やぶにらみトーク

「国際、国内政治、ニュースなど」のやぶにらみ風の論評! 「趣味、旅行、嗜好品」の話など、まともな雑文記事をチリバメて!

 蘖なる字を見付けた。既にご存じの方もいらっしゃると思うが、「やぶにらみ」は初めて見る字であった。
ひこばえ
 双葉文庫の芝村涼也著の「返り忠兵衛江戸見聞」第9巻の題名「櫱芽吹く」を見て珍しい漢字だと思ったのである。

 蘖は「ひこばえ」と読むのだそうである。大きい大木の伐り倒された後に残った切株のわきから芽生えた新芽のことを云うのだそうである。もちろん、当用漢字にある漢字ではない。

 大きな大木の切り株から出た新芽は、大木の孫のようなものだ、という。すなわち、「ひこ」というのは孫というひこばえ−2意味である。

 さらに調べてみた。「ひこ孫」と言うものに出会った。これは曾孫のことだという。なるほど「ひこ孫」の「こ」をとれば「ひまご」である。

 「ひこ孫」という銘酒がある。埼玉県蓮田市の神亀酒造で造られる日本酒である。「やぶにらみ」は賞味したことはないが、この機会に一度賞味してみようと思った。

 試しに孫の孫、更なる孫を調べてみた。
 曾孫(ひまご)の子が玄孫(げんそん、やしゃご)で、ここまではよく知っている。玄孫は「しゃしゃら孫」とも云っていた。
 玄孫の子が来孫(らいそん)、来孫の子が昆孫(こんそん)、昆孫の子が仍孫(じょうそん)、仍孫の子が雲孫(うんそん、つるのこ)雲のような先の話という意味だ。この辺でもう判らなくなった。

 話が主題からそれたが、元に戻す。
 鎌倉の鶴岡八幡の大イチョウは有名だったが大風で倒れてしまった。わずかに残った大きな株に無数の蘖が生えてきた。
 市では、この蘖を移植して在りし日の大イチョウの子孫の継承を図っている。その動画をここにつける。


 人間も、大人物、大指導者ともなれば、死後に弟子達がその後を継ぐ。人間の蘖である。
 「やぶにらみ」も、この世に生きた証に何かを後世に残せるようになりたいものだと思うが、なかなかその域に達することが出来ない。
 可愛い「ひこ孫」の顔を見るくらいか!

 リオ・オリンピック閉会式に出席した安倍総理が人気者のマリオ姿で土管からら現れ、東京五輪のPRに一役。


 賛否両論に中で人気は抜群であったと聞く。政治家として演技不足と云うが、それは仕方が無い。むしろそれでいいのではないか。
 「やぶにらみ」は、何も言わずに賛成する。奇抜さだけの問題ではないのだ。


 東日本大災害に対する世界の援助に対する感謝を示し、次の東京オリンピックにかける意気込みが現わされた閉会式での日本の姿勢であったと思う。

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安倍首相のマリオ姿を世界はどう報じたのか 海外メディア、ネットの反応は? (東洋経済オンライン8.23)

 過去最高数のメダルを日本にもたらしたリオデジャネイロ・オリンピックが8月21日に閉幕した。閉会式におけるリオから東京への引き継ぎセレモニーでは、安倍晋三首相が任天堂のゲームキャラクター、スーパーマリオになって登場するというサプライズが会場を沸かせたが、日本のプレゼンテーションは果たして世界にどう受け止められたのか。
 海外の反応を探りながら、2020年に向けた”日本のコミュ力”の課題について触れてみたい。
海外メディア、インターネットの反応は?
 「ダッサ〜」。安倍首相が閉会式のセレモニーで、マリオとして登場した瞬間、小学校6年生の娘と筆者は同時に大きな声をあげた。一国の首相がコスプレ、という想定外のシナリオに、思わず出てしまった言葉だ。
 が、意外に、このダサ面白さ、悪くはないかも…。しばらく経つと、じわじわとそう感じ始めた。果たして、このパフォーマンスは世界が注目するイベントにおいて吉と出たのか、凶と出たのか。海外メディア、インターネットの反応を探ってみた。
 以下が主なメディアの論調である。
 ・リオの閉会セレモニーの山場は2020年の東京五輪のプレゼンテーションだった。もしリオでのこのプレゼンテーションが何らかの指標になるものだとしたら、本番はすごいものになりそうだ。日本のクリエ―ティブな側面が聴衆を驚かせ、歓喜に導いた。2020年にも同じことが起きてくれることを望もう。(アメリカの人気デジタルメディア、Quartz)
 ・閉会セレモニーの最も大きな喝采は、安倍首相がマリオになって登場した時におくられた。2020東京は日本のポップカルチャーのアイコンたちをフルに恥ずかしげもなく活用したものになるだろう。(英BBC)
 ・日本の首相がマリオになって登場した時、東京でのオリンピックはepic(最高)のものになることがわかった。(英BBC のツイッター)
 ・観客が驚きの声を上げるのと同時に、インターネットも興奮に陥った。ツィッターはマリオが首相だとわかると、熱狂の渦に包まれ、「日本の首相は史上最高の登場を遂げた」などといった声にあふれた。(英Daily Mail)
 ・スーパーマリオか安倍晋三か?日本の首相がリオで勝利の登場。安倍晋三の最高の登場シーンは、東京五輪の興奮の幕開けとしては、これ以上のものはなかった。(米Fortune)
 ・スーパーマリオが閉会式の主役を奪う。マラカナ競技場は安倍首相がコスチュームを脱ぎ、登場した瞬間に喝采と拍手が沸き起こった。(米NBC)
 ・東京2020。君はもう僕らを夢中にしたよ。(Yahoo! Sports)
 ・ビデオはすごかったし、私も日本に行きたくなった。(英The Guardian)
 ・首相はマリオになり、ショーの主役を奪った(米CNN)
 ・安倍首相(のパフォーマンス)に対するソーシャルメディア上での反応はおおむね好意的だった。ユーザーは首相が愉快なスタントができることに喝采をおくった。(米Bloomberg)
どのメディアも型破りな演出と趣向に興奮
 どのメディアも型破りな演出と趣向に興奮し、大絶賛している印象だ。ツイッター上でも、「日本に行きたくなった」「待てない」「涙が出た」「すっごいクールだ」などといったコメントであふれた。
 もっとも、今回のようにスクリーンの映像と会場を繋げる演出は、2012年のロンドン五輪開会式で、より大掛かりな形で行われている。英国を象徴する映画である『007』の主人公ジェームズ・ボンドがエリザベス女王をエスコートしてヘリコプターに搭乗。会場上空で女王が颯爽とヘリから飛び降りる映像と、実際にスタントマンがヘリから舞い降りるシーンを同期させ、会場にエリザベス女王が現われるという演出をしてみせた。その意味では、演出としての目新しさがあるわけではない。
 しかし、映像に登場した「キャプテン翼」「ドラえもん」「ハローキティ」、そして「スーパーマリオ」が、日本ならではのソフトパワーを印象付けた。実は、2020年に東京でオリンピックが開かれることを知っている人は、海外ではそれほど多かったわけではない。筆者はつい最近までアメリカに滞在していたが、東京開催を知っている人は100人中1〜2人程度と言ったところ。自国で開催される場合はともかくとして、他国開催の場合は、それほど関心があるわけではないのだ。
 そうした中での今回のプレゼンテーション、特に安倍首相のパートの演出の奇抜さは、世界の耳目を集める意味では最大級のインパクトといっていいだろう。
 一方で、この奇想天外さに、国内では眉を顰(ひそ)める人も少なくないようだ。「政治家が出るのはどうか」「安倍首相の登場に非難と嘲笑」などと書き立てるメディアもある。
 確かに、日本人らしからぬ、「突き抜け方」であるのは事実だ。しかし、「前例のないことはしない」と見られがちな日本人が、ここまでのことをしたことに一種の爽快感も広がったのではないか。
リーダーには遊び心があってもいい
 そもそも、一国のリーダーには「笛吹き役」「道化役」を演じる遊び心があってもいい。アメリカのオバマ大統領はソーシャルメディアなどとうまく使い、有権者・国民と直接的なエンゲージメント(絆)作りを進めており、自ら主役を務める動画を時々リリースして、政策をアピールする。例えば、ヘルスケアプランをプロモートするために、オンライメディアのBuzzfeedと共同で制作したユーモアたっぷりのビデオがある。大統領を辞めたら何をするかを模索して探し回る姿をコメディタッチのストーリーにしたビデオも、かなりよくできている。単純にエンタテイメントとしても面白く、その堂々した役者ぶりには舌を巻く。
 イケメンで有名なカナダのジャスティン・トルドー首相も驚異の肉体技を誇るヨーギ(ヨガをする人)であり、ボクシングのチャリティーマッチなどでも意外な才能を発揮する芸達者でもある。あの強面のロシア大統領、プーチンも、毎年、国民からの質問に生放送で答える「プーチン・ホットライン」という番組で、ユーモアも交えた当意即妙のやり取りを見せ、国民に絶大な人気を誇っている。グローバル時代のリーダーには度胸と愛嬌、そしてパフォーマンス力が必須ということだ。
 「2020年は日本が世界という舞台にre-emergence(再登場)する最大のチャンスだ」。世界的PR会社ウェーバーシャンドウィックのアンディ・ポランスキーCEOは力説する。日本人らしい慎み深さ、奥ゆかしさは美徳ではあるが、魑魅魍魎の世界の舞台で再び伍していくためには、「日本人らしさ」という枠を超える突き抜けた発信力・表現力が絶対的に必要だ。「卓球の水谷選手の肩から上に手を挙げるガッツポーズはけしからん」などと意見を述べる御仁もいらっしゃったが、スポーツの感動は、選手の喜び、悲しみ、驚きなどの素直の感情表現の姿から生まれるものであり、それを自制せよ、という意図がよくわからない。
 そもそも、日本人選手の感情表現は、海外選手に比べると圧倒的に控えめだ。そこにさらにタガをはめる必要などまったくないように思う。逆に感情表現をもっと豊かにすることで、さらに感動を呼ぶこともできるはずだ。安倍首相も、あそこに登場する思い切りはよかったが、笑顔が足りなかった。あの場面で、笑顔をほとばしらせることができていたら、さらに盛り上げることができただろう。日本人のコミュニケーションにおけるエモーショナル(感情)アピール力の向上は2020年に向けた大きな課題の一つといえる。
 オリンピックという一大パフォーマンスの場で求められるのは「型にはまった」「規定内」の演技ではない。周囲の期待をいい意味で裏切る「型破り」で「想定外の」サプライズであり、興奮だ。日本人の「枠」を超えることを怖れない「はみ出し力」「突き抜ける力」を鍛えること、突き抜けようとする人の足を引っ張らないこと。2020年の東京五輪に向けて、求められるグローバルコミュ力養成の第一歩は、このあたりから始めるべきかもしれない。

修造も感激 安倍マリオに「これは斬新だわ」 (デイリースポーツ8.23)
デイリースポーツ

 スポーツキャスターの松岡修造(48)が22日、テレビ朝日が放送したリオ五輪の閉会式に出演し、安倍晋三首相が大人気ゲーム「マリオブラザーズ」のマリオに扮した演出に「ええ〜!」「うわ〜!」「これは斬新だわ」と驚きの声を上げた。
 テレビ朝日のコメンテーターとして閉会式の放送席に座った松岡は、小池百合子都知事がフラッグハンドオーバーセレモニーに登場し、五輪旗を受け取ると「まさに、この時点でぼくらの東京オリンピックのスタートですよ」と興奮気味。
 その後、東京五輪を紹介するVTRを見ていた松岡は、安倍首相が車の中でマリオの姿に一瞬変わるシーンを見ると「え?違うでしょう?」と思わず口走り、その後、ドラえもんの秘密道具を使って地球の裏側に土管をつなげると「どういうこと?どういうこと?」と興味津々。
 そして、最後に安倍首相が閉会式の土管の中から飛び出すと「ええ〜?ほんと?」「うわ〜、これは斬新だわ」と驚いた。
 テレビ朝日の吉野真治アナウンサーが「総理大臣自らやるとは思いませんでした」と実況すると、松岡は「でも気さくな方だし、スポーツ愛を持っている方だから」と首相自らマリオとなったことに、感激しきりだった。

リオ五輪の閉会式に安倍マリオ登場! 他にも日本の人気キャラたちが (ギズモード・ジャパン8.23)

熱狂と感動のうちに閉幕した、リオ五輪。終わってみれば、日本チームは過去最多41個のメダルを獲得する大活躍となりました。
その閉会式では、次の開催地となる東京に五輪旗の引き継ぎなどが行なわれましたが、セレモニーの終盤、安倍首相がなんとマリオの姿で登場する演出があったんです。
この演出は東京五輪のPR映像から始まります。
多忙を極める安倍首相、リオの閉会式にはとても間に合いそうにありません…。そこに登場したのが、日本を代表する人気キャラ、ドラえもん。地球の反対側のリオに移動するドカンを設置し、マリオに扮した安倍首相を助けます。
すると、閉会式の会場に設けられた大きなドカンから、あのお馴染みの音とともに登場した安倍マリオ。
どうやら首相が登場するのはサプライズだったようで、観客も大歓声で迎えました。
他にも、PR映像にはパックマンやキャプテン翼、キティちゃんなど、日本のポップカルチャーアイコンが多数登場し、その人気を改めて感じた今回の閉会式。2020年の東京五輪が待ちきれませんね!

 日本時間22日午前ブラジル・リオ・オリンピックの閉会となり、小池東京都知事がオリンピックの旗を受け取った。

 日本は今大会でハンドボールを除く27競技に338選手が出場し、金12、銀8、銅21の計41個のメダルを獲得。目標の金メダル14個には届かなかったが、メダルの総数は世界6番目で、前回ロンドン大会の38個を上回り、史上最多となった。

 しかし、「やぶにらみ」は思う。
 オリンピックは参加することに意義があるのである。メダルを沢山獲得するのはアスリートとして最大の目標であることは判る。
 あくまで世界の平和を目標にしなくてはならないのがオリンピックである。期間中、密かに心配されたテロがなかったことは「やぶにらみ」は本当によかったと思う。

 オリンピックの期間中は世界で紛争を止めるというのが決まりであったと聞く。だが、イスラム国の小競り合いなどは止むことが無かった。
 南米でのオリンピックははじめてである。色々の問題は聞かれたが、無事に閉会式を迎えてほっとする気持である。

 次は、いよいよ東京オリンピックである。競技場の準備も大変であるが、今の時代、治安維持が最大の課題になるのかもしれない。
オリンピック閉会式

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小池都知事、五輪旗受け取る リオ五輪閉会式
2016年8月22日10時08分

 第31回オリンピック競技会リオデジャネイロ大会は21日(日本時間22日午前)、ブラジル・リオデジャネイロ市のマラカナン競技場で閉会式が始まった。南米で初開催となるリオを中心に繰り広げられた17日間の祭典はクライマックスを迎えた。2020年の次回大会は、東京で開かれる。
 閉会式は冒頭で花火が打ち上げられ、ブラジルの人気サンバ歌手らが華やかな雰囲気を演出。選手入場では各国選手が旗手を務め、日本は陸上男子10種競技の右代(うしろ)啓祐(30)=スズキ浜松AC=が開会式に続いて日の丸を掲げた。
 五輪旗の引き継ぎ式では、東京都の小池百合子知事が旗を受け取り、東京大会をPRするアトラクションには安倍晋三首相も登場した。
 今大会には史上最多となる205カ国・地域の選手と、国際オリンピック委員会(IOC)が今大会で初めて設けた10選手の「難民選手団」が参加。IOCから資格停止処分を受けているクウェートの選手は個人資格での出場した。国家ぐるみのドーピング隠しが発覚したロシアは、当初389人の選手団が100人以上減った。約1万人の選手が28競技の306種目で競った。
 日本は今大会でハンドボールを除く27競技に338選手が出場し、金12、銀8、銅21の計41個のメダルを獲得。目標の金メダル14個には届かなかったが、メダルの総数は世界6番目で、前回ロンドン大会の38個を上回り、史上最多となった。米国が金メダル46個で2大会連続の1位。総メダル数121個も世界一だった。

 最近は、輸入ワインもチリー、南ア、などの新世界ワインが大量に入ってきて値段も安いものが多く見受けられる様になってきた。

 国産ワインにも輸入樽買いワインや葡萄ジュースとのブレンドなどで格安のワインが出回ってきた。大体日本のワインは値段が高すぎた傾向にはあるが、相変わらず一流ワイナリーのものは高い。

 「やぶにらみ」は一時、フランス、ドイツのワインに傾注し、かなり無理して高価なものを選んで賞味した時があった。当時の日本ワインは、ほとんど選択の中に入っていなかった。

 フランス、ボルドーの一流シャトーものや、ブルゴーニュの有名ワイナリーのものなどを選んだものである。
 ドイツでは、Qualitatswein mit Pradikat(QMPクーエムペ)を選び、その中でもAuslese(アウスレーゼ)級の白ワインを選んだ、また珍しい赤ワインを探したりしたものである。

 しかし、それらの高級ワインがおいしいとは思うが、値段相当の風味や味わいを本当にわかっていたかどうかについては甚だ自信がなかった。
 ある一定以上の値段になってくると、もはや判定はつかなくなってしまうのである。
 
 ところが、格安のワインが出回っていて、かみさんが500円くらいのワインがあるよ、と買ってきた。

 「なんだ!そりゃ?」とビンを開けてみた。結構いけるではないかと思った。食事の友なら上等である。
 確かに数千円のワインに比べると香りや風味は全く叶わない、しかも、中にはグレープジュースっぽいのがある。しかし、飲んでおいしさの差というものはそんなにひどくはない。

 そういえば、南米チリーのアカタマ州の州都であり、砂漠の中の鉱山町であるコピアポ市に社用で出張した時、ホテルの無聊を解消するため近くのスーパーに行ってチリーワインを探してみたが、一本千円のワインを探すのに苦労した。

 ほとんどが、ポリタンク入りのワインで全く安い。ビン入りワインでもすべて一本300円くらいが多かったのを覚えている。
 しかし、どのチリーワインも美味しかった。

 今回、かみさんが買ってきたワインをいただいてみて、大体、日常の食事の時のワインはこの程度でいいのであると思った。

 ワインは安いもので結構という感覚になってきた。
 デパートでワインを買う時も1500円くらいのものはあまり興味をひかなかったのが、今じゃ高いなぁ、という目で見るようになった。

 これが本当なのである。そうして超安いワインを見つけて買ってきては賞味している。
 香り、渋み、コクがどうこういうことは一切考えない。ある程度食事に合っておいしければ、もう言うことなしである。

 娘がやってきて、「ずいぶん言い分が変わったね」と感心する。今や安物ワイン万歳である。
 もうフランスの一流シャトーもの等お呼びでない、と言うとびっくり!

 しかし、赤ワイン一本槍の「やぶにらみ」は、やはり、この手のワインばかり飲んでいると、コクのあるクラレットのようなワインが恋しくなる。
 そうなると安いチリーワインである。

 安物ワインを高級ワインに変える裏技があった。ここに紹介するが真偽の程は判らないので、念のため断っておく。


 蛇足ながら、追加したくなったことがある。
 最近デパートで、スパークリング日本酒というのを見た。「やぶにらみ」が見付けたのは日本酒の銘酒「獺祭(ダッサイ)」のスパークリングである。


 店員さんと話していたら、「最近は日本酒にも発泡酒がかなり出てきましたよ」という。「やぶにらみ」は全く知らなかったので感心するばかり。それもワイン売り場の近くに並んでいるのである。

 日本酒の発泡酒なんて、どうも理解できない。第一お燗が付けられないではないか、と言うと、そんな人は従来の一升瓶を買ってくださいという。
 世間は知らないうちに変わってゆく。これも良いことかもしれない。

 尖閣諸島については中国と台湾が領有を主張している。尖閣諸島は古来から日本領であり、協議すべき領土問題は無いと主張している。

 中国の今回の動きは尖閣奪取にとどまらず、東シナ海全体への覇権を目指す野心的目標への新展開だとみる点ではほぼ共通する見解が返ってきた。

 「中国の最近の尖閣海域での動きは明らかに日本を威圧する作戦の新たなエスカレーションであり、日本を領土問題での2国間協議に引き出すことが当面の狙いだろう」と米国は見ている。
石が玖島にミサイル

 日本政府も、ここは毅然とした態度で自国領土に侵入する無法者の野望を蹴散らかすべく対策が必要であると思う。
 政府は、沖縄県・尖閣諸島などの離島防衛を強化するため、新型の地対艦ミサイルを開発する方針を固めた。

 しかし、いかにも対応が遅い。2017年度予算の防衛省の概算要求に開発費を盛り込み、23年度頃の配備を目指すという。
 そんな悠長なことをいっていたのでは全く中国に馬鹿にされてしまう。

 ここで竹島のことをいうのは何だが、竹島にしても今回韓国議員団が上陸する計画と聞き、日本外務省は抗議をするが、既に竹島には韓国はヘリポートを作り、ビルやホテルまでも建設しているのである、今まで、それらが建設されるときに抗議をすべきであったのではないか。何をしていたのか当時の政府は?

 当時の政府の対応が間違ったため、実質、竹島は韓国支配下に置かれてしまっているのである。
 「やぶにらみ」が見て、竹島はもう韓国が事実上支配しているため、抗議しても日本の劣勢は如何ともしがたいと思う。
 尖閣諸島でも、うかうかしていると又同じミスを繰り返しかねないのである。

 先覚防衛についてこんな文章を見付けました。

 『人民解放軍がある日、尖閣に上陸した。それを知った安倍総理は、自衛隊トップに電話をし、「尖閣を今すぐ奪回してきてください!」という。自衛隊トップは、「わかりました。行ってきます」といい、尖閣を奪回してきた。
こういう迅速さが必要だというのです。なぜ? ぐずぐずしていたら、「手遅れ」になるからです。

 ここで肝に銘じておくべきなのは、
  「ああ、危機が発生してしまった。まずアメリカや国連に相談しよう」
などと言っていたら、島はもう戻ってこないということだ。ウクライナがそのようにしてクリミア半島を失ったことは記憶に新しい。

 安倍総理は、「人民解放軍が尖閣に上陸した」と報告を受けた。「どうしよう…」と悩んだ総理は、いつもの癖で、アメリカに相談することにした。そして、「国連安保理で話し合ってもらおう」と決めた。そうこうしているうちに3日過ぎてしまった。尖閣周辺は中国の軍艦で埋め尽くされ、誰も手出しできない。
 アメリカ軍は、「ソーリー、トゥーレイトゥ」といって、動かない。国連は、常任理事国中国が拒否権を使うので、制裁もできない。

 かくして日本は、尖閣を失いました。習近平の人気は頂点に達し、「次は日本が不法占拠している沖縄を取り戻す!」と宣言した。』
 
 こんなことにならないよう、政府はしっかり準備しておいてほしいと思います。
   
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尖閣警備の動画公開 領海侵入の中国船撮影(毎日新聞8.16)
2016年8月16日 01時03分(最終更新 8月16日 02時00分)

 海上保安庁は15日、同庁の巡視船が、沖縄県・尖閣諸島周辺での中国公船の領海侵入や接続水域航行に対応する様子を撮影した動画をホームページで公開した。海保が尖閣警備の様子を動画で公開するのは異例で「海保の活動や中国船への対応状況を正しく知ってもらいたい」としている。首相官邸のホームページでも閲覧できる。

海保、尖閣周辺の中国公船・巡視船など映像公開(読売新聞8.15)
2016年08月15日 21時44分

 東シナ海の尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の接続水域や領海で、多数の中国海警局の公船が侵入を繰り返している問題で、海上保安庁は15日夜、同庁のホームページに、周辺海域で中国公船や漁船に対応する巡視船などの映像を公開した。
 同庁が、尖閣周辺を航行する中国公船などの様子を公開するのは異例。
 公開された映像は約4分間で、今月5日から9日までの間、尖閣周辺の接続水域や領海に侵入した公船や漁船を、海上保安庁の巡視船が警戒する様子などが映されている。
 海上保安庁によると、今月3日以降、接続水域などに侵入する公船は増え続け、7日に13隻、8日には15隻が接続水域を航行するなど過去最多を更新した。

尖閣防衛、ミサイル開発へ…23年度の配備目標(読売新聞8.14)
2016年08月14日 07時21分

 政府は、沖縄県・尖閣諸島などの離島防衛を強化するため、新型の地対艦ミサイルを開発する方針を固めた。

 飛距離300キロを想定している。宮古島など先島諸島の主要な島に配備する方針で、尖閣諸島の領海までを射程に入れる。2017年度予算の防衛省の概算要求に開発費を盛り込み、23年度頃の配備を目指す。中国は尖閣周辺での挑発行動を繰り返しており、長距離攻撃能力の強化で抑止力を高める狙いがある。
 開発するのは、輸送や移動が容易な車両搭載型ミサイル。GPS(全地球測位システム)などを利用した誘導装置を搭載し、離島周辺に展開する他国軍艦などを近隣の島から攻撃する能力を持たせる。13年に閣議決定した防衛計画の大綱(防衛大綱)では、離島防衛強化が打ち出されており、開発はこの一環だ。

 日本が連合軍に対して無条件降伏をした日である。天皇陛下の玉音放送があって国民は戦争に負けたのを知った。


 あれから71回目の終戦の日である。相変わらず、為政者の靖国神社参拝が問題となる。

 日本を過去の侵略者として非難し続ける中国は海洋進出に力を入れて、違った意味での侵略者になりつつある。
 平和憲法を掲げた日本は、この状況にどのように対応すべきなのであろうか。考える終戦の日でもある。

 中国のチャイナネットは、日本の終戦の日を次のように報じている。
 「日本にとって8月は毎年、非常に「忙しい」月となる。この「忙しい」は、普通の意味での「忙しい」ではない。日本の右翼・保守勢力が勢い付き、大忙しとなるのである。これらの人々は、第2次大戦のA級戦犯がまつられている靖国神社にいそいそと赴き、最大限の礼拝を尽くす。
首相を含む内閣の各高官も、靖国神社にどうやって参拝するのがふさわしいか、直接行くべきか、間接的に礼を示すべきかに頭を悩ませる。はっきり言って、日本の右翼勢力にとっては、第2次大戦の侵略の歴史は、好きなように扱い、勝手な意見を言ってもいい対象にすぎないのである。」

 ある文章に気がついた。とっても考えさせられる一文である。ここにその全文を掲げる。読む人によって反応が異なってくるだろうこの文章は、シナ事変に始まり太平洋戦争迄拡大した戦禍というものを改めて考える思いを与えてくれるだろう。

 今までの日本を顧みて、これからの日本がどのような道を歩んでゆくべきなのか、国民一人一人が、ここで改めて考えるべきであろう。

             〜〜〜〜〜〜〜〜新聞記事〜〜〜〜〜〜〜〜〜

五輪開催中の終戦記念日に考えたい「憲法と平和」 (ダイヤモンド・オンライン 松井雅博8.15)

8月15日――終戦記念日。毎年、この季節になると「あの戦争」についてのニュースを目にすることも多くなる。この時期はお盆も重なり、日本人にとって先祖に想いを馳せるよい機会だ。まして今年は4年に一度の「平和の祭典」オリンピックが開催中である。国会で憲法改正の議論が本格化しようとしている今、平和について思考してみたい。(政治ジャーナリスト 松井雅博)
「反省すべき」と唱えられている割には本当に学んでいる人は少ない「あの戦争」
 8月15日――終戦記念日。
 毎年、この季節になると71年前に終結した「あの戦争」についてテレビや新聞で取り上げる機会が増える。
 この時期はお盆も重なり、日本人にとって先祖に想いを馳せるよい機会でもある。筆者自身も13日、亡くなった祖父と父の墓参りに行き、御先祖さまへの感謝の想いを噛みしめたところだ。
 まして今年は4年に一度の平和の祭典オリンピックが地球の反対側で開催中であり、4年後には日本へやってくる。そして、国会では今まさに憲法改正の議論が本格化しようとしている。今こそ、平和というものについて「思考」を始める時ではないだろうか。
 この時期、マスメディアで特集されることが多い「戦争からの学び」「戦争の反省」とは、具体的に何なのだろう。「学ぶべき」「反省すべき」ということが声高に唱えられている割には、本当に学んでいる人は少ないように思っている。
 例えば、いわゆる「リベラル派」の人たちは、「戦争」を絶対悪とみなして否定するばかりで、その根本的な原因や戦略の失敗については、具体的に何を反省しているのかよくわからない。
 一方、いわゆる「保守派」の人たちは、当時の日本の大義を証明しようと躍起になっていたりするが、伝えたいことはわかるものの、いささか「感情的で攻撃的な発言」が多くなりがちで、何を保守しようとしているのかわからなくなり、主張を理解してもらえないという残念なケースが多い。
 こうした「保守 vs リベラル」という昭和の香りのする軸を捨てて、日本のあり方を冷静に考えるべき時に来ている。客観的に史実を受け止めた上で、私たちはあの戦争から何を学ぶべきだろうか。真摯に過去の歴史と先人たちの行いを振り返りながら、この機会に日本人が甚大な被害を代償に得た「戦争からの学び」を考察したい。
戦争が早期決着できなかったのは「民主主義の限界と仕組みの欠陥」がある
 平和や安全保障問題の議論は、すぐに無益なイデオロギー闘争に陥りがちだ。だが、安易な思想対立に持ち込む前に、まず謙虚に史実を学ぶべきだ。学ぶ方法はさほど専門的な書物でなくても、高校の教科書や博物館レベルで十分だと思う。
 戦時中における総理大臣がどのような意思決定のプロセスを経て戦争に至ったのか、戦争が始まってしまった後の戦略のどこが失敗だったのか、を具体的に知るべきだと思う。1930年代から終戦までの歴史年表を少し学ぶだけでも、いざ本格的な危機が訪れた時、いかに国家運営が困難を極めるかを理解することができる。例えば、危機に陥った時にリーダーになりたがる人間はいない。貧乏くじを引くのがイヤだからだ。
 筆者なりの戦争の総括を行うとすれば、まず第一に、「あの戦争」は起きるべくして起きたということは認めざるを得ないだろう。1853年のペリー来航以来、攘夷か開国か、という論点は常に日本を二分する白熱した議論を呼んできた。現実論として開国派が政権を握り、軍事力や経済力を高めてきたものの、日本にとっては常に西欧列強は脅威であり続けたし、朝鮮半島や満州の利権をめぐって中国やロシアとの軋轢は絶えなかった。
 米国によって開国を迫られた日本は、おそらくその時から対米開戦は宿命づけられていたとも言えよう。ヘビに睨まれてしまったカエルは、もはや戦うか食べられるかの二択しかない中で睨み合いを続けるしかない。むしろ、全面衝突をよく90年間も先延ばしにできたのは外交努力の賜であろう。
 そして、「あの戦争」には戦略と戦術が決定的に欠如していたことも歴然とした事実である。戦争をやるからには勝たねばならない。少なくとも「勝算」は持ってないといけない。
 だが、まず、戦略の失敗は否めない。日本はあくまで米国とは短期決戦のつもりでいただろうが、それまで他の大陸の戦争にあまり関わりを持たなかった米国が、まさかはるばる太平洋を渡って本土攻撃までくることを想定できない甘さがあった。
 一方、戦術もお粗末だった。ロジスティクスもデタラメで、戦闘よりも食糧難で死んだ兵の方が多いくらいだったという。いわゆる「神風特攻隊」もほとんど効果をあげることができなかったのに半ばムリヤリ継続。戦争末期には竹槍で米軍と戦わせるような「狂気の沙汰」(鈴木貫太郎の言葉)の戦術しかない状況であった。結局、戦争の「専門家」であるはずの陸軍も、さほど立派な戦略や戦術は持ち合わせていなかったとは、専門家が万能ではないことを時代を超えて私たちに教えてくれる。
 最後に、開戦は避けられなかったとしても早期決着できなかったのは「民主主義の限界と仕組みの欠陥」がある。よく、大衆が戦争継続に傾いたという人がいるが、直前の選挙においても多くの有権者は戦争反対派が多数を占めていたし、特に対米開戦に対しては昭和天皇も否定的であった。にもかかわらず、戦争の早期決着を実現できず、ダラダラと長期化させてしまった理由は、軍部現役武官制度による軍に対するシビリアン・コントロールのなさである。
 そして、有権者に選ばれた議員たちも、貴族院の議員達も、誰一人戦争への抑止にはなれなかった。大正デモクラシーの結果として、政治家は大衆に選ばれるようになったが、果たしてその大仰な理想がどれだけ機能するかと言えば、極めて頼りない。
 こうして冷静に戦争を振り返ってみれば、今、我々が再考すべきポイントも見えてくるはずだ。
過渡期を迎える日米関係読めないオバマ政権後のパワーバランス
 1945年8月15日正午、昭和天皇がラジオを通じて全国民に敗戦を伝えた。日本は、米国、英国、中華民国らが無条件降伏を求めたポツダム宣言を受諾。第二次世界大戦が終わった。
 あれから71年。広島と長崎に二つの原子力爆弾を投下した米国のリーダーがようやく広島を訪れた。5月27日、オバマ大統領は広島平和記念公園を訪問し、持論である「核兵器のない世界」も含めた演説を行った。個人的には謝罪の言葉も含めてほしかった。例え、どんな理由があったとしても、原爆投下は大量殺戮である。既に勝負は決まっていたのであって、原爆が終戦を早めたというのは詭弁だと思う。
 そんな米国にも大きな変化が訪れようとしている。今年の秋に予定されている大統領選挙だ。新しい大統領の方針によっては、日米関係は見直しを迫られる可能性もある。
 将来的に、日本がもし米国の軍事力への依存度を下げるという決断をするならば、日本にとっては自衛隊のあり方とともに「核を持つかどうか」という論点は極めて深刻なものになるだろう。8月頭に発表された新閣僚人事で防衛大臣に就任した稲田朋美衆議院議員は、日本の核兵器保有について「憲法9条で禁止されているわけではない」と従来の政府見解に沿って説明した上で、「現時点で核保有はあり得ない」と発言した。すなわち、今現在は核保有はあり得ないけれども、日米関係が転換された将来、議論する余地を残したとも言える。
 そもそも「武力」だけが抑止力になるかのような思想はもはや古いと思う。70年間何の実戦経験もない自衛隊の軍事力をなぜそこまで信頼できるのか、疑問である。「防衛費をかけているから強い」というのは、「塾代をたくさん払っているから勉強ができる」という理屈と同じである。
「核」を保有している中国や北朝鮮に我々が怯えて外交で不利になっているか、と言えば必ずしもそうとは言えない。単に英語や交渉がスキルとして苦手だったり、成熟社会が故に成長が鈍化していたり、財政難やイノベーションを評価しない風潮などによって経済力が停滞し、立場が劣勢となることはあるだろうが、防衛力の影響は限定的なはずだ。
 日本が国を守るためには、国連を中心とした国際秩序を遵守し、多国間の協調的枠組みをベースとして国際秩序を積極的に支え、活用するための外交努力をするしかないと考える。多様な国と貿易関係や人の交流を確保することで、世界との接点を増やして「貧困と孤立」を生まないようにする。自分の国だけが豊かならよいという発想は捨て、環境問題や難民問題、疾病対策などの医療支援、押しつけにならない程度の途上国の民主化や教育支援など、世界の平和と安定に資する活動に国民の総意でコミットする。
 核や爆弾や軍艦といったハードパワーは一見勇ましく、ソフトパワーは頼りなく見えるかもしれない。しかし、武力に偏っても抑止力は上がらず、ソフトパワーを強めることの方が国を守る抑止力としては心強いのが実は現実ではないか。
緊迫する世界情勢今こそ冷静に我々の憲法に向き合おう
 最近物騒なニュースが世界情勢を緊迫させている。
 中東ではISIS(イスラム国)の脅威が続き、テロへの恐怖心が世界に広がっている。日本の近隣諸国を見ても、ロシアとの北方領土問題、韓国との竹島問題は依然解決の目処は立たぬままだし、北朝鮮は、今年に入っても核実験やミサイル発射実験を行っているとされている。尖閣諸島周辺の日本領海に中国の船が侵入する事件も増えているし、南シナ海における中国の主張・行動についてはオランダのハーグ仲裁裁判所が国際法に違反するという判断を示したものの、中国側は反発している。
 だが、それでもなお、世界情勢を71年前と比較すれば、21世紀における国対国の直接的な戦争が起きるリスクは明らかに低いと思われる。例えば、「中国が日本と戦争する」と本気で思ってる人がどれだけいるだろうか。もし賭けを持ちかけたら、おそらく大半の人が「戦争しない」に賭けるはずだ。
 そういった事実を踏まえ、我々はもっと真摯に自分たちの憲法に向き合うべきだ。筆者は多くの有識者や活動家、議員や有権者の方々と憲法について議論をしてきたが、おそらく、そもそも日本人の大多数の人は憲法を読んだことすらないと思う。読まずに「変えろ」とか「守れ」とか叫ぶ前に、立ち止まってぜひ読んでみてほしい。すべてのことに言えると思うが、事実に向き合うことなく妄想で批判したり保守したりすることほど無益なことはない。筆者の経験上、政治に関心が強い人の中には、勝手な思い込みで他者を攻撃する人も少なからずいると感じる。
 8月8日、生前退位の御意向をビデオメッセージで表された天皇陛下。天皇陛下もまた自らの歩みを振り返るとともに、この先のご自分の在り方や務めについて思いを致されている。71年前の今日、昭和天皇がラジオで伝えた玉音放送にも今一度耳を傾けてみてもいいかもしれない。
「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び」実現を誓ったのは、未来永劫のために平和な世界を開くことだったことを私たちは忘れてはならない。
 今まさに我々が「平和」について考える姿勢が試されている。平和の祭典オリンピックを見るため夜更かしする方もいるだろうが、ぜひその合間にでも皆さんとともに思考してみたいと思う。

 駅前バス停ではバスに乗ろうとして長い行列が出来ていた。
 バスが停留所にやってきて、バスの運転手は運転席から降りてきて、「皆さんお待ちください、車椅子の方を降ろします」という。

 長い行列の人達は乗車を待って、バス運転手が乗降口にデッキを付けて、車椅子を押してバスの中からおろし、入り口のデッキを取り外し格納して「皆さんお待たせしました」と行って運転席に着いた。

 降りてきた車椅子の人は、さも当然というような顔をして、悠然と車椅子を動かして街角に消えた。
 待たされた人達は、それから急いで車に乗り込み、車は出発した。

 全ては日常に眼にする当たり前の状況であるが、あるとき、また同じような状況に「やぶにらみ」は遭遇した。

 車掌さんの誘導で、車椅子で降りてきたおばあさんは、並んで乗車を待っている人達に軽く会釈をして、「ご迷惑をおかけしました」と云って、車椅子を動かして去って行った。

 前者の場合、どうと云うこともないのであるが、後者の場合、清々しい気が心の中を通り抜けたような気がした。そして前者の身障者の人が何だか低レベルのような気になった。
 しかし、後者のような例は少なく、普通前者のタイプが多いのである。

 今は昔に比べて、身障者に対する社会の眼も変わり、皆で助けなくてはならないというご時世になった。それは良いことだと思うが、それが当然の権利という顔をされると何だか鼻白む感じがする。

 人間何事も謙譲の美徳と云うことを知らねばなるまい。日本は太平洋戦争に負けて、欧米風の個人の自由の権利という考え方が身に染みついてきた。
 しかし、自由の権利をはき違えて、自分の行動は何をしても自由なのだ、という間違った考えを持つ者が増えたのも事実である。
 常に、どんな場合でも周囲の人に迷惑をかけてはいけないのである。

 自分の自由の権利を主張するのも良いが、周囲の人の自由の権利をも同様に尊重しなくてはならない。周囲の人の自由の権利を常に守ると言う重い責務というもがあってこそ、自分の自由の権利が尊重されるのだ、と言うことを心得なくてはならない。
 自分の都合上致し方なく周囲の人の自由の権利を少しでも侵す場合には、それに対する挨拶というか、感謝の心を持ち、それが周囲の人にわかるように表示しなくてはならない。

 先ほどの車椅子の人の話、車椅子でバスに乗り降りする人の為に、長い行列でバスを待った人は、更に、車椅子の人が、かなりの時間を使ってバスに乗り降りするのを待たねばならない。
 車椅子の人は、バスに乗り降りする場合、乗車待ちの人達の自由な時間を奪っていると云うことを常に念頭に置いてなくてはならないのである。

 之が個人の自由を守る社会生活の原則であると思う。ついつい周りの人が自分の自由を尊重してくれるのが当たり前だと思ってしまい、周囲の人の自由を尊重する心を忘れてしまう人は、身障者に限らず多いように思う。
 先ほどのおばあさんを見て「やぶにらみ」は尊敬の念を禁じ得なかった。

 自分の自由の権利は周囲の人によって支えられているのだ、自分も周囲の人の自由の権利を尊重し、それを自分の都合で妨げざるを得ない場合には、周りに対する感謝の気持を持ち、それを示したいものである。
 ちょっとした事にも配慮を行き届かせ、常に周囲に対する感謝の心を表示したいものである。

 そこで思い起こすのが既に紹介した西郷隆盛の心である(文の薄いブルーの処にマウスを置いてクリックしてください)。
 西郷隆盛は「天」に見られていることを意識して、自らを厳しく律する人であった。「天を相手にして、己を尽くして人をとがめず、我が誠の足らざるを尋ぬべし」との遺訓が残る。

 之じゃ、威張った姿でバスから降りる車椅子の人を、何となく侮蔑の目で見るのも又駄目な心である、と反省したくなった。
 何事にも、まず相手に対しての思い遣りというものが最優先であることが社会人にとって一番大切なことであると思った。自分の主義主張はその次である。

 西郷どんの「天を相手にして、己を尽くして人をとがめず、我が誠の足らざるを尋ぬべし」は、現代人の多くに欠如している心を指摘している名言である。
 人の我が儘に見える行動をとがめる前に、自分の足らざる心根を反省すべきである。天を相手にと言うのはなかなか難しい事であるが、一生懸命に努力してみよう。

 菅義偉官房長官は8日の閣議後会見で、先週末以降、10隻以上の中国公船が沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域や領海に相次いで侵入したことについて「事態をエスカレートさせないよう中国側に強く求めていくとともに、毅然と、冷静に対処していく」と語った。


 尖閣諸島周辺に250隻もの中国魚船、公船が集まり、威嚇行動をとっているのに日本政府は「遺憾の意を表する」というばかり。
 政府の対応は手ぬるいばかりである。

 中国内での習政権の失政批判の目を仁保に向ける行為というが、あまりにも日本はやる気がないというか、遠慮ばかりして毅然たる態度が取れない。

 確かに、中国は隣国でもあり、経済的にも大切な相手である。余り事を荒立てたくない相手であることは判る。しかし、それを逆手にとって、したい放題をするのが中国である。
何時までも、それを許しておく事は中国の為にもならないのである。

 尖閣諸島は日本と中国、台湾が領有を主張しているのである。日本は過去に住民が住んでいたこともあり、漁業基地の表示も残っている。

 日本の警告に対して、日本の中国大使は、「魚が沢山いるから」という返事しか為なかったという。
 「魚が沢山居れば他国の領海でも何処にでも入って捕って良いのか」と聞きたくなる。一国の大使の返事がこれである、莫迦!
 「シナ人を見れば泥棒と思え」といった人が居たが、全くその通り。

 中国は、やることなすこと習政権になって落ち目で、内部批判持ちよくなってきている。これを何とか外に目を向けさせて、批判をかわしたいのであろうと思うが、南シナ海での無法な行為に世界から批判されているのには、少しこれをかわすには無理がある。

 結局、習近平国家主席の焦りが出てきているだけで、日中の話し合いと云うが、今のような一方的な論理では誰も同調するものはなく、事態の好転を習近平が達成することは出来まい。
 南シナ海の例もある!安倍総理は強気で、もっと断固たる姿勢を示すべきであろう。

 8月11日の中国漁船とギリシャ大型貨物船の衝突事故があり、中国漁船は沈没した。日本海上保安庁の巡視船が救援連絡を受け現地に急行、中国漁船乗組員14名のうち6名を救出した。
 この事件があって後、中国船は尖閣諸島周辺から全て姿を消した。見事なくらいの行動は中国政府の指示以外には考えられない。

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中国漁船大量出没の尖閣沖で大型貨物船が漁船と衝突 中国公船は接岸水域から姿消す(産経新聞8.11)
8月11日(木)14時38分

 11日午前5時半ごろ、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺海域で、海上保安庁の巡視船が遭難通信を受信した。魚釣島北西約67キロの排他的経済水域(EEZ)へ急行し、ギリシャ籍の大型貨物船から事情を聴いたところ、「中国漁船と衝突した。漁船は沈没した」と説明した。巡視船は近くの海上から中国漁船の乗組員6人を救助。6人とも命に別状はないが、うち2人が切り傷を負っているという。
 外務省は11日、海上保安庁が中国漁船の乗員を救助したことを中国政府に外交ルートを通じて伝えた。中国側は謝意を表明した。
 海上保安庁によると、大型貨物船は「ANANGEL COURAGE」(10万6727トン)で、中国からオーストラリアに向かっていた。乗組員23人(ギリシャ人11人、フィリピン人20人、ウクライナ人2人)にけがはなかった。
 中国漁船は「ミンシンリョウ05891」で、揚網作業をしていた。現場周辺に船体は見当たらず、沈没したとみられる。乗組員は14人いたことから、海上保安庁は巡視船8隻と航空機1機で残る8人の捜索・救助にあたっている。
 尖閣周辺では5日以降、中国の公船と漁船の動きが活発化しており、海上保安庁が警戒を強めていた。
 海上保安庁によると、10日午前に、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海外側の接続水域で、中国公船10隻が航行しているのを確認。午後にも7隻の公船が一時航行しているのを海保の巡視船が見つけた。公船の周辺では200隻を超える漁船が操業していたという。
 第11管区海上保安本部(那覇)によると、中国公船は船体に「海警」や「海監」と書かれており、海保の巡視船が、領海に近づかないよう警告した。
 一方、接続水域より外側の日本の排他的経済水域(EEZ)では10日未明、漁船が公船に横付けし、漁船の乗員が公船に入るのを巡視船が発見。海保は公船に「貴船が漁船に関する管轄権を行使しているのであれば、これを認めることはできない」と警告した。
 ところが、中国海警局の公船は11日までに尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海外側にある接続水域からすべて退去した。
 海上保安庁によると、中国海警局の公船は今回、3隻が3日午後6時ごろに尖閣諸島周辺の接続水域に入った後、隻数を徐々に増やし、8日には過去最多となる15隻が尖閣諸島周辺の領海や接続水域を同時に航行していた。11日午前9時現在で、3日午後6時以来初めて、尖閣諸島周辺の接続水域と領海内を航行する中国公船がいなくなった。
 漁船が多数現れている接続水域や周辺のEEZは、日中間の協定で双方の漁船の操業が認められている。

尖閣沖の中国漁船沈没か 海保が6人救助、8人行方不明(朝日新聞8.11)
2016年8月11日13時10分

 11日午前5時半ごろ、沖縄県石垣市の尖閣諸島沖の公海上で、中国漁船とギリシャ船籍の貨物船が衝突した。尖閣諸島の領海を警備中だった海上保安庁の巡視船が、魚釣島の北西約67キロ付近で、海に投げ出されていた中国漁船の6人を救助した。
 第11管区海上保安本部(那覇市)によると、貨物船は「ANANGEL COURAGE」(10万6727トン)、中国漁船は「ミンシンリョウ05891」。貨物船から無線で遭難通信があり、海保の巡視船が受信した。
 中国漁船には14人が乗っていたとみられ、海保が巡視船と航空機で他の8人の行方不明者の捜索を続けている。
 貨物船の乗組員は「中国漁船とぶつかった後、漁船が見えなくなった」と話したという。
 外務省は一連の経過や捜索活動について在日中国大使館や北京の外交ルートで通報した。中国側からは感謝の言葉があったという。

中国公船、尖閣EEZで漁船検査か 管轄権行使の可能性(朝日新聞8.10)
伊藤嘉孝
2016年8月10日19時55分

 沖縄県・尖閣諸島沖の排他的経済水域(EEZ)で9日から10日にかけ、中国海警局に所属する公船の乗組員が中国漁船に相次いで乗り移るのを、日本の海上保安庁の巡視船が確認した。一連の領海侵入と関連する動きで、中国が漁業管轄権を行使しようとしている可能性もあるとみて、海保が警戒を続けている。
 海保によると、9日正午前〜10日未明、中国公船「海警」と「漁政」の乗組員が、中国漁船5隻に相次いで乗り移ったり、逆に漁船の船員が公船へ乗り移ったりした。立ち入り検査をしていた可能性があるとみた海保の巡視船は、「我が国の排他的経済水域で漁業に関する管轄権の行使は認められない」と無線で警告したという。
 中国公船のこうした動きは2012年以降、昨年7月までに15回確認されているが、今年は初めて。周辺海域では5日以降、中国公船の領海侵入が28回相次ぎ、岸田文雄外相が程永華(チョンヨンホワ)・駐日中国大使に抗議した。海保は巡視船を増やして警戒を強化。10日は領海外側の接続水域に一時最大で10隻の中国公船がとどまったが、午後3時時点で7隻まで減り、領海侵入は確認されていない。(伊藤嘉孝)

領有権めぐる争いアピール=日本の抗議無視、緊張あおる−中国(時事ドットコム8.08)

 【北京時事】沖縄県・尖閣諸島周辺に中国海警局の公船と膨大な数の漁船が出現した問題は、日本側の再三の抗議にもかかわらず、公船が領海侵入を繰り返す異例の事態となった。あえて日中「衝突」の危険性を高め緊張をあおるやり方には、領有権をめぐる争いの存在をアピールし、「日中間に領土問題は存在しない」とする安倍政権を強く揺さぶる意図がうかがえる。
 2012年9月の尖閣諸島国有化以来、中国は公船の尖閣近海への侵入を「常態化」。翌年11月には、尖閣諸島を含む東シナ海で防空識別圏の設定を強行した。漁船を動員した今回の動きも、日本に対する圧力を高めるものだ。
 8日付の共産党機関紙・人民日報系の環球時報は「中国が東シナ海を軍事化と、日本が騒いでいる」と1面トップで報道。社説では「日本には釣魚島(尖閣諸島の中国名)の主権の争いを排除する幻想を実現する力はない」とした上で、「中日両国政府は、国民が釣魚島の争いをめぐる本当の状況を理解するのを助けるべきだ」と主張した。
 中国外務省が6日に発表した報道官談話は「日本が双方の原則的共通認識の精神を守る」よう求めた。原則的共通認識とは、14年11月の両国政府による「4項目合意」を指すとみられる。
 合意は「双方は東シナ海海域での緊張状態に異なる見解を有していると認識」すると規定。中国では日本政府と異なり、日本が「領有権問題」を認めたとも解釈されている。中国政府は「対話と協議を通じ問題を解決すべきだ」と主張しており、いずれ日本を交渉の席に引き出すのが狙いだ。
 同紙は漁船群について「国際法や両国間の漁業協定に違反していない」と強調。専門家の見解として「公船が漁民の操業と生命財産の安全を守るのは当然だ」と強弁した。
 中国近海で操業する漁船などには、事実上、軍の統制を受ける「海上民兵」が乗り組んでいることが知られ、5月には米太平洋艦隊の司令官が懸念を表明している。海軍力の増強も著しく、東シナ海での活動が今後、一層活発化する恐れがある。(2016/08/08-16:18)

中国船侵入 習政権、挑発行為で党結束…景気低迷、外交も失点続き(産経新聞8.08)
産経新聞 8月8日(月)7時55分配信

 【北京=矢板明夫】中国の漁船と公船が連日のように尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺に押し寄せ、日本への挑発を繰り返している。南シナ海への外洋拡張を続けてきた中国が、再び東シナ海を重視し始めたことを印象づける。共産党関係者は「習近平国家主席周辺が主導している。日本との緊張関係を作り出すことが目的だ」とし、現在河北省の避暑地で開かれている党の重要会合、北戴河会議で「党内の結束を訴え、反対意見を封じ込めたい思惑がある」と分析した。

 この関係者によれば、共産党長老と現役指導部らが参加する北戴河会議は7月末に始まったもよう。内政面では景気が低迷し、デモが頻発。仲裁裁判所の裁定では中国が「核心的利益」と主張する南シナ海問題で“全面敗北”し、米軍の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備が決まるなど、外交面でも習指導部は失点続きだ。

 党長老たちはいらだち、李克強首相と習氏の経済政策における対立も深刻化しているという。党内には改革派長老を中心に、習指導部が主導する現在の対外強硬路線を改め、日米などと協調を図るべきだといった意見が強まっていると証言する党幹部もいる。

 習指導部は東シナ海で挑発行為をすることで意図的に日本との緊張関係を作り、国民の危機感を高めようとしているようだ。

 漁船はほとんどが浙江、福建省から出発したものとみられる。いずれも習氏の元勤務地で、習氏周辺や地方指導者と関係が深い。習氏の側近で人民解放軍の羅援少将は数年前から、軍の地方組織が民兵を訓練して漁船に乗せるべきだとメディアで提言している。今回、漁船に乗っているのは新しく訓練された民兵の可能性もある。

尖閣海域
中国船240隻 仲裁裁支持の日本に反発(毎日新聞8.06)

2016年8月6日 22時56分(最終更新 8月7日 01時24分)

 沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域に6日、中国海警局の公船7隻が相次いで進入し、日本政府は対応に追われた。中国漁船約230隻の活動も確認され、これまでにない規模の活動に日本政府は「緊張を高める」として中国側に抗議し、警戒を強める。中国側には、海警船が中国漁船を保護するポーズを見せることを通じ、尖閣周辺の領有権と施政権を中国側が持つと国際社会にアピールする思惑がありそうだ。
 中国が尖閣諸島での示威行動のレベルを高める背景として、日本が中国に対し、南シナ海をめぐる仲裁裁判所の判決を受け入れるよう繰り返し求めていることへの反発がまず挙げられる。加えて、尖閣を「中国の領土」との主張を定着させて海洋での勢力圏拡大を早期に進めたいという思惑もあり、中国の強引さが顕著になりつつある。
 中国は東シナ海、南シナ海周辺の制海・制空権の獲得を目指している。近年は尖閣の日本領海への公船侵入を常態化させ、今年は既に20回を超えた。6月には初めて軍艦を尖閣周辺の接続水域で航行させ、示威行動のレベルを高めていた。
 この状況のなか、南シナ海をめぐる仲裁裁判所の判決が示され、日本はアジア欧州会議(ASEM)首脳会議などの場で、中国に受け入れを迫り、「中国は外交舞台でコーナーに追い詰められ、強硬姿勢を取る必要に迫られた」(北京の外交関係者)。中国海軍は1日、東シナ海での戦闘を想定した実弾演習を実施し、今回、海警と漁船の同時行動に至った。
 中国人民大の時殷弘教授は「判決を支持する国の中で日本が最も積極的である。中国はこの点に強い憤りを抱いている。日本が南シナ海問題で中国に圧力をかけるなら、中国も東シナ海問題で日本に圧力をかける」と解説しながら「対立は非常に深刻であり、双方が取る措置も変わりつつある」と危惧する。日中間では尖閣をめぐる海空連絡メカニズムを早期に運用開始することで一致しているが、めどは立っていない。
 中国外務省は6日、「情勢の緊張と複雑化を招く行為を取らないよう日本側に望む」との報道官談話を発表した。日中間では、9月に中国・杭州で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議での日中首脳会談開催に向けた調整が進む。今月中旬から外交当局者の往来が活発化し、月末には日中韓外相会談で王毅外相が訪日する見通しだ。ただ「相互に信頼して本気で仲良くやろうという雰囲気ではない」(北京の外交関係者)と悲観する声も根強い。【北京・西岡省二】
政府、警戒感強める
 段階的に小さな行動を繰り返して既成事実を積み重ねる中国側の「サラミ戦術」に対し、日本政府は警戒感を強めている。安倍晋三首相は6日、広島市での平和記念式典から帰京してすぐに首相公邸に入り、西村泰彦内閣危機管理監、谷内正太郎国家安全保障局長、中島敏海上保安庁長官らから報告を受けた。
 中国の海警船は5日にも尖閣周辺の領海に、初めて漁船に随伴する形で侵入。漁船を保護するような動きを見せたため、外務省の杉山晋輔事務次官が程永華駐日中国大使を同省に呼んで抗議したばかりだった。
 同省によると、6日午前の段階で海上保安庁が接続水域への進入を確認した海警船は6隻で、さらに同日午後に海警船1隻が接続水域に入り、計7隻となった。うち4隻は機関砲のようなものを搭載していた。また、尖閣周辺には約230隻もの中国漁船が確認されており、政府関係者は「通常、尖閣周辺にいる海警船は3隻で、7隻もいるのは特異だ。漁船の数も例年の100隻程度より多く、心配だ」と話す。
 外務省の金杉憲治アジア大洋州局長は6日、郭燕(かくえん)駐日中国公使に2度にわたり電話で抗議。「現場の緊張をさらに高める一方的なエスカレーションで、受け入れられない」として接続水域からの退去を強く求めた。北京でも日本大使館が中国側に抗議を申し入れた。
 中国は日本周辺で最近、前例のない活動を活発化させている。6月9日に中国軍艦が初めて尖閣周辺の接続水域に入ったほか、同15日には鹿児島県口永良部島沖の領海を、中国海軍の情報収集艦1隻が航行した。この際、中国は「国際海峡であるトカラ海峡」を合法的に航行したと主張。今回もこれまでにない動きで、日本政府は中国側の意図の分析を急ぐ

 世界に報じられた明仁天皇のお言葉は、各国色々の反応が出ている。その中で中国と韓国は揃って安倍政権の憲法改正に待ったをかけた形である、と報じている。

 これは「やぶにらみ」も驚かされた。全く、ねじ曲げられた論理であるが、よくもこういう考えが出来るものだと感心した。

 両国か揃って天皇のお言葉に改憲を延ばすお気持ちがあるとしたのは驚きである。いかに安倍政権の憲法改正に警戒感を大きくしているかが判る。

 中国のマスコミは、チャイナネット、人民網以外には殆どこの問題に触れてないようだし、韓国も朝鮮日報と中央日報くらいが当たり障り無く触れているが、全て安倍政権の右翼化に反対の天皇を描いている。

 まぁ、天皇陛下のご意志はやはり高齢化の問題を述べておられるのだが、マスコミ情報というものも曲げて報じればこういうことにもなるのか、というサンプルのようなものであろう。

 「チャイナネット」は次のように報じている。
 天皇は曖昧な言葉を使うことが慣例化しているが、今回は摂政の可能性を完全に否定した。劉氏は、これは天皇退位の過程におけるさまざまな不確定要素を取り除き、自らの願いが安倍政権に利用されることを回避したと指摘した。客観的に見ても、日本政府に皇室典範改正の着手を強いている。これには複雑な国会審議と議論が必要で、改憲をある程度遅らせることになる。
中国外交学院の周永生教授は「明仁天皇は戦後の平和憲法を惜しんでいるが、目下の安倍首相ら右翼勢力は改憲を推進している。天皇にこれを阻む力はないが、在位中に安倍首相にこの目的を実現させたくはなく、退位を選択した。実際にはこれは、安倍政権と距離を置く態度を示している」と分析した。

 「朝鮮日報」は次のように報じている。
 明仁天皇はまた、「憲法の下、天皇は国政に関する権能を有しない」と述べ、天皇が象徴的存在であることを強調する「象徴」という言葉を8回使った。安倍晋三首相を支持する極右政治団体「日本会議」が「天皇を国家元首と見なすべきだ」として現在の平和憲法の改憲を主張していることに対して遠回しにクギを刺したものだ。このため、明仁天皇の生前退位意向の表明は安倍首相にとって政治的打撃になるだろうという見方もある。

        〜〜〜〜〜〜〜〜新聞記事〜〜〜〜〜〜〜〜〜

日本天皇が退位の意向 改憲に不利と右翼が懸念(チャイナネット8.09)
発信時間: 2016-08-09 15:58:44

明仁天皇に「生前退位」の意向があるという情報は、日本の政界から懸念された。一部の保守派は、天皇退位に関する議論は、保守派が反対する女性の皇位継承の話題などにも広がる可能性があると判断している。
日本の皇室典範によると、男性のみが皇位を継承できる。皇太子徳仁と雅子妃には娘がおり、第二皇子の秋篠宮文仁親王と紀子妃には天皇の孫に当たる悠仁親王がいる。そのため皇位継承順は、徳仁、文仁、その子の悠仁の順となる。愛子内親王など女性の皇室関係者は、継承者とはされない。
また別の右翼は、天皇退位に関する議論で政治の労力が費やされ、安倍首相が改憲に専念できなくなると懸念している。
日本メディアは専門家の話を引用し、天皇は政治に参与できないが、平和憲法を長年に渡り尊重してきた明仁天皇が、退位によって安倍首相の改憲の努力に「ブレーキ」をかけようとしたかもしれないと推測した。
明仁天皇の学友、皇室に詳しい橋本明氏は、明仁天皇が退位の考えをほのめかした目的は、皇室の将来に精力を注がせることで、平和憲法の改正に関する議論を先延ばしさせることかもしれないと述べた。「天皇は戦略的な思想家で、熟慮を踏まえた上で計画を立てることが多い。平和問題において、天皇は断固たる立場を持つ」

明仁天皇「退位」談話の「言外の意」(人民網8.09)
人民網日本語版 2016年08月09日13:13

日本の明仁天皇(82)は8日午後のビデオ談話で、高齢と体力の衰えにより国の象徴としての公務を履行するのが「困難」になったとして、強い「生前退位」の意向を示した。安倍晋三首相はその後、明仁天皇のビデオ談話の内容を真剣に考慮すると表明した。新華網が伝えた。

■明確な指向性?

新華社の元東京駐在記者、劉華氏によると、明仁天皇の今回の談話には注目すべき点が次の2つある。

第1に、退位の考えを明確に表明した。さらに、「摂政」の方法を採用しない理由も説明した。常に曖昧な天皇の発言において、今回、この問題における表現は極めて明確だった。これによって、今後の天皇の退位過程における各種の可変的要素が排除された。このため日本政府は「皇室典範」改正の作業に近く着手するとともに、複雑な国会での審議と討論を経る必要がある。これは客観的に、憲法改正のプロセスを遅らせる。第2に、繰り返し「憲法」に言及し、特に現行憲法に基づく天皇の「象徴」としての地位を強調した。この点は非常に重要だ。自民党が以前発表した憲法改正草案では、「天皇」の条文に「国家元首」としての権能が追加されていた。

天皇は「国家元首」との言い回しは、戦前の「大日本帝国憲法」に見られたものだ。安倍政権の憲法改正草案はこの言い回しを復活させようとしている。こうした中、明仁天皇が現行憲法を繰り返し強調し、天皇は「象徴」であることを繰り返し強調したことには、明確な指向性がある。

明仁天皇は今回、自らが現行憲法に基づき「象徴」であることを明確に指摘し、天皇には「国家政治」の権能がないことを強調した。この姿勢表明は政治的に非の打ち所がなく、右翼及び保守勢力が将来天皇制を利用して国家神道と旧日本のイデオロギーを復活させる可能性を奪うものだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2016年8月9日

明仁天皇、「譲位カード」で安倍首相の改憲論にクギ(朝鮮日報8.09)

 8日午後3時、NHKが通常放送を中断した。明仁天皇(82)が国民に向けたメッセージをはっきりした言葉で読み始めた。その前日、東京都内にある皇居内の御所(住居)で撮影された動画メッセージだった。明仁天皇は「私も八十を越え、体力の面などから様々な制約を覚えることもあり、ここ数年、天皇としての自らの歩みを振り返るとともに、この先の自分の在り方や務めにつき、思いを致すようになりました」と語り始めた。
 それから約10分間続いたメッセージの内容は、大きく分けて3つだ。まず、「二度の外科手術を受け、加えて高齢による体力の低下を覚えるようになった」ことを告白、次に「摂政を置くことや、公務を減らすのも無理がある」とし、最後に「天皇が健康を損なえば、国民の暮らしにさまざまな影響を及び、(現天皇が崩御すれば)喪儀(そうぎ)に関連する行事が1年間続き、こうした事態を避けることは出来ないものだろうかとの思いが胸に去来する」という内容だった。
 明仁天皇はこのメッセージの始めに「現行の皇室制度に具体的に触れることは控えながら、私が個人として、これまでに考えて来たことを話したい」と述べた。明仁天皇がこのように慎重なのは、日本の憲法が「天皇は国政に関する権能を有しない」と定めているからだ。天皇はこれまで徹底的に「法の通りに」行動するという原則を守ってきた。宮内庁を10年以上取材した日本のある記者は「天皇が自身の去就について意思を表明すること自体が政治的行為ではないかという論議が起こるかもしれない」と言った。
 明仁天皇はまた、「憲法の下、天皇は国政に関する権能を有しない」と述べ、天皇が象徴的存在であることを強調する「象徴」という言葉を8回使った。安倍晋三首相を支持する極右政治団体「日本会議」が「天皇を国家元首と見なすべきだ」として現在の平和憲法の改憲を主張していることに対して遠回しにクギを刺したものだ。このため、明仁天皇の生前退位意向の表明は安倍首相にとって政治的打撃になるだろうという見方もある。

安倍首相の右傾化牽制する「百済系の天皇」…退位までは山また山(中央日報8.08)
2016年08月08日09時09分

明仁天皇(82)が8日「生前退位」の意向を直接明らかにすると日本メディアが最近一斉に報道した。これに伴い明仁天皇が存命中に徳仁皇太子(56)に譲位する手続きが後に従う可能性が議論されている。生前委譲が実現される場合、1817年の光格天皇以来約200年ぶりの事例となる。

即位をはじめ天皇と皇室についての諸般規定は、憲法ではなく皇室典範に含まれている。現行の皇室典範には譲位に関する条文がないため、これを実現するには典範の改正が必須だ。専門家会議の諮問を経て改正案を用意するまでに1〜2年ほどかかるという。

第125代明仁天皇は高齢だ。2002年の前立腺がん手術、2012年の心臓手術など何度も健康問題が浮上するたびに公務負担を減らすべきだという話が出てきた。これによって2011年、次男である文仁皇太子は激務に苦しめられる天皇にも定年制が必要だと主張した。譲位の最初の理由は健康問題かもしれないが、皇室典範の議論過程では明らかに天皇の過去と現在、未来に関する争論が展開するだろう。その波紋はもしかしたら日本の平和憲法改憲問題に次ぐものかもしれない。

小学生の感受性で戦争を目撃した明仁皇太子は、象徴天皇制のもとで天皇としての道を歩んだ。特に注目する部分は家庭教師をつとめた米国人女流作家エリザベス・ヴァイニング氏との出会いだ。1946年から4年間、皇太子は絶対平和主義を信奉するクエーカー教徒から英語とともに平和憲法の大切さを体得したという。「大衆天皇」に向かう最初のイベントは53年英国エリザベス女王の戴冠式の前後に推進された欧米14カ国歴訪の形式を借りて用意された。随行記者団は若い皇太子の動静を実況中継のように報道し、日本国民は半年以上にわたり洪水のようにあふれる記事に魅了された。

第2弾は皇太子の自由恋愛と結婚だった。58年から翌年まで製粉企業オーナーの娘である美智子氏との交際と結婚をめぐりあらゆるマスコミが激しい取材競争を繰り広げた。いわゆる「ミッチーブーム」だ。テニス場でデートを楽しむ「庶民」美智子氏と皇太子は大衆の愛を受ける「スター」と同じだった。結婚式後に挙行されたパレードを見ようと沿道には何と53万人が殺到した。

89年1月、大帝国から敗戦、経済大国などローラーコースターのようだった裕仁天皇の治世が幕を下ろした。56歳の新たな明仁天皇は「国民と共に日本国憲法を守って国運の進展と世界平和、人類福祉の増進を切実に希望する」」というメッセージを朗読して登場した。そして27年間、彼は機会があるたびに憲法と平和を叫んだ。2013年末の記者会見では「戦後の連合軍の占領下にあった日本は平和と民主主義を大切に思い、日本国憲法を作ってさまざまな改革を行って今の日本を積み重ねてきた」と話し、敗戦70周年である2015年1月には「満州事変から始まったこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本の姿を展望することが今非常に重要だ」と言及した。歴史修正主義を露骨化して改憲を成功させようとする現安倍政権下での発言だったという点を思い出す必要がある。インターネットでは「日本で最も現行憲法を尊重する護憲派の1人」という賛辞があふれ出ている。
平和主義者の天皇は韓国に対しても非常に友好的だ。皇国臣民の誓詞暗唱を強制した大日本帝国の裕仁天皇は84年「両国の間に不幸な過去が存したことは誠に遺憾」という程度でとどまった。だが息子の明仁天皇は90年に「我が国によってもたらされた不幸な時期に貴国の人々が味わわれた苦しみを思い、私は痛惜の念を禁じえない」という言葉を残した。加害の主体が明示された。痛惜は遺憾よりも進展した表現だ。2001年韓日ワールドカップを前にしては「1300年前の天皇の生母が百済武寧(ムリョン)王の子孫だった」として「韓国との縁を感じている」と話して右翼の怒りを買った。2005年のサイパン訪問時には電撃的に韓国人の慰霊塔を訪れた。安倍首相の右傾化を牽制する「百済系の天皇」、これが韓国で共有されている評価だ。

明仁天皇は訪韓の意思も直接・間接的に何度も表明した。2012年9月には「いつか私たちが(天皇夫婦が)韓国を訪問できればいい」と話したという女性週刊誌の報道もあった。しかし天皇の訪韓の有無は日本政府の決定事項なので、韓日関係がどうなるかにかかっていていると思われる。

明仁天皇個人は明らかに平和主義者であり「親韓派」と言ってもいい。しかしそれは政治的影響力とはほど遠い「イメージ」であり「幻想」にすぎない。現天皇はもちろん、その後継者は憲法が改正されて自衛隊が国防軍になっても(自民党の改憲案)、公開的に反対の意思を表明しないだろう。いや、できないように明文化したのが平和憲法だ。軍国主義の頃さえ同じだった。唯一の主権者である裕仁天皇は真珠湾急襲を企画した東条英機首相を制止しなかった。象徴天皇制の君主は政治に介入してはいけない。それが厳然な「現実」だ。このようにみれば「御意」に寄り添おうとする政治は昔も今も民主主義の貧困と相対している。その点で今後、象徴天皇制と民主主義の関連性をめぐる深い議論が進められることを期待する。

いくらも経たないうちに初めての象徴天皇は生きながらにして玉座を降り、徳仁皇太子が後に続くだろう。新しい天皇がどんな君主像を見せるのか気になるが、象徴天皇の「政治性」を画定する日本国内の動きは私たちが必ず注視しなければならない部分だ。


 8月8日の午後3時陛下のお気持ちの表明がビデオを流された。ご高齢による生前退位を考えられているとは伺っていたが、お話の内容は慎重にこれには触れない範囲で話されて、お気持ちがよく分かるように話されていた。


 「やぶにらみ」は、生前退位等はもっと前に陛下のお気持ちを体して検討すべき事であり、遅きに失したと思う。
 これは人間天皇にとって当然なことで、これまでこの事を進めなかったのは、むしろおかしいと思った。

 今日の天皇陛下のお話を聞いて、二つの思いがした。
 一つは、このような生前退位を考えたお話ではなく、時々でも、陛下の日頃のお考えについてのお話がテレビ等で聴くことが出来ると良いなぁ、と思った。

 それほど、このお話は全国民の心にしみこみ、天皇陛下に一段の親しみを持つことが出来たのではないかと思った。
 その点では、今回の天皇陛下のお話は、とても良いものであったと思えた。

 二つ目は、このような生前退位を前提としたお話を国民に陛下のお言葉で話された内容を伺い、「やぶにらみ」は、天皇陛下には、庶民の特権である基本的人権も無いのだと思った。
 宮内庁は、此程までに悩んでおられる陛下のお気持ちを察し、事前にするべき事があったのではないか?ある意味では官僚の身の保全優先で責任回避をした結果では、という気持になった。

 陛下のお話は皇室と国民を密接に近づけるという点ではとても効果的で良いことであったと思った。
 一方で、このような生前退位という問題の時に、宮内庁は何故この話を陛下がされるように段取りを付けたのか?不思議な気がする。

 国民の判断に任せるというやり方は、宮内庁の逃げであったのかもしれない。
 陛下がこのような話を国民にしなくてもいい様にするのが宮内庁の仕事ではないのかと思った。

 今回の陛下のお話は、ある意味では宮内庁の事なかれ主義のお役人根性と無能ぶりを国民に知らせたようなものであるが、天皇というものは一般の国民では当たり前のことまでやれない不自由なものだと思った。

 結果的には、陛下の本当のお気持ちが国民に直接伝わり、大成功であったと云うことで、国民と陛下の間を近いものにさせ、陛下に対する親しみを一段と国民に強める事が出来たと思う。

              〜〜〜〜〜〜〜〜新聞記事〜〜〜〜〜〜〜〜〜

天皇陛下の「お気持ち」表明 海外でも大きく報道(テレビあさひ8.09)

 天皇陛下が「お気持ち」をビデオメッセージで表明されたことは海外でも大きく報道されました。

 アメリカのCNNは、東京からの中継で「日本式の言い回しで直接の言及は避けたものの、要点は明らかだった」とし、天皇陛下は「自身の健康などに触れることで、退位の意向を強く示唆するメッセージを送った」と伝えました。韓国の連合ニュースTVも「高齢であるため、日本の象徴的役割を果たすことが難しいと公表した」と報じました。天皇陛下が「お気持ち」を表明されたというニュースは、日本の皇室と深い関わりを持つオランダでも大きなニュースとなっています。市民からは「驚きだ」「残念だ」など様々な声が上がっています。
 オランダ・ハーグの市民:「残念に思うが、後継者がいる。その方は(国民から)信頼されていると思う」
 オランダでは2013年にベアトリックス前女王が生前退位を表明し、皇太子が国王に即位しました。オランダでは国王の生前退位が伝統的に行われていて、ヨーロッパ各国の王室もこれに続く形で生前退位を行っています。

天皇陛下 午後3時からお気持ち表明(NHKニュース8.08)
8月8日 12時04分

「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示している天皇陛下は、8日午後3時から、ビデオメッセージでお気持ちを表されます。
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天皇陛下は、82歳と高齢となった今も数多くの公務を続ける一方で、「憲法に定められた象徴としての務めを十分に果たせる者が天皇の位にあるべきだ」と考え、天皇の位を数年内に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示されています。
天皇陛下は8日午後3時から、ビデオメッセージで象徴としての務めについて述べる形でお気持ちを表し、10分程度にわたり国民に語りかけられます。国政に関与しないという憲法で定められた立場から、「退位」という言葉や直接的な意向の表明を避けられるものと見られますが、関係者は、「ご自身の思いがにじみ出るものになるだろう」と話しています。
天皇陛下が、ビデオメッセージの形で国民に思いを伝えるのは、5年前の東日本大震災でお気持ちを表されたのに続いて2回目になります。
ビデオメッセージの映像は、宮内庁のホームページにも、日本語と英語のお言葉とともに掲載され、天皇陛下は、広く内外にお気持ちを表明されることになります。
宮内庁は、「天皇陛下が国民一人一人にお話をされるのは大変重いことで、皆さんに天皇陛下のお言葉をよく聞いていただきたい」としています。
8日は、天皇陛下のお気持ちが表されたあと、宮内庁の風岡長官が記者会見に臨み、所感やお気持ちの表明の経緯などについて述べることになっています。
天皇陛下は、8日は終日、皇居の中で過ごす予定で、朝は、皇后さまと一緒に、ふだんどおりお住まいの御所の庭を散策されたということです。
昼には、皇后さまとともに、宮内庁長官と侍従長との定例のワーキングランチに臨み、午後からは、公務を務められる予定です。
天皇陛下が、お気持ちを表されることについて、宮内庁の職員の一人は、「先月、天皇陛下の生前退位をめぐる報道があったあとも、本当なのかという思いがあったが、高齢での地方や外国への訪問など、公務のご負担がとても大きいと感じていた。今は、固唾を飲んでお気持ちの表明を待つしかないという心境だ」と話しています。

また、別の宮内庁の職員は、「どのようなお気持ちを表されるかはわからないが、それを受けて、政府が今後の対応について方針を決めれば、職員としてはそれに従うだけだ」と話しています。
「お気持ち しっかり聞きたい」
天皇陛下がお気持ちを表される8日、皇居周辺には観光客など大勢の人が訪れています。
20代の男子大学生は「被災地や海外への訪問など、非常にハードな公務を続けてこられ、大変お忙しかったと思います。お姿を見られる機会が少なくなるかと思うとさみしいですが、まだまだお元気ですので、ゆっくり過ごされてほしいです」と話していました。
50代の会社員の男性は「ご自身の体力と周りことも考えられての、ご判断かと思いますのでお気持ちを尊重したい」と話していました。
また70代の男性は「象徴天皇として親しみやすい存在で、これまで懸命に公務をされてきたと思います。80歳を超え、体力的に負担が増すなか、どのようなお言葉で今のお気持ちを語られるか、しっかり聞きたいです」と話していました。
政府としてコメント控えたい
菅官房長官は、閣議のあとの記者会見で、「午後3時から、天皇陛下の、象徴としてのお務めについてのお気持ちの表明が行われるものと承知している。現時点において、政府としてコメントすることは差し控えたい」と述べました。
これまでの政府の反応 生前退位
天皇陛下が、天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示されていることが明らかになったのを受けて、安倍総理大臣は、先月14日、「事柄の性格上、コメントすることは差し控えさせていただきたい」と述べました。
また、菅官房長官は、翌15日、政府内で生前退位の検討はしていないという認識を示すとともに、生前退位に向けた有識者会議の創設について、「現時点では考えていない」と述べ、重ねて否定していました。
一方で、閣僚からは、公務の負担の軽減を検討すべきだという発言や、天皇陛下がご意思を表明されていない段階で発言するのは慎むべきだ、などといった指摘が出されました。
こうした中、天皇陛下が、8日、お気持ちを表されることから、政府は、世論の動向を慎重に見極めながら、各界の代表からなる有識者会議を設置するなどして、具体的な対応を検討するものと見られます。
これまでの政府の対応 皇室典範
皇室制度を定めた、今の「皇室典範」は、昭和24年に、当時の「宮内府」(くないふ)の名称を宮内庁に変更することなどを目的に改正されましたが、それ以降、改正されたことはありません。
一方、政府は、小泉政権と野田政権の当時に具体的な検討を進めましたが、いずれも実現しませんでした。このうち、小泉政権当時の平成17年には、小泉総理大臣の私的諮問機関が、女性とその子どもの女系にも皇位の継承を認めることや、女性の皇族が天皇や皇族以外の人と結婚した場合でもそのまま皇族にとどまり、「女性宮家」を創設することなどを盛り込んだ最終報告書を取りまとめました。
小泉総理大臣は、翌年(平成18年)の通常国会で皇室典範の改正を目指しましたが、政府・与党内に慎重論があったほか、秋篠宮ご夫妻の長男の悠仁さまが誕生されたこともあり、改正案の提出は見送られました。
野田政権当時の平成23年には、当時の羽毛田信吾宮内庁長官が、野田総理大臣に対し、女性皇族が結婚で皇室を離れ、皇族の減少につながっている現状の解消が緊急性の高い課題だという認識を伝えました。
これを受けて政府は、改めて、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」を創設することも視野に検討を始めました。そして、翌年(平成24年)に、「女性宮家」の創設を検討すべきだなどとする論点整理を公表しましたが、この年の12月の衆議院選挙で政権が代わり、今の安倍政権が発足したことから、改正案が国会に提出されることはありませんでした。
その後、政府は、総務省や宮内庁、それに、厚生労働省などから関係職員を集めた内閣官房の「皇室典範改正準備室」で検討を進めていて、菅官房長官は、先の記者会見で、皇族の減少には早急に対応する必要があるという認識を示していました。
生前退位 過去の国会答弁
天皇の生前退位は、過去に国会でも議論が行われてきました。
戦後、昭和21年12月、現在の皇室典範の案が審議された帝国議会で、当時の金森徳次郎国務大臣は、皇室典範の案に、天皇の退位に関する規定がない理由について見解を示しました。
この中で、金森大臣は、「天皇おひとりのお考えで、その御位(みくらい)をお動きになることは、おそらくはこの国民の信念と結びつけて調和せざる点があるのではないか」と述べ、退位制度を設けることに否定的な見解を示しました。
また、昭和34年2月の衆議院内閣委員会で、当時の林修三内閣法制局長官は、天皇の退位について、「自発的な御退位の制度というものが果たして天皇の世襲制、天皇の象徴たる地位、あるいは国民の総意にもとづくという国民の信念から見た考え方、そういうところにマッチするであろうかどうか、相当疑問がある」と答弁しました。

平成4年4月の参議院内閣委員会では、当時の宮尾盤宮内庁次長が、退位の制度を設けるうえでの課題などを3点示しました。
具体的には、▽歴史上、退位が認められていた際には「いろいろなことがあった」と指摘したうえで、退位した天皇が上皇や法皇などとなり、弊害が生じるおそれがあること、▽天皇の自由意思に基づかない『退位の強制』が、場合によっては行われる可能性があること、▽天皇の恣意的(しいてき)な退位は、「象徴たる天皇、現在の象徴天皇、こういう立場から考えて、いかがなものであろうかということが考えられる」と述べました。
そして、宮尾氏は、「天皇の地位を安定させることが望ましいという見地から、退位の制度は認めないということにされたと承知している」と述べました。

さらに、平成13年11月、参議院の「共生社会に関する調査会」で、当時の羽毛田信吾宮内庁次長は、今の皇室典範で天皇の退位が認められていない理由について、いろいろな政治的思惑の中で、歴史上見られたような上皇や法皇の存在が弊害を生むおそれがあるなどと、宮尾氏とほぼ同様の説明を行いました。
そのうえで、羽毛田氏は、天皇に心身の疾患や事故がある場合は、「国事行為の臨時代行」や「摂政」の制度があるとして、「現在の段階で退位制度を設けることは考えていない」と述べました。
政府関係者によりますと、退位に関するこうした見解は閣議決定などはされていないものの、戦後、政府内で踏襲されてきたということです。

天皇陛下のお気持ち表明は10分間 自らの原稿読み上げ(朝日新聞8.06)
島康彦、多田晃子
2016年8月5日22時55分

 宮内庁は5日、天皇陛下がお気持ちを表明したビデオメッセージを8日午後3時に公表すると発表した。天皇の位を皇太子さまに譲る考えを周囲に示していた天皇陛下が、象徴天皇としてのお務めについての考えを、自ら示す内容になるという。
 ビデオメッセージの形式は、2011年3月の東日本大震災後に天皇陛下が国民にお気持ちを表明して以来2度目。宮内庁は「天皇陛下のお言葉、お気持ちが国民に確実、正確に分かりやすく伝わるのに一番ふさわしい方法」と説明した。
 お気持ちは約10分間にわたり、天皇陛下が自ら用意した原稿をカメラに向かって読み上げるという。テレビ各局が放送する予定で、宮内庁のホームページでも見ることができる。
 陛下が生前に皇位を譲るには皇室典範の改正が必要だが、憲法で天皇の政治的発言は禁じられている。そこで、退位などの表現は用いず、象徴天皇としての思いを表明する内容になりそうだ。英訳も宮内庁のホームページで公表されるという。
 宮内庁の山本信一郎次長は5日、「陛下が国民一人一人にお話しされることになった。大変重いことだと思う」と説明。事前に表明の日時を公表した理由については「多くの方々に関心を持っていただきたいため」と話した。
 お気持ち表明の日程をめぐっては、8月初旬に公表する案もあったが、すでに決まっていた公務のほか、広島、長崎の原爆の日にあたる8月6日と9日、全国戦没者追悼式の15日を避け、8日に決まった。リオ五輪開催中でもあり、競技日程と重ならない時間帯として午後3時に設定したという。
 安倍晋三首相は8日中にも記者団の質問に答える形で、政府としての受け止めを示す方向で検討している。大島理森衆院議長と伊達忠一参院議長もそれぞれ、コメントを発表する方向で調整している。(島康彦、多田晃子)

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