2007年01月21日
ロケットガール育成?
デイリーポータルZをつらつらと見ていたら、こんな記事を発見。
<翔べ!リアル・ロケットガール>
何でも文部科学省の「女子中高生 理系進路支援事業」の一環として
昨年12/23に秋田大学で行われたイベントらしい。
能代宇宙イベントとかは知っていたのだけど、これは知らなかった。
昨今女子高校生・夏の学校やら、東北大のサイエンスエンジェルやら
男女共同参画局がらみの、理科離れ防止と、女性研究者・技術者を増やすための
この手のイベントは増えているみたいだ。
まあ良いことなんじゃないかな、と思う。自分はこういうイベントに概ね肯定的。
(”女子高生”っていうフレーズを多用してるところとかは、
ちょっとあざとい感じだけれども…)
こういうイベントとかを多くする事は、理科離れを抑制するためのものとして、
遠いようで、案外一番の近道なのかも知れない。
理科離れ、理科離れと昨今色々なところで叫ばれているけれども、
やっぱり問題なのは、文系の人の中には「数学とか理科が嫌い!」と
はっきり言う人が結構多いことなんじゃないかと思う、嫌いどころか中には
数式を見ると虫唾が走るとまで言うくらい、嫌悪している人もいたりする。
でも別に理学や工学分野に居る人は文学やら歴史やらが嫌いというわけじゃないし、
むしろそういうのが好きだという人の方が多かったりする。
個人的には、何もそこまで数学とか物理とか嫌わなくても……
と思ってしまう。
問題は、こういうイベントが本当に理科離れとか理科嫌いを抑制する効果が
あるのか?ってところだけど。
いつも思い出すのは、宇宙教育センター長の的川先生が以前言っていた
「理科好きな子供をより好きにするような教育じゃなくて、理科嫌いな子
をどうやって、少しでも好きに近づけるかが重要なんです」という科白。
そして、そのための題材としては”宇宙”というテーマはうってつけだということ。
このことを考えると、結局のところ、こういうイベントに来るような高校生とかってのは、
元々理系科目が好きな子が多いわけで、これは結局、理科好きな子をより好きに
しているだけで、理科嫌いな子を好きに近づけるという事とは関係ないのでは?
というような、疑問が当然浮かんでくる。
でも、そうではないと思う。
最近考えているのは、やっぱり何だかんだでこういうのが最も理科離れを
防ぐ近道なのではないかということ。
これも的川先生が宇宙関連のイベントに来た高校生とかに、よく言っていることだけど
「別にここに来た君達全員が、宇宙関連の研究者やら、宇宙飛行士やらを
目指す必要は全くないと思います、むしろ”宇宙が好き”というような
気持ちを持ったまま別な仕事に従事することが大切なんです。」ということ
要するに、参加した高校生達がイベントが楽しかったとか、宇宙に関する興味とかを
家族やら友達に語ることが最高の広報活動になるんだ、ということ。
そしてそれを語る場は、宇宙開発とはかけ離れた場であることの方が
むしろ望ましい。
理科嫌いな人を、好きな方に巻き込むために、正攻法というような
手段はなかなか無いような気がする。
まさか、嫌いな人たちを無理やり集めてイベントなんか開くわけにも行かないし……
(というかそんなことしたら逆効果だろう)
やっぱり、身近な人でこんなにも、理系科目が好きなんです!
というような人を育てることが、理科嫌いを抑制するような
最大の近道なのではないかと思う。
<翔べ!リアル・ロケットガール>
何でも文部科学省の「女子中高生 理系進路支援事業」の一環として
昨年12/23に秋田大学で行われたイベントらしい。
能代宇宙イベントとかは知っていたのだけど、これは知らなかった。
昨今女子高校生・夏の学校やら、東北大のサイエンスエンジェルやら
男女共同参画局がらみの、理科離れ防止と、女性研究者・技術者を増やすための
この手のイベントは増えているみたいだ。
まあ良いことなんじゃないかな、と思う。自分はこういうイベントに概ね肯定的。
(”女子高生”っていうフレーズを多用してるところとかは、
ちょっとあざとい感じだけれども…)
こういうイベントとかを多くする事は、理科離れを抑制するためのものとして、
遠いようで、案外一番の近道なのかも知れない。
理科離れ、理科離れと昨今色々なところで叫ばれているけれども、
やっぱり問題なのは、文系の人の中には「数学とか理科が嫌い!」と
はっきり言う人が結構多いことなんじゃないかと思う、嫌いどころか中には
数式を見ると虫唾が走るとまで言うくらい、嫌悪している人もいたりする。
でも別に理学や工学分野に居る人は文学やら歴史やらが嫌いというわけじゃないし、
むしろそういうのが好きだという人の方が多かったりする。
個人的には、何もそこまで数学とか物理とか嫌わなくても……
と思ってしまう。
問題は、こういうイベントが本当に理科離れとか理科嫌いを抑制する効果が
あるのか?ってところだけど。
いつも思い出すのは、宇宙教育センター長の的川先生が以前言っていた
「理科好きな子供をより好きにするような教育じゃなくて、理科嫌いな子
をどうやって、少しでも好きに近づけるかが重要なんです」という科白。
そして、そのための題材としては”宇宙”というテーマはうってつけだということ。
このことを考えると、結局のところ、こういうイベントに来るような高校生とかってのは、
元々理系科目が好きな子が多いわけで、これは結局、理科好きな子をより好きに
しているだけで、理科嫌いな子を好きに近づけるという事とは関係ないのでは?
というような、疑問が当然浮かんでくる。
でも、そうではないと思う。
最近考えているのは、やっぱり何だかんだでこういうのが最も理科離れを
防ぐ近道なのではないかということ。
これも的川先生が宇宙関連のイベントに来た高校生とかに、よく言っていることだけど
「別にここに来た君達全員が、宇宙関連の研究者やら、宇宙飛行士やらを
目指す必要は全くないと思います、むしろ”宇宙が好き”というような
気持ちを持ったまま別な仕事に従事することが大切なんです。」ということ
要するに、参加した高校生達がイベントが楽しかったとか、宇宙に関する興味とかを
家族やら友達に語ることが最高の広報活動になるんだ、ということ。
そしてそれを語る場は、宇宙開発とはかけ離れた場であることの方が
むしろ望ましい。
理科嫌いな人を、好きな方に巻き込むために、正攻法というような
手段はなかなか無いような気がする。
まさか、嫌いな人たちを無理やり集めてイベントなんか開くわけにも行かないし……
(というかそんなことしたら逆効果だろう)
やっぱり、身近な人でこんなにも、理系科目が好きなんです!
というような人を育てることが、理科嫌いを抑制するような
最大の近道なのではないかと思う。
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この記事へのコメント
1. Posted by ちぃ 2007年01月21日 19:13

たーさん こんばんわ☆
なんか毎日のように書き込んじゃってスミマセン(> <)
たーさんのような方雲の上の人だと思ってたのにお話出来ることがうれしくてつい。。。
私の周りにはホント宇宙に関わりのある人がいなくってそういう人のお話聞きたいとずっと思ってました。
それにたーさん私と同じ年なのにすごいなぁって尊敬してます。
あ、プロフィール見させて頂きました^ ^
>要するに、参加した高校生達がイベントが楽しかったとか、宇宙に関する興味とかを家族やら友達に語ることが最高の広報活動になるんだ、ということ。
そしてそれを語る場は、宇宙開発とはかけ離れた場であることの方が
むしろ望ましい。
↑そーなんですね☆私も語りまくってますよ☆宇宙好き〜!って(笑)
あ、でも高校生じゃない。。。
2. Posted by たー 2007年01月21日 22:00
どうも、こんばんわ〜
>たーさん こんばんわ☆
>なんか毎日のように書き込んじゃってスミマセン(> <)
いえいえ、コメント大歓迎ですよ♪
>たーさんのような方雲の上の人だと思ってたのにお話出来ることがうれしくてつい。。。
いや、確かに”宇宙”=”雲の上”ですけど(^^;)
雲の上の人どころか、実際の所は単なる学生ですから
宇宙開発の分野においては不安定な位置に居る下っ端ですよ。
何とか下っ端から脱却するために頑張ります、ホント。
>そーなんですね☆私も語りまくってますよ☆宇宙好き〜!って(笑)
>あ、でも高校生じゃない。。。
ぜひぜひ、語りまくって下さい〜。
自分も家族や親戚にセレーネキャンペーンの”月に願いを!”
とか、宣伝しまくってきましたし。
http://www.planetary.or.jp/selene/pc/index.html
>たーさん こんばんわ☆
>なんか毎日のように書き込んじゃってスミマセン(> <)
いえいえ、コメント大歓迎ですよ♪
>たーさんのような方雲の上の人だと思ってたのにお話出来ることがうれしくてつい。。。
いや、確かに”宇宙”=”雲の上”ですけど(^^;)
雲の上の人どころか、実際の所は単なる学生ですから
宇宙開発の分野においては不安定な位置に居る下っ端ですよ。
何とか下っ端から脱却するために頑張ります、ホント。
>そーなんですね☆私も語りまくってますよ☆宇宙好き〜!って(笑)
>あ、でも高校生じゃない。。。
ぜひぜひ、語りまくって下さい〜。
自分も家族や親戚にセレーネキャンペーンの”月に願いを!”
とか、宣伝しまくってきましたし。
http://www.planetary.or.jp/selene/pc/index.html