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人の話を聞くことは人間関係を円滑にするうえで重要

昨日の伊藤Pの本の紹介の中に書いた、大江麻理子アナの言葉、「(伊藤Pは)局の後輩やスタッフ、周りの意見を全部丁寧に聞いてくれます」にもあるように、人の話を聞くことは、人間関係を円滑にするうえで、とてもとても重要です。

伊藤Pの例でいえば、大江アナを初めとする番組スタッフは、彼の部下や外注先の業者です。そんな立場を考えれば、偉そうにして、人の話を聞かなくなるものですが、伊藤Pは、ちゃんと話を聞く人のようです。おそらく、人に対する感謝の気持ちが根底にあるからなのでしょう。

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「人間は口は一つ、耳は二つだ」は誰の言葉?

表題の格言は、佐藤栄作元首相の言葉です。一年ごとに首相が変わる昨今の状況からは、想像しにくいですが、彼は、7年8か月の長きに渡り首相をつとめました。そんな人間の処世術の一つが、この格言なのですから、ビジネスパーソンとしても、大いに参考にするべきです。

格言の意味は、人と会話をするうえで、話をしている時間と聞いている時間の割合は、1:2であることが望ましいということです。

厳密に1:2でなくとも、「自分が話す時間より、相手が話す時間の方が長くなるように」心がけると良いでしょう。これは恋愛にも応用が利きますね。私の周りでも、「俺が俺が」というタイプの男性より、聞き上手な男性のほうがよくモテるのを見てきました。

人間だれしも、自分の話をするのは楽しいもの

人間だれしも、自分の話をするのは楽しいものです。一方で、人の話をじっと聞くのは苦痛です(小学生・中学生時代の校長先生の話のなんと長かったことか)。

そして、「相手の話を聞く」という内容には、「(相手の話を遮らないで、最後まで)聞く」ということが含まれています。これが大変難しいかもしれません。できそうでできないことです。

頭のいい人ほど、相手の話の途中で、結論が予測できたり、論理に破綻があることに気づいたり、最後まで聞くことが苦痛に感じられることがよくあるでしょう。そのときこそ我慢して最後まで話を聞くことが重要なのです。

「聞く体制」にあることをアピールすると・・・

ビジネスの世界で、相手が何を考えているのか(何を望んでいるか、何が障害(懸念)となっているのか)が分かれば、たいていのことは上手くいくと思います。しかし当然ながら、超能力者でない限り、相手の心の中は読めません。

そこでたいていは、「相手の話を聞いて参考にしよう」ということになると思います。そんなときに不思議なもので、こちら側が「聞く体制」にあることをアピールすると、意外なほど思っていることを話してくれるものです。

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「深く頷く」「相槌を適度に入れる」「忘れないようにメモをとる」「絶妙なタイミングでまとめを入れる」などなど、アピールする手段は様々です。

「聞く体制」をアピールすることを意識するだけで、人の話を聞けるようになるものです。


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