2012年08月

2012年08月26日

『ふくすけ』

シアターコクーン

 S席で2階席ってどうよ、と思いながら開演前にミカドソフトでクールダウン。
 再演を見てますが、そんなに演劇を観ない自分が『好きな芝居』と言われて真っ先に答えるのがこの作品。松尾ちゃんの俯瞰の目線で、人間のグロい部分や悲しい部分、性(さが)などがすごく分かやすく描かれてます。

〜〜〜以下、ネタバレの部分(敬称略)〜〜〜
 セリフ・音楽・セットの構成など再演からほぼ変更なし。大きく変わったのはキャストで、再演と変わらないのはふくすけ(阿部サダヲ)とコヅマ次女(宍戸美和公)、タムラタモツ(皆川猿時)の3人かな。

 前回ヒデイチを演じた綾田さん、あれがいまだにトラウマでねええぇ・・・うっかりTVのザッピングで綾田さんが映るといまだ「うわっ」となってます(泣)
 今回演じるのが古田さん!(←大好き)。あまりにも綾田さんの印象が強かったのでしばらくは馴染めない(・・・)。が、だんだんとそのしょぼくれた姿が馴染み始め、ラストの指揮者のところでは「さすが!」というオーラ満開!
 馴染んでいない頃、多部ちゃん扮する風俗嬢に「妻以外に経験ないものですから」というセリフで「嘘つけ!」とリアル古田にツッコんでしまった。す、すまんです。

 多部ちゃんよかったー あの大御所&クセ者舞台役者に入りまじりながらあの堂々っぷりは見事!のひと言。
 そしてオクイさんのコオロギ似合いすぎ(・・・笑)オクイさんは和製ゴム男というか、顔だけでなくて身体がびょんびょん動くのです。で、いきなり真顔になったり、実は弱い男の感じもよく出ていました(でもヒドい男だー)

 小松さんがコヅマの長女というのはびっくりな配役!女性かいっ!あーでもホントに舞台で小松さんを見ると個人的にほっとする。何でかな、サモアリでもう観られないからかな。けどそういうことは抜きにしても居ると安心する数少ない役者さん。

 あぁ大竹しのぶ・・・チラシ見た瞬間に「エスダマス」だと分かりました・・・予想通り、はじけるは落ちるはの大騒ぎ(笑)小松さんと逆で、このひと見るといい意味でハラハラする。この役は躁鬱ながら途中まではその姿を“面白”として見せなければならない。そして鬱に戻りながらそのトーンが徐々にシリアスになってゆく。徐々に徐々に、重みを増してゆくストーリーの中で、その柱となるマス役に大竹しのぶはまさに適役。彼女のバージョンが見られてよかった。

 阿部さんはやはりふくすけ役。前回同様の好演でした。パンフに「次に再演するなら違う役がやりたい」とありましたが、この重く悲しい状況のキャラを、可愛さを持って観客を惹きつけられるのはそうはいないのでは?

 一見ゲテモノっぽく見られがちな『ふくすけ』ですが(チラシ見るとよく分かる・・・)。そのストーリーは、人間の持つ“業”“集団心理”“弱さ”などを、タブーとされがちなテーマに絡め、ふくすけ家族(や他キャストの)『持って生まれたもの』の苦しみを描いてゆく。
 ラストシーンも怖くて悲しいけれども納得がゆく。エンゲキ的な効果を存分に使った閉め方も見事!のひと言!
 とはいえ演じるほうはさぞかしいろいろ大変でしょう(話も重いし展開早いしオマケに長丁場)、今回のキャストで観れてよかったです、お疲れさまでしたー!

honeybee893 at 23:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年08月21日

たりないふたり

中野サンプラザ

 深夜で放送してた同名番組のライブ版。オードリー若林と南海キャンディーズ山里(敬称略)の2人の漫才・コント・フリートークなど。
 放送時、既に売れっ子である2人が毎週ちゃんとしたネタをがっつりとやってるのに驚いた。現代のバラエティでは中堅芸人がTVでネタが出来ないだけに、2人が忙しい中ネタを出来ることに活き活きと取り組んでいる姿がまた良かったのだ。

 2人の共通点は「社会性がたりない」こと。大部屋の楽屋での居方に苦悩したり、先輩との苦痛でしかない飲み会の誘いをどう断るかと考えている(笑)しかしその断り方は鮮やかであり、もうちゃんとしたネタになっている。
 そのひとつが『東京ポリエステル』。先輩に誘われたら「すいません、今日友達がやっている『東京ポリエステル』って劇団の千秋楽があって」と言う。知り合いの千秋楽なら断りづらい。しかも馴染みのない劇団の公演なら先輩がついてくると言い出す心配もない(笑)何より、存在しない劇団だから後で検索されても出てくることはない、という必殺技(・・・)

 まずはフリートークからネタへ。軍人の格好をしている2人。『我々が生きているこの場所は“戦場”なのだ』と言う。上手には居酒屋。ここでは飲み会に誘われるが絶対に2次会には行きたくないのでその断る技を披露。次に下手にはTVのスタジオ。白シャツ白ネクタイ、黒パンツという“むちゃ振り”で有名なあの男の人形がある(爆笑)実際に2人が被害に遭った“むちゃ振り”を聞いたがホントにひどい(泣)
 「●●(←後輩芸人の名前)、芸人辞めるってよ」や「街頭演説」など。山里の『ディスカウントショップで買ったパワーブレスを居酒屋で引きちぎってバラバラにして飲み会を帰る』技では、「使える技なのでパワーブレスを買い貯めしてたら“売れ筋商品”になってた」なんてことも(笑)

 その後は妄想恋愛コント、そして最後に漫才で締める構成もよかったー

 若林を初めて見たのはM1の決勝戦で、そのときの印象はいまも良く覚えてる。関西弁の強いツッコミが多い中で、東京弁のゆっくりしたツッコミの若林はすごく印象深かった。ただ、ネタが出来るひとはガヤに弱い。特に押しの弱いタイプに見えるのでバラエティでは(吉本でもないし)難しいだろうと思っていた。しかし、その後ゲストなどに出てくると自分から割り入ることはないが司会者に振られると相当な打率でヒットを打つ。これはホントにびっくりした。1つ1つのエピソートが独特で面白い。しかも実は性格が黒く(笑)、女性に対するツッコミが結構キツい。これは最近の芸人には少ないので、こういったところも若林の大きな特徴だと思う。
 
 山ちゃんは、M1のときは印象薄かったものの(・・・)、ピンでガヤなどで出だしてから、ツッコミや振られたときに抜群の語彙で返してくる姿で頭角を現した。ブサイクキャラゆえに自虐ネタが多く見えるが、実際はそれ以外の大御所に対するツッコミ(それも直接本人というよりはボソっとつぶやく感じで)が面白い。次第にピンが多くなったのは「しずちゃんがボクシングに向かっているから」だけでなく本人自身に需要があるからなのは言わずもがな。

 忙しいゆえに放送も2クールの間にブランクを設け、ライブには総決算という面もありながら『また次回』的なニオイを出していた。
 たりないふたりが“無理やり足りる”ための悪戦苦闘を描くのではなく、そのままの自分で“上手く逃げる”ための知恵を使った攻防戦は、いろいろたりない自分にも共感出来る部分が多い。
 また次はTV?ライブ?いつかまた新しい技が生まれたらその技を教えてくださいー

honeybee893 at 16:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年08月19日

面影ラッキーホール誕生20年記念

面影ラッキーホール誕生20年記念 ハタチの値打ちもない・成人式ツアー
渋谷WWW

 気がつけばもう20周年の面ラホ。一時期はオリンピックバンド(4年に1回くらいしかライブしない)と勝手に呼んでいましたが(・・・)ここ最近はアルバムもコンスタントに出してライブも行って、バンド活動してくれて嬉しい〜

LAST ORDERZ
 安斎さん不在で観るのは初めて。後日友達が「遊び的な要素がなくなった」と言っていて、それがいまのバンドの様子をよく現しているかも。
 にしてもパンクな曲を歌うトモロヲさんはほんとカッコよいー!そもそもが、ばちかぶりやガガーリンなど、どっぷりインディーズ・パンクで頭角を現した存在ですから。大体は歳を取るにつれてそれから移行してしまうのが世の常と思いつつ寂しい気持ちでいるなかで、トモロヲさんは「人生の最後にパンクを選んだ僕たち」と再びマイクを手に取ったわけです、あぁ素敵!
 安斎さん不在は残念だけど、やっぱり歌うトモロヲさんは好きです。何度観てもいい〜

面影ラッキーホール
 本日のアッキーは貴族のような衣装で登場(笑)アレは行きつけの服屋とかでオーダーしてるのでしょうか?(気になる)
 で、新譜『On The Border』からは「コモエスタNTR」「おかあさんといっしょう」「Wet」、「ベジタブルぶる〜す」の振りが意外にかわいい(笑)
 今回特に「ピロートーク タガログ語」がじっくりきた〜 基本ファンクバンドなので、アゲアゲで楽しい曲が多いし盛り上がりますが、バラードも普通にいいっ!最近『タガログ語』を別のに変えてて残念、と思っていただけにオリジナルで聴けて満足。同じくバラードで、新譜の「四つん這いスイーツ」もよかった。アッキーは裏声も魅力的!
 ラストの「東京(じゃ)ナイトクラブ(は)」で、いつものように服を脱ごうとするアッキー。腰に腰痛バンドのようなものを巻いていたけど大丈夫なのかな・・・?で、それを取って観客へ投げてました(いいのか・・・?)
あ、「制服で待っていて」聴きたかったな。

 「今年もここにいるということは僕が総選挙で1位になったということで。途中まで曽根ちゃんがキてたんですが“つぶしに来るつもり”で来なかった、」あたりで噛むと「いま噛んじゃったからダメだけど」と、芸人でもないのに何故か“噛む”に厳しいアッキー(笑)
 そういえば前も噛んだとき自分でツッコんでたな。えぇ、わたしも“噛む”は非常に気になるタイプです(笑)しかしミュージシャンであんなに厳しいひと初めて見た(笑)

 まぁ「パチンコやってる間に生まれて間もない娘を車の中で死なせた...夏」歌い出したときから分かってましたよ・・・途中から“娘”→“可愛がってた犬”と言い換え、間奏でしっかり“ジッペーイ”と叫ぶ始末(呆然)大型犬大好き人間としては、ただただ引きつるのみ・・・

 「来月はフライデーとトークショー、で今年の活動は終了。」と言っていましたが、秋にボロフェスタも決定だそうで。このペースで1年に数回はライブしてください!

セットリスト(順序は違うかも?)
01.コモエスタ NTR
02.私が車椅子になっても
03. パチンコやってる間に生まれて間もない娘を車の中で死なせた...夏
04.好きな男の名前 腕にコンパスの針でかいた
05.WET
06.あんなに反対してたお義父さんにビールをつがれて
07.ピロウトークタガログ語
08.今夜巣鴨で
09.ゴムまり
10.おかあさんと いっしょう
11.セカンドの ラブ
12.コレがコレなもんで
13.四つん這い スイーツ
アンコール
01.ベジタブル ぶる〜す
02俺のせいで甲子園 に行けなかった
03.東京(じゃ)ナイトクラブ(は)

honeybee893 at 15:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)