2006年10月03日

「愚妻」ってもともと

本日は帰宅後、
このところは他局のワイドショーにおされ気味の、
毎日放送ちちんぷいぷいを視聴しました。

「敬語のカテゴリわけがかわるかもよ」、
みたいな話題のときに、
弁護士の八代英輝さんが、
「敬語で、日本語を勉強した外国人にいちばん抵抗があることばは、
 『愚妻』なんだそうですよ。」
と、だいたいそういうようなことを言っておられました。

まあ、おおざっぱに言って、
「おれのかみさんに『愚』だなんて、
 たとえ謙虚さの表現だとしても受け入れがたい」
てなふうにみなさん思わはるんでしょうね。

もっともな心情だと思います。



でも、もともとは「愚妻」って、
「愚か」な「妻」の意味じゃあなかったんだそうです。

実は、この「愚」は、
自分をへりくだって言う一人称の一種なんだそうです。

お坊さんが、「愚僧」って自分のことを呼ぶことがあります。
それで、「愚」だけでも一人称、ということですね。
「拙者」でも「拙」だけでも自分を指す、ということと同じことですね。

まあ、一人称として「愚」使っている例は、
検索したかぎりでは一件だけしか見つかりませんでしたけど。



ええと、本場の辞書ではこうなってました。

一番下の、代名詞のところです。
”自稱(称)的謙詞”だそうです。

用例に「出師の表」があげられています。
諸葛亮が主君にあてて書いた文章です。

へえ〜、あの知力の高い(笑)諸葛孔明も、
自分のことは、へりくだって「愚」なんですねえ。



ですから、「愚妻」は、
「愚」の「妻」。
愚かであるところの自分の、妻です。

愚かもんは、妻じゃなくて自分のほうだったんですね。

まあ、今ではより素直に解釈である、
「愚か」な「妻」の意味のほうが優勢になっていますから、
男性諸氏は、気をつけましょうね。

horag0260 at 23:03│Comments(1)TrackBack(0) ┣テレビ番組視聴 | 日々の雑感

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この記事へのコメント

1. Posted by Holy Loly   2006年10月03日 23:13
エントリ本文とは全然関係なく、
吹奏楽を知っている人じゃないとわからない話なんですけど、
テレビつながりですこし気になることがあったんで書いておきます。

七時からテレビ大阪でやっていた
「開運なんでも鑑定団」のスペシャル版で、
オープニングの音楽がアルメニアンダンスでした。

それだけです(笑)。


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