ホセ・フェルナンデスのようにトミー・ジョン手術を受けるピッチャーが増えている。MLBは先発6人制について考える必要があるだろう。

野球における変化の時が来た。トミー・ジョン手術を受ける選手は年間約50人に達し1990年代から最多となった。
メジャーリーガーが肘を壊す確率が記録的に上昇しているのに対し、高校生ピッチャーは一試合で194球も投げている。
ここに関連はあるのだろうか?肩の消耗に問題があるのだろうか?
我々はどうやってマウンドのピッチャー達を怪我から守ることができるのだろう?




まず最初に、問題点を実証する

肘の手術はピッチャー達をキャリアの終焉となる肩の怪我から防いでいる
しかし最近10年間では肘、肩の手術は増えており、問題は悪化傾向にある
こちらにある2002年以降の故障者リストと平均DL入り日数を確認して欲しい
http://cf.datawrapper.de/ynSAt/1/

条件を変えたとしても野球界全体で毎年50人ものピッチャーを失ってる事はやはり問題である。
チームでは既に年間10人のスターターピッチャーが必要となり、この傾向が続いた場合、シーズン終了時にはさらに必要となる
たとえキャリアそのものを失うピッチャーは僅かだとしても、我々はフルシーズンを失うピッチャーがさらに多くいることにフォーカスを当てなければならないだろう。

高校生が194球も投げていいと考えているならば、それは問題かもしれない。
故障は若い段階で肩を消耗していることが一つの要因であるだろう。
スカウト活動がより重要となり、今日の若いアスリート達は若い段階でスポーツの選択を迫られている。
つまりポテンシャルを秘めたピッチャーは早い段階で沢山の投球を始めるのである。

日本では若いピッチャーが正気でないイニング数を投げている。
松坂大輔はハイスクールトーナメントで250球を投げたことでも有名で、今年はとあるピッチャーが232球も投げている
日本では一試合当たりでの投球負荷を分散させる控えピッチャーが存在しないのである。



ここでパトリック・ニューマンによって翻訳された日本とアメリカの最近2年間で行われたトミー・ジョン手術数を見てみよう。
違いは対照的となっている。



日本では高校、大学と似たような構造になっており、一試合当たりの投球数も激しいのに対し肘は健康そのものである。
我々は手がかりを掴むためにも日本のピッチングの構造を調べる必要があるだろう。

東北楽天ゴールデンイーグルスの若き左投手、塩見貴洋選手のケースを見てみよう。
塩見は昨年、腕に問題を抱えており故障者リスト入りしていたが1年後に僅かな情報からDLから外れたことが分かった。
これは彼が手術を受けたということを意味していない(もしくは手術を受けるべきだった、アメリカで手術を受けたであろうという情報ではない)
つまり我々はMLB選手の腕のようにNPB選手の腕をよく知らないのである。

調査結果がホンモノだとして、日本のピッチャーはアメリカと比べてトミー・ジョン手術を受ける選手が半数なのである。
日本とアメリカの野球にはいくつか違いがあるが、その最たるものは日本はピッチャーを6人でローテーションしていることだろう。
日本では伝統的に先発投手に中5日、もしくは中6日間の休みを与える。

これはアメリカの野球が進むべき道であるのかもしれない。

高校野球の地区大会で194球を投げたアメリカのDylan Fosnachtのリーグではルールで3日間で2度目の登板が出来ないようになっている。 つまり彼は今週の週末まで投げることはないだろう。
メジャーリーグのような組織されたリーグであるならばルールを変えるのはより簡単なはず。チームは調査結果を理解しているはずなのだから。

投手酷使点(Pitcher Abuse Point)はスポーツの一部となり、ピッチャーが一試合で110球~120球を投げたなら大きなニュースとなる。 若いピッチャーにおいてイニングを制限することが怪我を防ぐことになるとをここに証拠として加えてもらいたい。

そして我々は日本から他のことも学ぶことができるだろう。
元メジャーリーガー投手のBrian Bannisterは6人ローテーションが"回復サイクルの拡張"であることに同意している。
さらに彼は日本との練習の違いを学ぶことが最高の結果を生むことができると指摘している。
「練習/試合前のストレッチの徹底とそのユニークなモーションは身体のウォームアップと選手生命を伸ばすことに繋がる。」とバニスター氏は話す。
さらに回復フェーズでさえ日本は異なっている。
「日本での回復プロセスはとてもデリケートでマッサージや冷たい/熱い水に交互に浸かるといったことが一般的です。」と話す。

大学でもアメリカのピッチャーは休暇を遊んで過ごすのに対し、日本のピッチャーは準備と回復という異なるアプローチで上手に休暇を過している。
我々はイニング・投球制限が大リーグピッチャー達でも効果を発揮すると分かっている。
この6人ローテーション制によって先発ピッチャーのイニング数は一挙に制限できるだろう。
これにより肘をより健康な状態に保つことができるのではないだろうか。

By Eno Sarris
http://www.sportsonearth.com/article/76156074/major-league-baseball-six-man-starting-pitcher-rotations-tommy-john-elbow-injuries -----------------------------------------------------------------


[Timさん]
私の理論を書かせてもらおう。これは大学レベルのSID(Sports information director)として10年以上の経験によるもの。
重要視すべき大きなポイントはあまりに早い段階でスピードガンが使われているところだよ。
私がコーチとしてスカウトから聞いたのはピッチャーがスカウトの目に留まるか否かの一番の要素は球速にあるところ。
もちろん速球を持っていることは重要だが、一番重要なのはアウトを取れることにある。
コントロールやテクニックを持っていなければあなたがどれだけ頑張って投げてもアウトは取れない。
もし若い段階から適切な方法やコントロール術を教えることが出来たならば怪我も減るのではないかと強く主張したい。


[Jimさん]
70年代でさえ多くのチームは4人ローテーション制だったよ
ウォーレン・スパーンは20年以上に渡り40歳前半まで毎年イニングの山を築いていた。
今の腕の壊れ方は何が違うの?


[DMacさん]
日本は6人ローテーションで祝日以外は月曜日がオフ、あとダブルヘッダーは絶対にしない。
一般的な先発ピッチャーは中6日の休みを得ることが出来るんだよね


[Michael B.さん]
4人ローテーションでも重い怪我が少ない時があったと記憶してるんだけど
マイナーのピッチャーをもっと頻繁に投げさせるべきなのかもね


[Kelly Bybeeさん]
最近はスピードガンを重視し過ぎなんだよ、往年の95~100マイルピッチャーを思い出してみるとみんな怪我してるんだよね。
怪我からカムバックしてくると89~91マイルくらいの球速でも効果的にピッチング出来るようになってたりする。
ノーラン・ライアンは肩に問題を抱えるまで100マイル投手だったけど、93~97マイルに抑えるようになって20年間投げ続けたからね。
スピードガンの数字より動きや配球、コントロールを重要視すべきってことだよ。


[Wayne P.さん]
クリスティ・マシューソンは1905年のワールドシリーズの3試合に登板しすべて完投している
ボブ・フェラーは30年代~50年代までありえないほど数多く登板している
つまり故障の原因となっていることは投げ過ぎ以外の理由があるのではないだろうか
でも6人ローテーション制はやって損はないと思う。年俸が払われすぎてるスターピッチャーに余計なお金を用意しなくてもいいし


[Kelly Bybeeさん]
疲労は怪我の原因となるが、全ての人々が同じように扱われるべきでは無いと思う
おそらくストレングステストをすれば選手がいつ疲労しているかが分かるんじゃないかな


[kamikazeさん]
記事では触れられてないから小さなことなのかもしれないけど日本とアメリカのボールの違いもあるかもね
MLBのボールはNPBのボールよりツルツルしていて、ピッチャーは投げる瞬間かなりタイトに握る必要がある
日本からメジャーに挑戦したピッチャー達は一様にツルツル滑るボールの違いや適応についてコメントしているし


[darthadvさん]
クオリティスターターが6人ローテーションを望んでいるのか疑問だな
5人ローテーションなら年間30~33試合で先発投手として登板するので、結果としてシーズン20勝という魔法の数字を達成するチャンスが有る。
6人ローテーションは年間25~27試合になり、8割近くの勝率を残さないと20勝を逃す可能性が高くなるし、最近だと先発ピッチャーは自分の意志による判断が出来ないから試合の状況に関係なく投球数が多くなると早めに降板することがある。
あと既に述べられているように5人目の良い先発ピッチャーを持つ余裕も無く、それを6人にするのであれば言うまでもなく先発陣の質が下がる。
私としてもロースター枠を拡大することでチームのニーズに適合するタレントが集まるとは思えないよ。
それに契約だって15勝ピッチャーが新たな20勝ピッチャーのような扱いになり大型契約になるだろうか?
ローテーション最後の不安定な二人の先発ピッチャーに頼るかっていう問題もあるよね。

個人的にはコンディショニングなどに取り組むのが必要だと思うけど、ルールを定めて全てのチームに実装していくのはかなり難しいよなぁ

    [Nickさん]
    統計データが無意味だとするならば、勝利投手(Win-loss record)なんていうピッチャーの考え方を改める必要があるかも
    あなたは5イニングで7点取られた、しかし相手は8点取られた。勝利投手はあなたです。
    これってトミー・ジョン手術が流行ってるという統計より酷くね


[Steve Novoselさん]
塩見投手は肩の怪我だし、TJ手術じゃないよ

    [enosarrisさん]
    すごく最近の例だし判断しうる情報が無かったんだよね。
    トミー・ジョン手術はしてないということは知ってるけど、肩を怪我した以上の情報が無い

        [Steve Novoselさん]
        彼がチームを離れていたのは3月~8月までの5ヶ月間くらいだよ、年内中に二軍で投げてるし
        当時の説明では彼が肩に違和感があったことが原因だったみたいでこの短い期間での手術は無いと思う
        もし手術があったとしても小さなものだったはず。
        通常、NPBが発表する手術についてのレポートはかなり明言的だから


(http://www.sportsonearth.com/article/76156074/)
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