2010年07月18日

国王へ表敬訪問してきたぞ。【ハットリバー王国】

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昨日から宿泊しているChampion Bay B&Bのオーナーが手際よく朝食を作ってくれた。
ナイスミドルな風貌のオーナーは一言で言うと渋い。
イブシ銀の風格が漂うオヤジで、マイカーはポルシェの911
東京でコンディションの良いポルシェがあったから輸入したのだと言う。
地名が由来なんだろうけど、B&Bにチャンピオンベイという名前が似合う感じがした。
なんつーかさ、ポルシェとかスーパーカーとか高級車って、こういう年代の人が一番似合う気がするんだよね。
俺の年齢で乗り回しても、俺が車に乗るというより、俺が車に乗られてる感じがして小僧っぽくなっちゃうんだよね。またはパパの車借りてきちゃったのかなーって感じがしちゃう。
んで、すげースピードが出る車なのに、ものすごくジェントルな運転をしてたりするとさ、物凄くカッコいいんだよね。
渋い顔して渋い車に乗って、さらりと料理を作る。
どれだけ年齢を重ねても、オジサンって感じがしないし、爺ちゃんって感じにもならない。
これだ。
こういうのを目指すのだ。
漢(おとこ)は黙ってイブシ銀
ときどき放つ詞(ことば)は、インディアンの酋長みたいに重みがある。

って、まー5分以上黙っていられない俺には無理だな。
んじゃ書くなよ、言うなよ、って感じがするが、黙っていられないタチなので、思ったことは全部書いてみた。

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トマトは焼いて出してくれた。
この国の野菜はイチイチ主張する。
俺がトマトだぁぁぁって感じがする。食感が強いのだ。
皮が固いのだ。
しかし火を通して食べたら、すげーうまいの。

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日本は相当暑いという情報を得たが、南半球のオーストラリアは寒い。
日本で太陽が頑張ってる分、オーストラリアは寒くなったのだ。
ここジェラルトンで暖かいコーヒーを飲む嫁さんを見ると、コーヒーから湯気が凄い出ていた。

寒いオーストラリア・・・
13年前は1年半近くオーストラリアに滞在して、寒いオーストラリアって全然経験していないんだよね。
あ、タスマニアに行った時は寒かったけど、本土で寒い経験をしていない。
おかげで、何だかチョーシが出ない。オーストラリアにいるという感触がイマイチわかない。
短パンTシャツで過ごしたいのに、長ズボンだ。
短パンTシャツで過ごさないとオーストラリアって感じがしないので、ペースを上げて北上しよう。
しかし今日はビッグイベントがある。
国王に会うのだ。
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イブシ銀のオーナーが作ってくれた朝食
他にもシリアルを食べたいか?フルーツをもっと食べるか?と色々親切に聞いてきた。
すげー良い奴だ。
44歳の時に息子が生まれて、今大学生だと言う。
大学は離れた場所で一緒に住んでいないが、子供時代からの息子の写真を張っていて、家族LOVEな感じが漂うんだよねー
飛行機の模型もあちこちに飾っていて、話を聞くと、父親が空軍で飛行機乗りで第二次大戦で凄く活躍したらしい。
飛行機に乗る父親の写真もあちこちに飾っていて、あー、家族LOVEなんだなーって感じがして、俺はイブシ銀のオヤジになろうと再び思ったのだ。
しかしイブシ銀のオヤジになろうという決心もすぐに終わった。
今日は国王に会うのだ。
13年ぶりに表敬訪問をするのだ。
心臓が高鳴る。ドキドキしてきた。
凄くテンションが上がる。
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このB&Bから眺める景色は凄く良かった。
嫁さんとコーヒーを飲みながら、夕日や朝の爽やかな雰囲気を存分に楽しんだ。
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ジェラルトンの街に行ったら、このB&Bお勧めだよー
http://members.westnet.com.au/championbay/


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オーストラリアの強い日差しは看板をすぐに風化させてしまう。

ジェラルトンから国道1号線を北上し、ノーサンプトンを通過する。
ほどなくbinnuビヌーというロードハウス(ガソリンスタンド)に到着。
この付近に、ハットリバー王国があるのだ。
1970年頃、突如としてオーストラリア政府に独立宣言をして、地名をとってハットリバー王国となったのだ。
独立したのだから、オーストラリア政府に納税はしていない。
王国なので、郵便局も銀行も軍隊も通貨も所有している。
王国の所有する土地は香港と同じくらいの大きさなのだ。

グーグルマップにも、しっかりハットリバー王国と記載されている。

大きな地図で見る
13年前、俺が表敬訪問をしたら、快く出迎えてくれたのだ。
13年ぶりの再開に胸が高まる。
その前に、ご健在でいらっしゃるのだろうか・・・
何分謎に包まれている国なので、情報が極端に少ない。
ミクシーにもハットリバー王国のコミュニティーがあったりするが、そこでも直近の情報を得られなかった。

ハットリバー王国へのアクセスを忘れてしまったってゆーか、マジわかんねーって感じの場所にあるので、近い、ビヌーの街のガソリンスタンドで聞いた。
俺のように尋ねる人が多いのか、スタンドのオッサンはコピーされた地図を手渡してくれた。
IMG_8418ハットリバー王国の地図。行きたい方の為にクリックすると拡大します。

てきとーだ。
てきとーすぎる。
よく分からん地図だ。
スタンドのちょっと手前の道から、ハットリバー王国を目指す。
このてきとーな地図を見ながら、はたしてこの道で本当に当ってるのだろうかと不安になるが、ワクワクと不安は表裏一体なのだ。これでいいのだ。これも王国に訪れる庶民の為に、国王が憎い演出をしてくださってるのだ。

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王国に訪れる未舗装路を走破中、道路わきに親切にもトイレが設営されていた。
めったに人が訪れないから扉など不要なのだろうが、これも国王の賜物なのだろうか・・・

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おおおおおお
ついに王国の入り口に辿り着いた。
13年ぶりに辿り着いたのだ!!!

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ゲートをくぐると、国王の像が。
13年前と変わらない。
13年前の当時、国王の像の前で友好の握手を交わしながら記念撮影をしたのだ。日本にその写真があるので帰国後ここにアップするぞー

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ハットリバーの国王であられるレオナード公自ら入国審査をしてくださったっつーか、13年ぶりの国王が元気でいらっしゃったことに大興奮!
うほー。確かもう85歳くらいであられるはずだ!
パスポートに紫外線だかなんだかわからんが、特殊なライトを当てて、俺のパスポートが本物かどうか確認されていらっしゃる。
本物だと、こうして緑色に顔写真が別の場所に浮かび上がり、日本のパスポートだと、他のページに桜の花が浮かび上がるんだと、それはそれは懇切丁寧にご説明をされてくださったのだ。
そして、こりゃ本物だねと笑顔でお応えになられた。
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続いて嫁さんのパスポートに光を当てるが、緑色に反射されない。
おやおや、これは偽物か?問題だぞと国王がおっしゃられたが、「レオナード公、失礼ながらライトのスイッチをOFFにされていらっしゃいますよね?」と言ったら「がははははー、バレちまったかー。ONにするぞ、おー見えた本物だな。」

素晴らしい!!
国王自らジョークを放ち、国王の前で緊張する我々庶民の気持を穏やかにして下さったのだ。

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パスポートが本物と認められ、めでたく入国のスタンプを押して下さった。
hutt
これがハットリバー国の貴重な入国スタンプとVISAだ。
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切手やハットリバー国の通貨を購入
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ハットリバー国の切手を封書に貼り
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大切な方々へ手紙を送らせて頂いた。
ちょっと見ずらいかもしれないが、エアーメールのシールは、ロイヤルメールと記載されている。そう、ここは王国なのだ。
オーストラリア政府が認めていないのに、勝手に切手やら通貨を発行している。
そんなハットリバー国の切手でちゃんと日本に届くのかって?
のーうおーりーまい!(オージーイングリッシュで「大丈夫だ友よ」という意味)
我々平民が見ていないところで、国王がこっそりオーストラリア国の切手を表に張ってくださるのさ♪
どうだい?オチャメだろう!?
13年前は、表面にハットリバー国の切手を張り投函できたのだ。
そして投函後、裏面にこっそりオーストラリア国の切手を張られて配達されたのだが、現在は裏面にハットリバー国の切手で、表面にオーストラリア国の切手を張られる・・・
国王も85歳になられて反骨精神が少し丸くなられたのだろうか・・・

ハットリバー王国について、少し説明しよう。
1970年に突如として独立宣言したレオナード1世は、オーストラリアの農業政策に憤りを感じ「エリザベス女王に敬意は持っているが、オーストラリア国のクルクルパーな農業政策は、けしくりからんと怒ってるのだ。こんなんじゃ我々農民はお先真っ暗だ。そんなスットコドッコイな国の下でやってられるかゴルァ。今日から俺は国を作って独立したんだ。文句があったら一昨日きやがれ!このスットコドッコイ!!」と言うことで(かなり意訳あり。詳細を知りたい方はwikioediaで調べてね)、突如として独立宣言し、以後40年、オーストラリアに税金を納めていないらしい・・・
うむぅ。
個人的には、ジャイアンをオチャメにして、そのまんまお爺ちゃんになっちゃった感じに見受けられますぅ。
でも、個人的に大好きなんです。こういう人。もう、ツボにはまりまくりなんすよ。
俺、やっぱイブシ銀にはなれずに、こんなオチャメな人生を爆走したい気分でイッパイなんすよ。
でも税務署が怖いから税金はちゃんと納めますが「そんなもん関係ねー」と破天荒に生きてみたい願望ってあるじゃないっすか。俺が16歳の時、尾崎豊の歌で「盗んだバイクを走らせー」なんて聞きながら、実際は盗む勇気すら無いのに盗んで爆走した気になっちゃって満足しちゃうじゃないっすか。根っからの妄想族なんですぅ。
嫁さんは何で俺がそこまで喜んでるのか、さっぱり理解されていらっしゃいませんでしたが、なんつーか、国を作っちまうっていうのは男の最大のロマンのような気がしてさ。実際作ろうなんて思っちゃいないけど、作っちまったなんて話きいちゃうと興奮しちゃうのさ。

嗚呼話がそれた。
13年前と同じ行動を国王が取られた。
そう、自慢のマシンガントークが炸裂するのだ。
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中国の偉い人からもらったという、ありがたい記念碑
話半分に聞いてしまったので、何がどー凄いのかよく分からんとです。

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各国からもらった称号メダルとか、ほにゃららふにゃらら

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しかし、ぶったまげたのは、このロールスロイス。
今年の4月に、王国設立40周年となり、どこかの平民が敬愛する国王様の為に、ロールスロイスを捧げたと言うのだ・・・

まぢっすか!?

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恐る恐るロールスに近づき「30分ほど食事に行ってくるね」と言う国王の隙をついて、勝手にロールスの扉を開けてしまいました。
後部座席は国王様のシートでございますので、仕える平民としましては運転手の席が相応しいだろうということで、運転席を開けてみましたの。
ビンテージなロールスロイスは、国王よりイブシ銀つーか、ボロボロでございまして、果たして動くのかさっぱり疑問ではありますが、それでも腐っても鯛。腐ってもロールスロイス。俺がイブシ銀になったらポルシェが似合うかもしれないが、平民が年を重ねてもロールスは似合わない。まさに国王の為の車がロールスロイス。それをポンと平民から献上されてしまうことに多大な意味を感じるのであった。
13年の間に、国王はさらに偉大になられたのであった・・・

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王国には教会もあるのだ。
国王は敬虔なクリスチャンであられるのだろうか・・・
そのうち「国王」から「神」を名乗られてしまいそうな予感も感じてしまうのだが・・・
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なんと、ここで結婚式を挙げられ笑顔の平民の皆様の写真を発見。
いや、平民等ではなく、この国の貴族の方々であられるかもしれない。
うむぅ。ちょっと羨ましいぞ。俺もここで結婚式を挙げたいぞ。
あ、ワタクシは明治神宮で結婚式を挙げて参りました。
それはそれで素晴らしく良い思い出となったのでありますが、思い出は重なっても素晴らしいものでございまして、ここで素晴らしい思い出を作れたら最高だなぁと思ったのでありますが、ハットリバー王国に来てムチャクチャテンションの高い俺と、嫁さんのテンションは確実に異なるものがあったので、この願望は乙女のようにそっと胸の内にしまっておくのでありました。

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国王が立ち去る前に「わしの為にピラミッドを作った奴がおってな。その中で瞑想できる空間もあるから、行ってみなさい」とおっしゃられました。
さすが偉大なる国王。ピラミッドを作らせるっつーか、作れと命令する前に、作ってくれる人が現れるとは・・・
しかもピラミッドは国王しか入れないのに、ワタクシのような平民に行っても良いと許可して下さるとは。素晴らしい。太っ腹だよ、レオナルド1世公!!

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中には机が一つと、鳥さん達の憩いの場らしく無数のフンで溢れかえっていました。
ワタクシは残念ながら平民なので、鳥さん達のフンの前では中々集中することが出来ず、宇宙のパワーを受信したり、空中浮遊が出来たり、そういったミラクルなことは一切起らなかったのでありますが、国王の偉大な存在を感じつつ、ピラミッドを後にしたのでありました。

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「30分で戻ってくるからね」と国王がおっしゃっていたのだが、滞在を続けると確実に日が暮れるまでマシンガントークで掴まり、ここに宿泊の予感がしたので、国王には大変申し訳ないのだが、こっそり王国を後にしてダート(未舗装路)をひた走りましたのでございます。
だって今日は宿を予約したんですもの。
お部屋のバルコニーから、野生のイルカさんが見れるっていう、メルヘンチックな宿を予約したんですもの。
そこはエクスマウスという場所で、ジェラルトンから500キロ以上離れた場所なんですもの。
カルバリナショナルパークにも寄るので600キロ近くドライブしなくちゃいけないんですもの。
新婚旅行なので、ハットリバー王国に泊まるよりもメルヘンチックな宿が優先なんですもの。
大変残念ではありますが、後ろ髪をひかれつつ、ハットリバー王国を後にしました。
入国スタンプ押してもらったけど、出国スタンプ押してもらってねーよーとちょっと後悔しながら。
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そうそう、ビザを売っていたので購入。他にも切手やらメダルやら販売されていてチョコチョコと商売っけのある国王。
ついでにハットリバーのCDも購入。
王国の成り立ちをワードファイルか何かでCDに入れて、ついでに音楽も入れてるからってことで購入。
だってさ、CD持ってくるの忘れて、ドライブ中音楽が無い(ラジオも広い国土で入りずらい)もんで、ハットリバーの歌を聴きながら走りたいーと思って買ったんだけど、1曲しか入っていなくて、同じ曲を何度も聞いた。
国王には大変申し訳無いと思いつつも、平民の俺は5回くらい聞いて1時間もたたないうちに、すっごく入りずらいAMラジオに切り替えてしまいました。
国王、すいません。50周年の時は、何かプレゼントを持参して表敬訪問をいたします。
しかし、レオナルド公はすっごい元気だった。
長生きの秘訣は、やりたいことをやり通すってことなんだろうか・・・
因みにレオナルド公の奥さんがクイーンで、3人息子は王子だそうっすよ。
理解の深い家族に恵まれるのも長生きの秘訣なんでしょう。

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カルバリ国立公園の崖から海を見ると、イルカの群れが。
イルカ好きとしては、うほー嬉しい!
これには嫁さんもテンションが上がる。
嫁さん、ハットリバーでは全然テンションが上がっていなかったけど、イルカは上がる上がる!!
1年前、一緒に御蔵島で野生のイルカと泳いできたからねー

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国立公園というだけあって、景色は最高

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ワイルドフラワーも綺麗に咲いている

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プライベートビーチもあって最高だ。寒いから泳ぐ気しないけど。

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カルバリの街並みは美しく、開発が盛んで、これからリゾートの街として発展しそうな予感でいっぱいだったなぁ。
暖かい時期に来たら最高なんだろう。
嫁さんと「暖かい時期に、また来よう。今回は下見みたいなもんだねー」と語るほど綺麗な眺めだったぞ

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ビラボングロードステーションと言うのを発見。
サーファー向けのブランドでビラボングってあるよね。
ゴールドコースト発だと思っていたけど、このロードハウス(ガソリンスタンド)が発生なのか?だったら凄いけど・・・

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600キロくらい走り、ようやくモンキーマイアの宿にチェックイン。
日没までギリギリ間に合ったけど、曇りで夕日は見れず。
でも良いのさ、イルカを見るんだもん。
チャーリーに教えてもらった、ワットイフhttp://watif.com/というサイトを使って宿を予約。
222ドルのオーシャンフロントの宿が150ドルで泊まれた。
ラッキー。日本で言う、一休.comみたいなサイトなんでしょう。

こうして大興奮の7月18日をエンジョイしたのであった。
600キロのドライブを疲れず無事に走れたのも、きっと、あのピラミッドパワーのお陰だろう。
そういうことにしておこう。
ありがたやー


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この記事へのコメント
僕もこういうことを本気でやる人は大好きです。周りの人を楽しませまくっているから♪

晃ちゃんの奥さんは、晃ちゃんがこういう世界に行きかねないと警戒したのかも(笑)

いつの日か、晃ちゃんワールドを作ってください。
Posted by シュウ at 2010年07月28日 08:33
ハットリバー王国ならぬ、こうちゃん王国を創って下さい!

Posted by DR350 at 2010年07月28日 09:58
仰る、です。仰られるは二重敬語だぞ。プンプン
Posted by 天都紗英 at 2015年01月18日 12:07