ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか エイドリアン・J・スライウォツキー,中川 治子 ダイヤモンド社 売り上げランキング : 6294 Amazonで詳しく見る |
「利益」はどのようにして生まれるのか?
このシンプルかつ深~い問いに対して、物語形式で答える本です。
利益を生み出すビジネスモデルとして23パターン取り上げています。
参考になった文を、いくつか挙げておきます。
・利益が生まれる仕組みは多種多様だが、企業がどこで利益を上げられるかを決めるのは
顧客である。
・独自の利益モデルを作った革新的企業では、会社のトップだけが「利益」について
考えるのではなく、社員全員が日常的にそれを考え、取り組むべきミッションとなっています。
・人がわざわざ失敗を選ぶのには、いろいろな理由がある。
ひとつには変化に対する心理的恐怖もある。
もうひとつは、ビジネスの成功に不可欠な、利益に対する純粋で絶対的な興味
これを持っている人が、実はほとんどいない。
・会議の出席者の関心は製紙部門がすでにうまくやっている面に集中していた。
つまり、細かな品質改善や生産効率向上など、利益には大して影響がないことばかりに
議論が集中し、顧客ニーズなどはそっちのけだった。
・顧客が変わり、利益モデルが変わり、その結果ビジネスデザインの転換を余儀なくされる。
これはビジネスをしていくうえで最も厄介な瞬間だといえる。
しかし、動かなければいずれ停滞するだろう。倒産するかもしれない。
また、本書の、「製品ピラミッド利益モデル」の中で、
『バービー人形』を製造・販売するマテル社がとりあげられています。
ちょうど今日、マテル社が「きかんしゃトーマスの商標権を有する会社を518億円で買収する
というニュースを読みました。
米マテル「きかんしゃトーマス」買収 518億円で
やっぱり、この本スゴイと再認識した次第です。