武漢で発生したコロナウイルスによる新型肺炎の蔓延は、中国全土に広がる勢いである。
 ついに中国政府は武漢の総ての交通機関を閉鎖して、新型肺炎患者が武漢から外に出るのを禁じる措置を執った。

 中国国家衛生健康委員会ハイレベル専門家チームのチーム長で、中国工程院院士の鐘南山氏は1月21日、広東省広州市で行われた新型コロナウイルス肺炎の流行状況と予防対策・抑制状況に関する報告説明会で、「現在のところ、この新型ウイルスに有効な医薬品はない。『ヒトからヒトへの感染』で感染した患者からさらに感染する『ヒトからヒトへの2次感染』の状況は確認されていない」と述べた。

 日本もコロナウイルスの上陸を完全に防ぐ措置を執るといっているが、大丈夫だろうか。
 中国大陸部外の感染例としては中国香港地区が1人、中国澳門(マカオ)地区が1人、中国台湾地区が1人、国外では米国が1人、日本が1人、タイが3人、韓国が1人となっている。

〜〜〜〜〜〜〜新聞記事〜〜〜〜〜〜〜

新型コロナウイルス、宿主はコウモリかヘビの可能性 研究 (AFPBB1.23)
AFPBB News 2020/01/23 15:34

【AFP=時事】中国で感染が拡大している新型コロナウイルスについて、遺伝子解析によれば感染源はコウモリかヘビの可能性があるとの研究結果2件が、それぞれ学術誌に発表された。新型ウイルスではこれまでに17人が死亡している。
 いずれの仮説も、集団感染が確認された後に中国当局が公表した新型コロナウイルスのゲノム配列を調べた結果に基づいており、コウモリが感染発生に関与している可能性が高いと指摘している。
 このうち、21日に国家機関の中国科学院(Chinese Academy of Sciences)が出資する学術誌「中国科学:生命科学(Science China Life Sciences)」に発表された研究では、武漢(Wuhan)で見つかった新型ウイルスを既知のウイルスと比較した。

c HECTOR RETAMAL / AFP 中国・上海の市場でマスクを買う人々(2020年1月22日撮影)。
 この研究で、新型ウイルスはコウモリの保有するコロナウイルスの近縁種だと分かったという。コウモリが新型の「自然宿主」だったと考えるのが「合理的で妥当」だと、中国の研究チームは述べている。この研究では「中間宿主」となった可能性のある動物については言及していない。
 一方、22日にウイルス学の専門誌「ジャーナル・オブ・メディカル・バイロロジー(Journal of Medical Virology)」に発表された別の研究論文は、ヘビが感染源となった可能性を指摘した。
 研究チームは「ウイルスのレゼルボア(保有宿主)を見つけるため、包括的な配列解析と比較を行った。われわれの解析結果は、ヘビが宿主だった可能性が最も高いことを示唆している」と述べている。

新型コロナウイルスによる肺炎の感染者は571人、死亡は17人に(人民網1.23)
人民網日本語版 2020年01月23日11:10

1月22日24時までに中国国内25省(自治区、直轄市)から新型コロナウイルスによる肺炎の感染者が571人報告され、うち重症が95人、死亡が17人(いずれも湖北省)だった。また、13省(自治区、直轄市)から疑い例が393人報告された。中国新聞網が23日、国家衛生健康委員会のウェブサイトに基づき伝えた。
22日0時から24時までの間に、24省(自治区、直轄市)から新たな感染者が131人、死亡8人が報告された。内訳は男性が5人、女性が3人。53歳の1人を除けば、全て65歳以上の高齢者で、80歳以上が5人となっており、それぞれ癌の術後や肝機能障害、高血圧、冠状動脈性心疾患、糖尿病、パーキンソン病など慢性疾患や基礎疾患を抱えていた。また13省(自治区、直轄市)から新たな疑い例257人が報告された。中国全土の25省(自治区、直轄市)から感染の報告があり、河北省と遼寧省、江蘇省、福建省が新たに加わった。
中国大陸部外の感染例としては中国香港地区が1人、中国澳門(マカオ)地区が1人、中国台湾地区が1人、国外では米国が1人、日本が1人、タイが3人、韓国が1人となっている。
現在までに濃厚接触者5897人の追跡・観察が行われており、すでに969人が医学観察を解除され、4928人は現在も医学観察を受けている。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年1月23日

武漢市、市外への移動を一時制限(チャイナネット1.23)

 武漢市新型コロナウイルス肺炎流行予防・抑制指揮部は23日未明、次の情報を発表した。新型コロナウイルス肺炎流行予防・抑制活動に全力で取り組み、ウイルス感染ルートを効果的に遮断し、感染の蔓延の流れを断固阻止し、人々の生命の安全と身体の健康を保証するため、武漢全市の都市路線バス、地下鉄、フェリー、長距離バスの運行を23日午前10時より一時停止する。特別な理由がなければ、市民は武漢市を離れてはならない。空港及び駅の武漢発のルートを一時閉鎖する。再開の時期については追って伝える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年1月23

封鎖措置で混乱する武漢…脱出図り駅に殺到、食料買い占め (読売新聞1.23)
2020/01/23 11:36

春節を前に、国外旅行に出かける人たちで混雑する北京首都国際空港の出発ロビー。航空会社のスタッフもマスクを着用していた(23日午前、北京で)=片岡航希撮影
 【上海=南部さやか】中国で多発する新型コロナウイルスによる肺炎を受け、事実上の封鎖措置が取られた湖北省武漢市では23日、住民が事前に市外へ脱出するために鉄道駅に詰めかけ、食料の買い占めが起きるなど、一部に混乱が起きた模様だ。中国全土でも、感染者の拡大を食い止めるため、空港での防疫対策がいっそう強化された。
 武漢市が、市内の封鎖措置を発表したのは23日未明だった。香港紙・蘋果日報(電子版)は、武漢駅で23日早朝、高速鉄道の切符を求めて住民が押しかけたと伝えた。武漢市在住の日系企業関係者は「知人の日本人が(市外への)高速鉄道を予約しようとして失敗した」と語った。
 日本貿易振興機構(ジェトロ)武漢事務所によると、武漢市内のコンビニエンスストアでは23日早朝から、マスク姿の住民が長蛇の列を作った。物流が遮断される不安から食品の買い占めが始まっているようで、コンビニの食品はすでに売り切れていた。
 武漢市には約160の日本企業が進出しており、春節期間に日本へ帰省予定だった日本人も多くいた。ジェトロ武漢事務所の職員は「中国政府からの情報がまだ少なく、混乱している」と話していた。
 中国政府は22日、航空会社や全国の空港に防疫対策のいっそうの強化を求める通知を出した。北京首都国際空港は連休に合わせた出国の客で混雑し、武漢から到着した乗客について、体温検査などの措置を始めている。