怜「竜華、星新一って知っとる?」

竜華「知らんわー。誰?」

怜「ショートショートってジャンルの小説書いてた作家さんや」

竜華「ショートショート?」

怜「数ページで終わる短い小説や。でもな、この人の話は短くてもよくできてんねん」

竜華「ふーん。例えばどんなん?」

怜「んー…例えばなぁ」

怜「動物学者のケイ博士はな、ライオンとリスのいいところを合わせた動物、リオンを作ることに成功するんや」

竜華「いいところ?」

怜「リスのように小さくて手のりサイズなのに、ライオンのように強くて番犬代わりになるんや」

竜華「成る程…」

怜「それを見た植物学者のエス博士は、自分もメロンのように大きく、ブドウのようにたくさん身をつける果物、ブロンを作ろうと考えるんや」

竜華「あー、ええなぁそれ。そんで?」

怜「まぁ、ここからは自分で読んで確かめてぇや。あとはこの話、オチだけやから」

竜華「えー、じゃあ本貸して?」

怜「ええけど、トイチやで」

竜華「なんや本にトイチって…お金とるんかい」ビシッ

怜「あいたっ。じゃあ明日持ってくるわ」


〜夜〜

竜華「お互いのいい所を合わせるか…おもろいな…」

竜華「!」

竜華「ええこと考えたで!」

竜華「まず枕神怜ちゃんを呼びます」リューカー

竜華「次におもち神玄ちゃんを呼びます」オモチー

竜華「怜ちゃんは和了する未来が見える…」

竜華「玄ちゃんはドラが集まるようになる…」

竜華「この二人が合わさればこれは強いでぇ…」

竜華「きっとこのまま寝れば、夢の中で二人が合わさったイメージが完成してる筈や」

竜華「そうなんや」

竜華「そういうもんなんや」

竜華「うん。フナQ顔負けの閃きやな私…」


竜華「zzz」


〜夢の中〜

竜華「ここに怜と玄ちゃんがあわさった…トロちゃんを感じる…」

リューカー…オモチー…

竜華「キター!」

トロちゃん「オモチ…ムチムチ…」

竜華「あれ?なんや来るなり人の胸に抱きついて…なんや今度は膝枕かいな…」

トロちゃん「リューカのオモチも太もももムッチムチやからな」

竜華「ちょっと膝枕しながら胸触らんといて…」

竜華「うーん、思てたんと違うなぁ…」

竜華「まぁ明日このトロちゃん試してみるか」


〜翌日、麻雀部〜

竜華(ここにトロちゃんを感じる…)

竜華(トロちゃん!お願い)

トロちゃん「オモチムッチムチやからな」胸揉み

竜華「だからなんで最初に胸触んねんトロちゃーん!」ガタッ

セーラ「!?」

怜「なんや竜華急に…?トロちゃん?」

竜華「い、いやなんでもないねん…PS3でニュースを配信してた白い猫でもないねん…」アハハ

セーラ「もーしっかりしてやー、あ、ちなみにそれロンや」

竜華「えーっ!トビや〜ん!」


〜放課後〜

怜「そういえば今思い出したわ、昨日の本や」

竜華「あ、ありがとう。ずっと続き気になってたんや。今読んでえぇ?」

怜「ええで。すぐ終わるしな」

竜華「えーっと…あーっ、そういうオチかいな」

怜「そうそう、結局できたのはブドウの様に小さくて、メロンのように一つしかならない果物やったんや」

竜華「お互いの悪い所が合わさったんやな」

怜「うん、世の中簡単にはうまくいかないゆうことやな」

竜華「うーん…、笑えはしなぃなぁ…」

怜「そういうブラックな終わり方もこの人の魅力なんや」

竜華「そんなもんかぁ…」

竜華(ん、もしかしてトロちゃんも…)

トロちゃん「オモチムッチムチ!」

竜華(怜の膝枕好きと玄ちゃんのおもち好きという、悪い部分だけがあつまってしまったんかー!?)

竜華(でもまぁ…)

トロちゃん「ムッチムチー」膝に乗る

竜華「可愛いからええかなっ!」

怜「また一人で喋ってる…」

カン!




星新一さんの「リオン」というお話と竜華でした。

でも、メロンがたくさん実がならないのも、ブドウが小さいのも、怜が膝枕ソムリエなのも、玄ちゃんがおもち好きなのも、決して悪いことではないですよね。