17日の夕刻の突然の長崎駅前の惨事は日本中を震撼させた。アメリカ、バージニア工科大学での銃乱射事件が報じられた後だけに、日本でもかと信じられない思いがした。

 アメリカの事件は、32人という無差別射殺事件で、当局は原因調査をしているが、之はもう狂気の沙汰としか言いようが無い。犯人は韓国人学生というが、どうしたことであろう。韓国側が動揺しているのはよくわかる。
 被害者となった教授を含む若いアメリカの学生には心からの哀悼の意を表す。当然、アメリカ人の韓国人に対する憎しみから、態度が一時は硬化するであろう。

 長崎の事件は交通事故処理がらみと犯人は言っているようだが、そんな馬鹿なことは無い。後ろの何かあるはずである。テロ事件といっていい。政治に絡んで暴力が横行する事件は多い、しかし日本で銃が使われた事件は少ない。
 その少ない銃撃事件が、長崎では市長に対して二度目である。長崎の特質なのか、原因は何なのだろう。

 平成2年1月18日、当時の本島等長崎市長が市庁舎正面で公用車に乗ろうとしたときに、長崎の右翼団体の一員田尻和美に至近距離からピストルで撃たれた。幸い3ケ月の重症ということで一命は取り留めた。
 原因は長崎原爆被害の一因が戦争責任者である天皇にあるという事を婉曲に発言したことにあるようである。発言以来嫌がらせや脅迫が相次いでいた矢先の事件であった。

 今回の伊藤市長は、市長選挙出馬4回目の運動中に、長崎駅の前にある選挙事務所に帰ってきたところを、背後から二発ピストルで撃たれている。犯人は山口組系暴力団幹部の城尾哲弥であるが、4年前に起きた、長崎市発注の工事現場で、自分の車が関係した事故の市の対応が悪いと恨んでいたという。
 これはないなぁ〜4年前に、しかも市長にはあまり直接関係が無いことである。

 どうして今の時期に?しかも射殺というテロが行われたのか。背景を徹底的に明らかにしなくてはなるまい。政治的な含みがあったはずである。
 之を解明することが伊東市長に対するせめてものハナムケであろう。

       〜〜〜〜〜〜〜〜新聞記事の引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

長崎市長、暴力団員に銃撃され死亡(朝日新聞4・18)
2007年04月18日08時45分

 [東京 18日 ロイター] 長崎市の伊藤一長市長(61)が17日に暴力団メンバーに銃撃され、18日未明に死亡した。当地の警察が発表した。
 伊藤市長は、4期目を目指し、今月22日投開票の長崎市長選に立候補し選挙活動中だった。
 警察は、地元の山口組系暴力団幹部の城尾哲弥容疑者(59)を逮捕し、同容疑者が所持していたリボルバー式の拳銃を押収した。
 動機は明らかにされていないが、NHKは、城尾容疑者は4年前に起きた長崎市発注の工事現場での自車がかかわる事故に対する同市の対応に不満を持っていたと伝えた。

銃撃された伊藤・長崎市長が死亡…容疑者、市とトラブル(読売新聞4・18)

 長崎市のJR長崎駅前で17日夜、暴力団幹部に銃撃されて危篤状態だった伊藤一長・長崎市長(61)が18日午前2時28分、収容先の長崎大医学部・歯学部付属病院(同市)で銃創による大量出血のため死亡した。長崎県警の捜査本部は、殺人未遂の現行犯で逮捕した同市風頭町、指定暴力団山口組系水心会会長代行の城尾哲弥容疑者(59)について、殺人容疑に切り替えて調べる。

 15日に告示された長崎市長選に、4選を目指して立候補していた伊藤市長の死去に伴い、公職選挙法に基づいて投票日3日前の19日午後5時まで、新たな立候補(補充立候補)が可能となる。市長選はすでに立候補している他の3人と補充立候補者で争われ、日程通り22日に投開票される。

 調べによると、伊藤市長は17日午後7時52分ごろ、JR長崎駅前の長崎市大黒町で選挙事務所に入ろうとした際、城尾容疑者に至近距離から背中を2発撃たれた。

 銃撃直後、伊藤市長は事務所前の歩道に敷かれた布の上にあおむけに横たえられ、首の辺りから血を流し、ぐったりしていた。城尾容疑者は、拳銃を握った右手を掲げていたが、抵抗する様子もなく、警察の車両に押し込まれ、連行された。

 同病院によると、2発の銃弾は直径約7ミリで、市長の右の背中からやや上部に向かって右心室を貫き、胸骨あたりで止まり、心臓が裂けていた。意識はなく、心肺停止状態だった。

 県警は、城尾容疑者から回転式の拳銃1丁を押収するとともに、長崎署に捜査本部を設置した。県警は共犯者の有無などについて捜査を進めており、18日午前、城尾容疑者の自宅などを殺人未遂容疑で捜索する。

 城尾容疑者の関係者によると、城尾容疑者は2003年2月、長崎市内の道路の陥没個所で、車の前輪を落とす事故を起こした。陥没個所は市が補修工事を進めている最中で、担当業者が現場に「工事中」の看板があったことを指摘し、城尾容疑者に「わざと落としたのだろう」と言ったことに立腹、再三、発注元の市に対して苦情を申し立てていたという。

 調べに対し、城尾容疑者は「道路工事現場での事故で、市の対応に不満があり、市長を狙って撃った。殺すつもりだった」と供述している。

 水心会は、長崎市内に本部があり、構成員は数十人。

 長崎市では、1990年1月18日、当時の本島等市長が、同市桜町の市役所玄関前で、右翼団体幹部に銃撃を受け、左胸部を貫通する1か月の重傷を負う事件が起きた。

 本島市長は88年12月の市議会で「昭和天皇に戦争責任があると思う」と発言。右翼幹部はこれに反発し、犯行に及んだ。右翼幹部は殺人未遂罪などに問われ、90年12月15日、長崎地裁に懲役12年を言い渡された。その後福岡高裁に控訴したが棄却され、91年9月、上告を断念した。

韓国政府、「驚きと衝撃」表明・乱射容疑者判明で(日経新聞4・18)

 【ソウル=峯岸博】韓国政府は17日、米バージニア工科大で起きた銃乱射事件の容疑者が韓国人だったことが判明したことを受け、「言葉にできない驚きと衝撃」を受けていると表明した。これに先立ち、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は「犠牲者と遺族、ブッシュ大統領に深い哀悼の意を表する」と語った。韓国政府は宋旻淳(ソン・ミンスン)外交通商相が緊急対策会議を開き、情報の収集・分析とともに今後の対応を協議した。(07:01)

米大学乱射:報復恐れる韓国人留学生(朝鮮日報4・18)

 米国史上最悪の銃乱射事件を引き起こした犯人が韓国系との事実が広く知られると、韓国人留学生会は大きな衝撃を受け留学生全体が犯罪者とみられないか非常に心配している。当初米国の一部マスコミは犯人が中国人留学生と報じていたことから少し安心していた韓国人留学生たちは、犯人が韓国人という意外なニュースに大きな衝撃を受けた。


 事件が起きたバージニア工科大学には大学院生を含み約2万6000人の学生が在籍しており、そのうち韓国人留学生や韓国系米国人を含む韓国系は合計500人ほどで、中国系は400人から500人、日系は20数人だとAFP通信は報じた。しかし犯人のチョ・スンヒのような学部生には韓国系米国人2世・3世や留学生の双方が数多く在籍しており、大学院生とは異なり特別な横のつながりはないという。


 同大学に在籍する韓国人たちで組織する韓人学生会は17日午前に対策会議を開き、今後の対応について協議した。ある学生は電話インタビューで、「今後は韓国から来た韓国人とは言えなくなった。誰かが尋ねれば当分は中国人か日本人と言うしかない」と語り、韓国人に対する偏見が高まることを心配した。さらに他の学生たちも「こんな大惨事を引き起こしたのが韓国系という事実に驚いた」「今後は米国人学生の冷たい視線に苦しむだろう」「偏見のためにアジアからの留学生が不利益を受けないか心配だ」などと語った。経営学科に通う同大学3年生のキム・ミンウさんは「銃乱射事件について最初は何かの間違いと思っていたが、こんなにひどい事件だとは思わなかった。犯人が韓国人という事実は本当に胸が痛いが、誰であっても誤りは誤りだ」と述べた。


 前の韓国人会会長だったキム・ヨングン氏はこの日午前、緊急に韓国人会事務所を訪れ韓国人会レベルでの対策会議を開いた。キム氏は「これまで築きあげてきた韓国人への信頼が一気に崩れ去ってしまった。昨日の報道では犯人は中国系とされたのである意味安心していたが、今後は韓国人に対する冷たい視線にどう対応すればいいかわからない」とため息をついた。


 駐米韓国大使館の李泰植(イ・テシク)大使は電話インタビューで、「今回の事件の犯人が韓国人という事実に衝撃を禁じえない。現時点では大使館としてあらゆる対策をとりながら対応していくとしか言いようがない」と述べた。駐米韓国大使館は緊急の対策チームを構成し、現地に領事を派遣するなど韓国人学生の被害状況などを把握している。


 一方事件発生直後、韓国人留学生たちは韓人学生会に集まりお互いの安否などを確認しあっている。


 その結果韓国人の被害者は腕に弾が貫通したパク・チャンミンさん(土木工学科博士課程)一人で、命には別状がないことが明らかになった。パクさんは銃弾が胸をかすめ腕を貫通したが、幸い骨には命中せず命にも別状はないという。パクさんは近くの病院で治療を受けている。この日の午後パクさんと10数分にわたり面談したワシントン駐在のチェ・スンヒョン韓国領事は、「幸いパクさんのけがは軽いが、精神的衝撃が大きいようだ。現在二人の友人が世話をして安定を取り戻しつつある」と韓国人取材陣に説明した。


 韓国人留学生たちによると先週も2回にわたり爆破予告があり、この日も試験シーズンでストレスを感じた学生の仕業と思っていたという。