12月の連休中に、ちょっぴり遠い「神奈川県近代美術館葉山」まで出かけました。
展示されていたのは、20世紀前半のロシア~ソヴィエト時代のポスターコレクション。
質・量とも豊富で、斬新なデザインから激動の時代のエネルギーが力強く伝わってきました。
2013年12月
今年はたまたま、音楽ドキュメント映画を見ることが多かったのですが、
「バックコーラスの歌姫たち」も「シュガーマン」「愛しのフリーダ」と負けず劣らず、
非常に感動し、いろいろ考えさせられる作品でした。
簡単に想像ができることですが、バックコーラスのシンガーは「極めて」歌が上手です。
スターに合わせて、あらゆる要求に応えて歌えないといけないのですから。
「自我」の強さや、ソロの責任や孤独感に耐えられるか、「華」があるか、
もちろん「運」があるか・・・などなどいろいろ条件があるでしょうが、
この映画に登場した1960~70年代に活躍した黒人女性シンガーたちには、
「性別の壁」「人種の壁」「ビジネス慣習の壁」が大きく立ちはだかっていたように思います。
黒人女性は、ほんの数名のスターを除いて、後ろで合いの手のコーラスをしているべきもの。
彼女たちは自身との比較で度々「アレサ・フランクリン」を挙げていましたが、
「アレサ」は一人で充分、複数はいらないと思われていたのです。
1980年代以降に活躍したリサ・フィッシャー の歌ときたら・・・
アレサ・フランクリンやバーブラ・ストライザンドに全然負けないレベルです。
彼女の歌の世界にすっかり引き込まれて、酔ってしまいます。
ソロアルバムでグラミー賞まで獲っているのに、
今もローリング・ストーンズやスティングのバックコーラスを務めます。
登場する女性シンガーひとりひとりが非常にかっこよく、チャーミングで、
そして、人生の起伏は激しく(ダーレン・ラブは家政婦までやった!)、
ひとりにつき一本のドキュメンタリーを作ってほしいぐらいです。
この作品を見る前にレンタルDVDで「永遠のモータウン」 (原題:Standing in the shadows of MOTOWN)を見たのですが、
こちらはモータウンサウンドほぼ全てのバックバンドを務めた、
「ファンク・ブラザーズ」に光を当てています。
バックコーラス・シンガーもファンク・ブラザーズも、
スターをより明るく華やかに輝かせるために、深く複雑な影を作り続けた人たちですが、
遅ればせながら彼らの音楽や人間性にスポットライトが当てられ、喝采を浴びるのは、
映画を見ている私までうれしく、誇らしくなります。
「バックコーラスの歌姫たち」は時間があればもう一度見に行って、彼女たちの歌を堪能したいです!!
私の毎朝の楽しみ、「BARAKAN MORNING」 に主人公のフリーダ・ケリーさんが出演され、
バラカンさんがインタビュー後「初めて会ったとは思えない」と感想をおっしゃっていたので、
内容と人柄にとても興味を持って、見に行きました。
映画(ドキュメンタリー)は、昼休みに新進バンド・ビートルズが出演する「キャヴァーン・クラブ」に通いつめる17歳の会社員の女の子が、
マネージャーのブライアン・エプスタインから秘書兼ファンクラブの責任者に選ばれ、
グループの解散まで11年間をメンバーとともに駆けぬけます。
ビートルズ解散以後、この映画ができるまで何も語らなかったフリーダが初めて語った内容とは・・・
衝撃的、暴露話はありません。
それでも、イギリスの一地方で活動するグループが世界を変える「現象」になるまでの、
「夢」としか言いようのない日々が、ファンレターの爆発的な増え方や、
リバプールへ凱旋した時の市民の大歓迎ぶりなどで描かれます。
ごく近くで見た4人の素顔や、彼らの家族、ガールフレンドの話はとても魅力的ですが、
話をするフリーダの親しみやすさ、誠実さのほうがより明らかに浮かび上がってきます。
まだ社会に出て2,3年しかたたない女の子が、
気難しいボス・エプスタインとの仕事をこなし、
世界中から届く、膨大な量のファンレターに書かれた希望に、びっくり仰天するほど真面目に応えていきます。
「自分もファンだから、ファンの気持ちがわかるのです」と彼女は笑いながら答えます。
好きなことだから、できる限りの努力をする。
仕事だから、厳格に、真面目に取り組む。
フリーダは17歳の時から今現在まで、同じ姿勢で働き続けています。
厳しそうな人かというと全く逆で、笑顔がとってもチャーミングで、気さくな話しぶりで、
どんどん彼女に魅せられていきます。
劇的な展開のあるストーリーではありませんが、
ビートルズがどんどん有名になり、夢をかなえていく様子は、
その時のフリーダやファンたちの希望にあふれた気持ちを一緒に味わうようです。
ビートルズ解散後、フリーダは華やか(に見える)な過去を完全に封印し、
平凡なようで、波乱万丈な人生を送ります。
その一日、一日が今のフリーダの素敵さ、魅力を作っているのでしょう。
フリーダを見ていると、ふわーっと暖かい、幸せな気分になります。
一方、私自身の、自分に大変甘い性格、生活をちょっと反省させられます。
先週母に送るためのクリスマスリースを作って、今年のクリスマスリース作り終了しました[E:sign03]
私のものはフレッシュグリーンを使いましたが、
こちらはプリザーブのヒイラギやヒバ、アジサイ、ドライのオーナメントを使いました。
母にも喜んでもらえたようで、よかったです[E:happy01]
今年最後の西荻ランチは、「西荻ランチ of the year 2013」の「りげんどう」。
(私が今勝手に決定しました[E:bleah])
一見量が少なそうですが、野菜が多くて、おいしくて、しっかり噛んで食べたくなります。
小皿料理ひとつひとつも手間がかかっています。
30代以上の女性で満席でしたが、納得できます[E:good]
来年も西荻窪で美味しく安い店、探すぞーー[E:punch]