」という。)の上限を定め、国土交通大臣の認可を受けなければならない。これを変更しようとするときも同様とする。
《追加》平12法086
《改正》平18法040

6 国土交通大臣は、第3項若しくは第4項の運賃等又は前項の運賃若しくは料金が次の各号(第3項又は第4項の運賃等にあつては、第2号又は第3号)のいずれかに該当すると認めるときは、当該一般乗合旅客自動車運送事業者に対し、期限を定めてその運賃等又は運賃若しくは料金を変更すべきことを命ずることができる。
1.社会的経済的事情に照らして著しく不適切であり、旅客の利益を阻害するおそれがあるものであるとき。
2.特定の旅客に対し不当な差別的取扱いをするものであるとき。
3.他の一般旅客自動車運送事業者(一般旅客自動車運送事業を経営する者をいう。以下同じ。)との間に不当な競争を引き起こすおそれがあるものであるとき。




国家公務員倫理法違反も道路運送法違反もどっちもどっちなのだが、
ここはお役人の方がとんでもなく悪いように報道されている。

新聞を取る時の洗剤やビール券も、厳密に言えば新聞代の値引きであって、
再販制度維持を掲げている新聞社としては、タクシーの実質値引きサービスについてはそう強くは批判できないのかもしれない。

と、言うのは私の妄想であるが・・・。


  居酒屋でシートベルトをする話 帆波



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