全くコメントはしないが、よくも厚かましい発言を続けるものだと思う。一点の曇りもない行動が此程の論議を呼ぶものだろうか。
 自分は悪くないが、周辺が話をゆがめてしまったために、政策を論議する議会の正しい進展を阻害させる結果となったという。

 昭恵氏が23日、岐阜市で講演。森友問題をめぐるメディアの報道に対し、「批判はしていただいて結構ですが、こちら側が伝えたいと思っていることもきちんと伝えていただきたい」と不満を漏らしたという。それなら国会の場でそう言えば良いのである。
 この講演のYoutube動画記録は残念ながら数時間後に、見ることが出来なくなってしまっていた。

 森友といい、加計といい、それらが全て全くの誤解であったとしても、これだけの疑惑を呼び、しかも其れを隠そうとしたのは何故だろう。
 疑惑を呼ぶような行動に対しての弁明なり謝罪があって当然なのだが、夫婦揃って、謝罪の弁などは聞いたことがない。

 「やぶにらみ」は、安倍晋三という政治家は良い政治家だと今まで思っていた。もはや人間として唾棄すべき部類に入るのではないかと思い始めて、情けなくなった。

 当初は逃げ隠れして、ほとぼりが冷めそうになると、安心するのか偉そうなことを云う。京都産業大学を落とすために「広範囲に獣医大学がないこと」を条件にした安部総理が今になって、今治市に限定することはない等とよくも言えたものである。
 京都産業大学の例などはどう説明するのだ。

 夫婦して、よくも国民に此程反旗を翻すようなことを云う人も珍しい。もう少し本当に正しかったのであれば、最初から説明の場に立つべきだったのである。
 遅ればせとは言え今からでも国民に詳しく説明すべきであろう。其れを今頃ふんぞり返って正当だとだけ発言するというのは人間の屑である。

            〜〜〜〜〜〜〜〜新聞記事〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【神戸「正論」懇話会】安倍晋三首相、加計学園問題で「プロセスに一点の曇りもない」「国家戦略特区制度は全国展開を目指す」(産経新聞6.24)
2017年6月24日 14時3分

安倍晋三首相は24日、神戸市で開かれた神戸「正論」懇話会で、学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設について、公正なプロセスで決定したことを強調した上で「(理事長が)私の友人だから認めてくれという訳の分からない意向がまかり通る余地など全くない」と自らの関与を重ねて否定した。「獣医の育成は喫緊の課題だ。今治市に限定する必要は全くない。速やかに全国展開を目指したい」とも述べた。
 「SFの世界が目前に迫っている。半世紀前の制度が対応できるはずがない。規制改革は行政をゆがめるものではなく、ゆがんだ行政を正すものだ。時代の変化に対応できない制度ならばその方がゆがんでいる」
 首相は岩盤規制改革の意義をこう強調した。そして「昔ながらの規制や制度を守り続けてきた人は自分たちの世界がゆがめられたと感じるかもしれない」と述べ、「行政がゆがめられた」と官邸批判を続ける前川喜平前文部科学次官を暗に批判した。
 また、加計学園の獣医学部新設を構造改革特区の俎上に乗せたのは民主党(現民進党)政権だったと指摘。民進党が国家戦略特区廃止法案を国会提出したことについて「政権批判に利用できるとなると手のひらを返す。政治主導の改革を訴えていた民進党が抵抗勢力の側にまわり、既得権と手を結んだとすれば残念でならない」と述べた。
 その上で「抵抗勢力には絶対に屈しない。これまで以上に先頭に立ってドリルの刃となり、あらゆる岩盤規制を打ち破る決意を新たにしている」と強調した。
 一方、首相は、加計学園や森友学園の問題に翻弄された先の通常国会について「残念ながら経済政策は全くと言ってよいほど議論にならなかった。これほど政策と関係のない議論に審議時間を裂かれた国会は初めてだ」と振り返り、「国民に大変申し訳なく、深く反省しなくてはならない」と述べた。
 首相は、野党の追及に対し、猛反論したばかりに審議が紛糾したことについても「印象操作のような議論がされると強い口調で反論してしまう姿勢が政策論争以外の話を盛り上げてしまった」と反省の弁を口にした。「孔子のように『六十にして耳順(したが)う』という境地にはなかなか達しない。野党の挑発に売り言葉に買い言葉ではなく、常に冷静に丁寧に説明する努力を重ねていきたい」と述べた。

昭恵夫人「きちんと伝えて」 講演会で報道にイチャモン(日刊現代6.24)
2017年6月24日

 そう思うのであれば国会の証人喚問に堂々と応じたらどうなのか――。

 安倍首相の妻、昭恵氏が23日、岐阜市で講演。森友問題をめぐるメディアの報道に対し、「批判はしていただいて結構ですが、こちら側が伝えたいと思っていることもきちんと伝えていただきたい」と不満を漏らしたという。

 一部報道によると、昭恵氏は岐阜県の経済団体の招きで約1時間、東日本大震災の復興支援などについて語ったらしいが、「きちんと伝えろ」とはどの口が言っているのか。メディアの取材からコソコソと逃げ回り、フェイスブックで一方的に持論を発信しているのは、どこの誰なのか。

 自分が名誉校長に就いていた“森友小学校”の開校はパーになり、「昭恵氏から100万円を手渡された」と主張している森友学園の籠池泰典前理事長は検察の強制捜査を受けた。少なくとも“関係者”として何か言うべきことがあるんじゃないのか。「丁寧に説明したい」と言うばかりで何もしないダンナと同じ。夫婦そろって破廉恥としか言いようがない。

昭恵氏が講演「こちら側の思い、きちんと伝えてほしい」(朝日デジタル6.23)
2017年6月23日19時08分

 安倍晋三首相の妻、昭恵氏が23日、岐阜市で講演した。森友学園問題での報道機関の指摘を念頭に、「批判はして頂いて結構ですが、こちら側が伝えたいと思っていることもきちんと伝えて頂きたい」と述べた。
 2月の訪米時に、トランプ米大統領夫人のメラニア氏が昭恵氏の一部日程に同行しなかった点を米メディアが批判的に報道したことを引き合いに、「『印象操作』と言われていますが、本当はメラニア夫人はそういう思いじゃなかったのに、マスコミによって作り上げられてしまう。大変怖いなと、自分のことを思いながら感じました」と報道への不満をにじませた。
 昭恵氏はこの日、岐阜県経済同友会の招きで講演。約1時間、東日本大震災の復興支援や自ら経営する飲食店について語った。