東名あおり、検事側の求刑は懲役23年となったが、当然である。被告は全く反省の色が見られない表面だけの謝罪である。余罪も考えれば、それでも少ないくらいである。

 弁護士側は懲役7年を主張。今後の弁護その他で罪は軽くなるだろうが、この様な人間を軽く釈放すれば又事故を起こす輩が増える事は明らかである。

 善良な庶民が被害を受けるこの様な遊び事を法が許したならば、あおり運転を楽しもうというものは後を絶つまい。
 不届きな運転者を厳罰に出来るよう法文も修正するという考えまで行き着くかも知れないが、

 国民を守るべき法律が善良な庶民を守れるかどうかが量刑次第でハッキリするだろう。法律が拡大解釈されないように法律の文言に拘ることは大切だが、決められた法文が必ずしも全て万全であるとは限らない。

 死刑というのは極端かも知れないが、「やぶにらみ」は他の暴走族に対する警告も出来るような量刑になって欲しいと思う。
 難しい判断を裁判所はよく考えなくては成るまい。其れは庶民感情をも十分に考慮に取り入れることも必要である。

〜〜〜〜〜新聞記事〜〜〜〜〜〜〜

東名あおり運転、被告に懲役23年求刑 遺族「苦しみ味わって」(毎日新聞12.10)
2018年12月10日 12時00分(最終更新 12月10日 12時59分)

事故時に萩山嘉久さんが身につけていた衣類を手にしながら、萩山嘉久さんとの思い出を話す萩山文子さん=静岡市清水区で2018年11月7日午後7時40分、木下翔太郎撮影
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 神奈川県内の東名高速であおり運転により停車させられた車がトラックに追突されて夫婦が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われた石橋和歩被告(26)=福岡県中間市=の裁判員裁判の第6回公判が10日、横浜地裁(深沢茂之裁判長)で開かれ、被害者の遺族が意見陳述し、厳罰を求めた。検察側は懲役23年を求刑した。
 判決言い渡しは14日。
 東名事故で死亡したのは、静岡市清水区の萩山嘉久さん(当時45歳)と妻友香さん(同39歳)の2人。この日の公判で、嘉久さんの母文子さんは「悲しみは一言で表せない。家族が味わった苦しみの何倍もの苦しみを味わってほしい」と陳述。友香さんの父は被告に反省の色が見えないとして「夫婦は娘の成長を楽しみにしていたので、無念だったと思う。2人の命に見合うだけの刑罰を求めたい」と述べた。
 長女(17)の意見陳述も代読された。その中で長女は「一番の被害者は父母なので、許していいのかわからない。それを考えると厳罰にしてほしい」としている。
 検察側によると、昨年6月5日夜、夫婦と長女(17)、次女(13)の4人が乗る車が神奈川県中井町の東名下り線中井パーキングエリア(PA)を出る際、被告の車が車道に停車していたため、後部席から嘉久さんが注意すると、被告は、友香さんが運転する車の前に割り込んでは減速する妨害運転を繰り返し、PAから約1・5キロ先の同県大井町の高速道路上に一家の車を停車させたとされる。そこに後続のトラックが衝突して夫婦が死亡、娘2人もけがをした。
 被告は約700メートルで4度、一家の車への妨害運転を繰り返し、停車させた後も「殺されたいか」などと言って嘉久さんの胸ぐらをつかみ、車外に引きずりだそうとしたという。
 検察側は、被告の妨害運転行為は、低速走行や道路上での停車が禁じられた高速道という特殊性を考えると、危険運転に該当すると指摘。高速道で停車させれば重大事故が起きる可能性は容易に想像でき、被告の運転と事故には因果関係があるとしている。弁護側は事故の事実関係をおおむね認め、暴行罪の成立は受け入れる一方で、停車中の事故に危険運転致死傷罪は適用できないとして、同罪については無罪を主張している。【木下翔太郎】

東名あおり、懲役23年求刑「娘に一生消えない傷」(朝日新聞12.10)
飯塚直人、山下寛久
2018年12月10日11時30分

 神奈川県大井町の東名高速で昨年6月、一家4人が乗るワゴン車を「あおり運転」で停車させ、大型トラックによる追突事故で夫婦を死なせたなどとして、危険運転致死傷罪などに問われた石橋和歩被告(26)=福岡県中間市=の裁判員裁判の第6回公判が10日、横浜地裁(深沢茂之裁判長)であった。検察側は論告で「娘2人は両親を目の前で奪われ、一生消えない心の傷を負った。娘2人は両親の声を聞くことも、抱きしめてもらうこともできない」などと述べ、懲役23年を求刑した。
 これに先立ち、被害者側3人の意見陳述が行われ、事故で息子を亡くした萩山文子さん(78)は「何という罪になったとしても、私は息子夫婦が被告人に殺されたとしか思えない」と述べた。危険運転致死傷罪の上限は懲役20年で、石橋被告は器物損壊罪などでも起訴されているため、最高で懲役30年まで求めることができる。
 事故では自動車整備業の萩山嘉久さん(当時45)=静岡市清水区=と妻友香さん(当時39)が亡くなった。意見陳述は、自らもけがを負った高校2年生の長女(17)から始まり、検察官が代読。「どれだけ涙を流しても両親に会えない。両親は想像できないぐらい怖かったと思う。被告人を厳罰に処してほしい」とした。
 続いて、被害者参加制度を利用して公判に参加してきた文子さんが法廷に立ち、涙声で時折言葉を詰まらせながら、「被告人は1年半どんな思いで生きてきたのか、人間らしい言葉で聞かせてほしい。でも、裁判で聞くことはできなかった」と訴えた。
 友香さんの父親(73)も法廷で意見陳述。「子の成長を楽しみにしており、無念だったに違いない」と述べ、「2人の命の重さに見合うだけの長い時間、刑務所に入れてもらいたい」と求めた。
 検察側の主張によると、石橋被告は昨年6月5日夜、パーキングエリアで嘉久さんから駐車方法を注意され、「停車させ、車から降ろして文句を言おう」と決意。友香さんが運転するワゴン車の前に割り込み、減速して接近させる妨害を4度繰り返した末、追い越し車線で停車させ、直後に追突事故を引き起こしたとされる。判決は14日に言い渡される。
 また、この約1カ月前には山口県下関市で、約2カ月後には山口市で、計3台の車に同様の妨害をして運転者を降車させようとしたり、他人の車を蹴ったりしたとして、強要未遂罪と器物損壊罪にも問われている。
 東名高速の事故について、石橋被告は5日の被告人質問で「申し訳ないことをした」と謝罪した。弁護側もおおむね事実関係を認めているが、危険運転致死傷罪は「法律の条文上、車の走行中が前提。停車後に事故が発生した本件には適用できない」として無罪を主張している。(飯塚直人、山下寛久)

東名事故誘発の石橋被告、遺族を直視せず(産経新聞12.04)
2018.12.4 18:07

 神奈川県大井町の東名高速道路で昨年6月、あおり運転を受けて停車させられた夫婦が追突され死亡するなどした事故で4日に行われた、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の罪などに問われた建設作業員、石橋和歩(かずほ)被告(26)の裁判員裁判の第2回公判。萩山嘉久(はぎやま・よしひさ)さん=当時(45)=夫妻の高校2年の長女(17)の証人尋問で石橋被告は検察側後方に座る遺族を直視することはなかった。
 この日は、京都府亀岡市で平成24年4月、無免許の少年が運転する軽自動車が集団登校中の列に突っ込み児童ら10人が死傷した事故で妊娠7カ月だった長女、松村幸姫さん=同(26)=を亡くした父、中江美則さん(55)も傍聴に訪れた。中江さんは「高速道路で無理やり止められて怖かったやろうなと思います…。石橋被告は、申し訳ないと思うのなら遺族に謝罪の言葉や態度などを示すべきだと思う」と話した。