2008年01月13日

ホンダレディ『World Record』インタビュー(2/2)

hondaosaka200609
『World Record』インタビューの後編です。
ゲストボーカル・森若香織さんへの愛情から、今後の展望にいたるまで、胸いっぱいの情熱をダルめに語っています。


なお、このインタビューは無断転載可となっています。トラックバックするなり、コピーしてブログに貼るなり、お好きなようにお使いください。
(インタビュー・佐藤譲



[ ホンダレディ『World Record』インタビュー(1/2)]
http://blog.livedoor.jp/hondalady/archives/51254103.html




kaori
●今回はヴォーカル・ゲストにGO-BANG'Sの森若香織さんを召還していますが、いかがでした?

マル「森若さんは森若さんだった」

Die「森若さんってなんかもう楽器だよね」

マル「森若さんではじめてHondaladyの歌詞を他人にお願いしたんだよね。マグミさんの場合はアレンジや節回しとかのアドバイスはあるけど、基本的に歌詞は俺が書いていたしね。でも、今回は森若さんが書いた。面白がってくれたよね。『かっこいいじゃない』って」

Die「ポンポンポンって作業して『じゃあとは適当にいじっていいから』ってすごいよね」

●森若さんを呼んだきっかけはなんだったの?

マル「ずっとラヴコールは出していたんだよね」

Die「俺もケラ&シンセサイザーズのライヴで見て、曲歌って下さいよって言ったらやるって言ってくれたんだけど、また音沙汰はなく。で、(KIMONOレーベルオーナーの)三浦さんが知り合いでそこから繋げてもらってね。巡り合わせですよ」

マル「で、来てくれたら単純にモチベーションに繋がるよね」

Die「だって俺の弟がGO-BANG'S聴いてたからね。あと人生がカバーしてた」

マル「小学校中学校の頃にテレビければやってたからね。CDもチェックしてたんだけど、周りの友達には言えないのよ、好きって。恥ずかしくって照れくさくって。で、GO-BANG'Sが解散してソロを聴いたときヤバいよこの人って思ったの。"浮気なダーリン"聴いてね。10年以上前にブラーが"Girls & Boys"でやってたようなギラギラしたエレクトロ・ディスコを当時リアルタイムでやってたんだから。ラムジャムもやってるしアイゴンさんとも付き合いは長いし、アンテナは鋭いし、清志郎さんにも見初められるほどのソングライティングも持ち合わせている人だからさ」

070513_2●今回のアルバムでシンプルな部分とポップさっていう点で奇しくも前にインタビューした『136』に近い部分があると思うんだけどどう?

Die「あれは20代最後の作品だよね。あれから色々あったね。ありすぎってくらいに」

マル「人が死ぬとかあったからね(註:当時のHondaladyのレコード会社担当氏がツアー中に事故で亡くなった)。人の死はさすがにリアリティのないところだったもんね」

Die「周りもいないし」

マル「後付けに近いんだけど、今回のアルバムって歌詞の部分では輪廻転生なんだよね」

●"リンジューサンバ"でそれは言ってるよね?

マル「うん。図らずもそうなった。死もそうだし、人生を省みるとさ、先が見えてくるんだよね。昔よりも多少は見晴らしがいいところにいて、こういう風に生きていくのかなってイメージが見えてくる」

Die「30超えれば給料が上がって生活も豊かになって楽しめるんだろうなって思ってたのが『136』」

マル「あの時はまだ希望があったんだよね」

Die「そう。で、今作はそんなアガることねーし、辛いことも色々あるけど楽しいことも色々あるよねってのが自然に出てるんじゃないかな」

マル「自分の人生に過度な期待を寄せなくなったよね。昔は1+1=2以上が出るような気がしてたの。でも、身の程を知って、そうでもないな、2だよなってなった(苦笑)。でも、それを嘆くんじゃなくて、そう言うもんなんだってポジティヴなあきらめみたいな感じで受け入れたんじゃないかな。で、だったらそこをエンジョイしようよって考えになった」

live070722●なるほど。確かに実際『136』の当時はメジャーに上がれるかもって空気があったよね。

Die「実際いくつかのところからあったからね。でもいろいろあってそれがなくなって。そうすると今度は色々黒い部分も見えたりしちゃってさ。でも、そうやっていろいろあったんだけど、それでも楽しくやってられるのを今作で素直に出したと思うのよ、俺は」

マル「そうしたらさ、ますますやめる理由がなくなったのね、Hondaladyを。音楽を。あのさ、壁にぶつかって超えられなくなって音楽やめる人っていっぱいいるよね」

●いますね。山のようにいます。

Die「いるのよ。俺らの年代になってくるとごろごろ倒れるバンドが特に多いの。やめるかメジャーになってる。でも、うちらはやめてもないしメジャーにもいってない(苦笑)。でもやってる。楽しくやってる」

マル「それをなあなあだと思う人もいるかもしれないけどさ、僕らとしては基盤ができたって感じもするんだよね。音楽と共に生きるって」

Die「あるいは音楽と共に楽しむっていうね。だから周りにも恵まれている訳だけどね」

マル「そうそう。音楽をやらせてもらってる感じがするよね。やめるきっかけはいっぱいあったからね。でも、色んな縁やバックアップもあってさ。だからもう感謝しかない。感謝感謝。で、それに答えなきゃと思うし、でもそれが苦にならないんだよね。今では純粋に自分が音楽を作って発信することで周りと繋がりを持ちたいっていうコミュニケーションツールとして作ってる。それが続けていく上ですごく楽しいんだよね」

●そういう話を聞いてるとタフにもなったし、ひとつ成長したのかなって感じがしますね。他の曲についても聞きたいんだけど"微熱少年"はダンサブルな部分よりセンチメンタルな部分を強調したメロウな曲ですよね。これはどんな背景からできたんですか?

マル「"微熱少年"は思い出の産物的なものなのかな。『136』とかぶるけど自分の思い描く自分に過度の期待を寄せたけど、天井が見えた感じがあって、それを受け入れつつ前向きにできるといいんじゃないって、自分内応援歌として作った感じが強いね」


wr_artist_photo●で、"PROUDIA""in a MODEL room"はHondalady得意の90'sのテクノのエッセンスをたっぷり吸収した曲ですよね。今作のキーになっているカットアップを使いつつも。

マル「うん。"PROUDIA"は素材ありきで作った曲だね。で、これは意識していた訳じゃなかったんだけど、海外にシフトするって意味合いの曲かな。来年海外にライヴしに行こうかなって思ってたから。それで敢えてメッセージ性っていう枠を外して作ったものではあるかな。"in a MODEL room"も近い流れがあるよね」

Die「そうそう。トラックものとして機能するってヤツね。で、これがうちらの中のレイヴ」

マル「そうだね。現代的な部分とベーシックな部分との融合ってところで」

●それにしても『東京vinyl』の雑多なサウンドから見ると随分シンプルになりましたよね。

マル「でも、『World Records』も『東京vinyl』を通過しないとできなかったしね。だからまあ天井を感じていた時期もあったけどHondaladyの未来が少し明るくなった気がする、今回のでね。次また早く作りたいモードになっているからね。『303』の時は燃え尽きた感もあったし、今回も燃え尽きたし傷ついているんだけど、またやりたいって思うんだよね」

●実際ライヴは非常に楽しいし、オーディエンスとしっかりコミュニケーションしている感じが出てきているよね。楽しませたいっていう感じがさ。

マル「それは長年ライヴで培ってきたものだよね。ネガティヴや絶望って歌っても音楽は楽しいものだからね。まあ、今日は久しぶりにライヴやって、内心不安だったけど楽しかったよね。超楽しい。楽しませてもらってる。踊るようになったのもあるかもしれないけど。最近楽しいよね。ライヴ苦痛だった頃あったからさ」

Die「ノンストップでやってすぐ帰ろうって頃もあったしね。試行錯誤をしていた時期はやっぱりあったと思うのよ。実際その時期は辛かったし。それでも2人になって最初の頃の話だけどね」

quatro●分かりました。海外のライヴも国内のライヴも頑張って欲しいし、『World Records』がいい広がり方をしてくれることを祈ってます。で、最後にこれを読んでる方にメッセージをお願いします。

マル「このCDのどこかに隠しトラックが収録されているので、是非探してください。ある意味このアルバムのベストトラックなので(笑)」

Die「ライヴに来てほしいね。自信をもってオススメするアルバムができたからね」

マル「最近よく響くとか刺さるとか言われるよね。それは嬉しいかな。あとお客さんが楽しみ方を知っている感じになってきたし、それは僕らとしても嬉しいね」

Die「あれだ、ダンス系が流行ってるから(笑)」

マル「ダンス系って括りはダッサいよな。今、大学の非常勤講師やってるんだけど、若い人に『好きなもん何?』って聴くのよ。そしたらもう何系が好きって感じじゃないんだよね。ジャンルで括ってるのはマスメディアの話であって一般の人は関係ないんじゃない。」

●まあ、分かり易く翻訳するのがうちらの仕事だからね。伝わらなければ分けてもしゃあない。いずれにせよ、ジャンル関係なく楽しめる作品なので、みなさんも是非!ってか俺がメッセージ出してどうする!

2人「是非!(笑)」

-------------------------------------------------------

[ HONDALADY live ]

■ 1/19(sat)新宿Marz
"CHANNEL 5 vol.19 〜New Year Party !!!〜"
OPEN/START 18:00/18:30

[LIVE]
Hi-5 / HONDALADY / VASALLO CRAB 75 / →SCHOOL←
[INFO]
info@hondalady.net

■ 1/20(Sun) 大阪 鰻谷燦粋
"digital maestro" http://digitalmaestro.peach001.com/
ADV/DOOR \2,000 / \2,500
OPEN / START 17:00

[LIVE]
peach / HONDALADY / クララベル / very vanilla video / ザ☆バケッターズ / テクノ妹子 / FLOATTT
[VJ]
MITSUHARU TANIDA and more...
[INFO]
info@hondalady.net


■ 2/12(Tue)下北沢CLUB Que
"electromusic showcase vol.1"
OPEN/START 18:30/19:00
ADV/DOOR \2,500/\2,800 [1D別]

[LIVE]
Microchips and Fish / HONDALADY / JUNPEI KOKUBO&ELECTRO
[GUEST]
KERA(ケラ&ザ・シンセサイザーズ) / 森若香織 and more...
[TICKET]
ローソンチケット(39747) 12/21〜 
Que店頭 1/12〜
[INFO]
Club Que(03-3412-9979)


-------------------------------------------------------

WORLD RECORD

日本発NEW WAVE / NEW RAVE専門レーベル"KIMONO"からリリースされたホンダレディ(プロフィール)のニューアルバム「World Record(試聴サイト)」は、共同プロデューサーとして、90年初頭よりハウスやジャングルをいち早く取り入れたアレンジャー・リミキサーとして活躍し、RAMRIDER、YMCKなどのリミックスも手がける寺田創一( from : Far East Recording )を迎えて制作される。また、ゲストボーカルとして森若香織 (ex.GO-BANG'S)をフィーチャーしたエレクトロック・チューンも収録したHONDALADY史上最強の1枚に仕上がっている。

HONDALADY new album
"World Record"
DDCH2305 \1,890
now on sale


hondalady at 17:14│ 雑談/ネタ