YUSUKE's NOMNOM

堀江裕介のブログ

母校の卒業式に行って来た。

妻が、留学期間も含めて3年在籍した大学院を今日修了するということで、付き添った。

奏楽堂の前には袴姿の卒業生たちがひしめき合い、その中に明和高校の卒業生たちがチラホラと見えるのが、時の流れを感じさせる。

つい卒業生の姿を見かけると嬉しくなるが、今日は僕は家族として来ているので、一般席にヒッソリと座り、ヒッソリと心の中で大学卒業を祝福し、旧交を温めることは避けた。


ジッと式を見ていると、色んなことが思い出されて来た。

呼名の際、管打楽器専攻生は全力で返事をしたこと。

管打楽器の総代を務めた友人が、証書授与の時ステージで思いっきり、「バンザーイ!!」と叫んだら、学長が思わず両手を上げてしまったこと。

当時の安元学部長が管打楽器の式後の分会で、「卒業したらもう同じ音楽家の仲間なんだから、俺のことはやっさんと呼んでいい」と仰ったところ調子に乗った在校生が「やっさんっ」と叫び怒られていたこと。

大学院の卒業式の時、管打楽器の学部の卒業生たちがフンドシ姿で列席していたこと。

ろくなこと思い出さない。

今は個人の呼名はなく、専攻ごとの証書授与はないようだ。

我々のせいだろうか…。

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明和高校音楽科は、昨年からコンンサートを一つ増やした。

独奏を軸にしたサマーコンサート、全員が出演する定期演奏会。

そして、「子供のためのわくわくコンサート〜明和高校音楽科があなたの街にやってきた〜」という長いタイトルだが、名古屋以外の地域でその地出身の在校生を中心に様々な編成で音楽をお届けする。

今年は知立市で、三河出身の生徒を中心に頑張る。

今日はそのチラシの作成を、初めてイラストレーターというソフトを使用して頑張ってみた。

まだ途中ではあるが、昨年の写真を使用した。

多くの方々にお越しいただきたい。

入場無料、整理券不要。

wakuwaku

昨日と矛盾するかもしれないが、音楽理論というのは演奏や作曲に実用的に使えなければ意味がないので、無闇矢鱈な和音の名前の暗記などはあまり意味がないとは思っている。

和音の名前が曖昧でも、音大受験生以外はそんなに困らないのだ。

その点、コードネームというのはとっても優秀で、覚えるならこっちをきちっと覚えた方が格段に実用的な気がする。

件の短三長七さんも、コードネームではマイナーメジャーセブンスコードと呼ばれる。

語感は日本語と似ているが、例えば「Cを根音とする、んー、名前はついてないらしいんだけどねー、巷では短三長七とか呼ばれる和音なんだけどー」というのは、コードネームに直せば「シーマイナーメジャーセブンス」で、記号は「CmM7」となる。

どの音が最低音にあり、その上にどう音が積み重なってるのか、非常にわかりやすい。

バロック時代の通奏低音にかなり近いコードネームの世界を勉強することは、日本語の和音の名称を覚えるよりもはるかに実用的なのだ。

でも、音大受験生は頑張るしかない。

楽典を教えていたり、採点したりしていると、たまに聞いたことない単語に出会うことがある。

よくあるのは、和音の名前だ。

多くは生徒の勘違いから来る新和音の名称だが、ちゃんとその名前が掲載されている本を提示されると驚く。

少し専門的な話になるが、1つ1つの調にはその所属和音というのが存在し、その和音構成音の音程関係により、それぞれ名前が付いている。

長調、短調における所属和音のうち、音を4つ3度ずつ重ねた四和音(七の和音)は以下の通りで、主要七の和音である属七の和音と、副七の和音である長七、短七、減七の和音の、4つに分類され、一昔前の楽典の本には、長調の仕戞短調の掬戞↓凝戞↓慧戮砲鰐樵阿つけられていなかった。

長調
長三和音+長3度 → 長七の和音
短三和音+短3度 → 短七の和音
短三和音+短3度 → 短七の和音
長三和音+長3度 → 長七の和音
長三和音+短3度 → 属七の和音
短三和音+短3度 → 短七の和音
減三和音+長3度 → 名称無し

短調
短三和音+長3度 → 名称無し
減三和音+長3度 → 名称無し
増三和音+短3度 → 名称無し
短三和音+短3度 → 短七の和音
長三和音+短3度 → 属七の和音
長三和音+長3度 → 長七の和音
減三和音+短3度 → 減七の和音

この名称が与えられていなかった和音たちは、それぞれ便宜上和音構成音の音程関係から、

短三和音+長3度 → 短三長七の和音
減三和音+長3度 → 減五短七の和音
増三和音+短3度 → 増五短七の和音

などと呼ばれることになったらしく、中でも英語のコードネームでハーフディミニッシュコードと同じ減五短七の和音は早くから市民権を得て、長調の導音上に構成されるためか、日本語でも導七の和音というスタイリッシュな名前を獲得した。

ここまでは、授業で漏れがないよう僕の机に並ぶ数種類の楽典の本の中にも書かれているものもあるが、最近ではどうやら増五短七の和音が、増七の和音として徐々に頭角を現し始めているようだ。

言われてみれば、それしかないなというネーミングで、名前がなかったのは少し不思議にも感じるが、確かにネットの中の音楽理論のサイトにもいくつか出現しているのは確認できた。

何をバイブルとして正しい、新しいと断言していいか危ういのが情けないところだが、それが日本が誇る音楽大学等の発信であったりするなら、まあ断言しても良さそうだ。

情報は常に更新され続ける。

常にアンテナを張っておかないと本当に危ない。

短三長七にも現代的な輝かしい未来が訪れるだろうか。

以前知人から、名古屋の人ってナゴヤってカタカナにするの好きだよね、と言われたことがある。

確かに。

ナゴヤドームがあるからだろうか。

ウェスティンナゴヤキャッスルという老舗ホテルもしかり。

あまりセンダイとカタカナ表記する施設やイベントは見かけなかった気がする。

僕の勝手なカタカナ表記がしっくり来ない町ランキング1位は「ツ」で、しっくり来る1位は「サッポロ」だった。
ちなみに2位はやはり「ナゴヤ」かと。

ナゴヤサックスフェスタ、3/5以来の練習2日目。

選抜オーケストラには少し過酷な注文をお願いしてしまったが、答えてくれてしまうから恐ろしい。

やはり選抜に挑んでくるだけあって、気概を感じる。

夜は東海圏のプロサックス吹きたちが一堂に会し、フェスタオープニングアンサンブルのリハーサル。

といっても、僕は都合で参加できないので、後ろから少し眺めていた。

僕が学生の時にヤマハに立ち上げていただいたサックスフェスタ。

形は変わってきたが通算ではおそらく16回目になる。

僕も過去に実行委員を務めていたことが数年あるが、これだけのイベントを運営するのは大変だ。

年々イベントは大きくなっているので、実行委員の皆様のご苦労が慮られる。

自分が教えた人たちが一丁前にプロの顔をしてポツポツとアンサンブルの中に座っているのを見ながら、回想に耽ってしまった。

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第3回ナゴヤサクソフォンコンクールが終了した。

立ち上げから運営及び審査に携わらせていただいているが、このコンクールにはサックス以外のプレイヤーを特別審査員として招聘していることを大きな特色としている。

今回は元広島交響楽団クラリネット奏者で、現在名古屋音大准教授の橋本眞介
さんと、元名古屋フィルハーモニー交響楽団ホルン奏者の近藤敬さんに来ていただいた。

オーケストラ奏者から見たサックスについて、忌憚の無い意見を伺えるのが、本当に貴重な機会だ。

サックスは新しい。
モーツァルトやブラームスを知っている楽器から学ぶことがないわけがない。


特別審査員の方々も仰って下さったが、今回は中学生のレベルの高さが目立った。

クレストンなんて、もう中学生のレパートリーなのかと少し唖然とするが、参加者の皆さん実によく歌いこんでいたことに驚く。

技術的にはまだ未熟でも、音楽が好きで、こう歌いたいのだという気持ちがダイレクトに伝わってくる演奏が多かった。

高校生は、おそらくは音大受験生も混じり、技術的にはさすがな演奏が多かったが、個人的にはもう少し冒険した演奏や、わがままな演奏があってもいいのではと感じた。

正しい演奏を目指し、結果大味な印象を受ける。

どこかで聞いた正しい演奏よりも、自分が拘り抜いたフレージングを聞かせて欲しかった。

一般(アマチュア)部門では、無伴奏の難曲を見事に吹き切った方が制したが、皆さん押し並べて素敵な演奏をお披露目していただいた。

おそらく日常はお仕事や勉強などで忙しいアマチュアの方々、いつ練習されてるのかと頭が下がる。

U25若手演奏家部門。
単一課題曲によるガチンコ勝負。

今年も東海圏以外からの参加者が増え、賑やかになった。

その中で1位に輝いた石川さんは、全く途切れない集中力で、聴衆を一瞬も飽きさせない見事な演奏をした。


コンクールは来年少しリニューアルを事務局では考えている。

名古屋を中心に、サックス界がもっと盛り上がっていくよう思索したい。

結果はこちらから

ナゴヤサックスフェスタHP内 コンクールについて

写真はU25若手演奏家部門の表彰式。
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気が抜けてしまったのか、体調を崩し、1日家で過ごした。

ご迷惑をおかけした方々には、心からお詫び申し上げます。

すみません…。


夕方には少し復活し、普段できない片付けやらしていたら、部屋の模様替えにまで発展してしまった。

そういえば、僕は模様替えが好きだった。

小学生の頃から常に部屋のレイアウトを考え、しょっちゅう模様替えしていた。

学生の頃も、リサイクルショップで家具を物色するのが趣味みたいなものだった。


今回はそんな大掛かりなものではないが、多少の変化で心持ちもだいぶ違う。

卒業式は3月1日に行われたが、音楽科の生徒は大学入試の日程によって式に出席できない場合があり、今年も数名が欠席せざるをえなかった。

その生徒たちは後日改めて制服で学校に出向き、担任から卒業証書を手渡されることになる。

それがその人の卒業式となる。

今日、無事全員が卒業することができた。


写真は公開卒業試験の後、しらかわホールの前にて、全員が揃った最後の日。

室長がなんと全員分作成してくれた。

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ブルックナーの余韻冷めやらぬ中、夜はいつもお世話になっている名古屋大谷高校吹奏楽部の卒業定期演奏会へ伺った。

芸術文化センターコンサートホール。
いただいた招待状を受付に提示すると、指定席の中ではプラチナ席に当る席をいただいてしまった。

ホールの響き的に視覚的にも最高のポジションだった。

合唱団、ソプラノ、テノールのソリスト、パイプオルガ二ストまで率いたコンサートは、他校のコンサートではあまり見られない。

冒頭はなんとオルフのカルミナブラーナで絢爛と幕を開け、度肝を抜かれた。

後半になると顧問の山本先生の解説付きで様々な音楽を聴かせてくれた。

モーツァルトのホルン協奏曲を木管伴奏で演奏していたが、ソリストのホルンの生徒さんの演奏が、掛け値無しに圧巻で驚いた。

きっとそのうちどこかのオケに入ると確信した。

東日本大震災のあと、作曲家の松下倫士氏によって書かれた「海の詩、風の詩」は、合唱を伴い、無条件に心を揺さぶられ涙が流れる名曲だった。

作曲者ご本人もピアノで参加し、花を添えられた。

ぜひ東北でたくさんの団体に演奏していただきたい。

その後はルパンやら恋ダンスやらで芸文コンサートホールは最高潮に盛り上がるが、最後はパイプオルガンの優しい響きの中、3年生一人一人に卒業証書が山本先生より手渡される。

3年生よりも、在校生がボロボロと泣いているのが印象的だった。

正に灼熱の青春の1ページをドップリと体感し、心地良い、暖かい疲れを感じながら帰路についた。

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明和高校音楽科の2年生は、終業式前日の今日、名古屋フィルハーモニー交響楽団のリハーサルを見学させていただいた。

名フィルリハーサル見学は毎年全学年がさせていただいている。

たまに自分が出番の時と重なり、いつもの10倍くらいの緊張を強いられる。

今日は明日からの定期で演奏される、ブルックナーの交響曲第8番。

ブルックナーという作曲家は、実は食わず嫌いのようなところが正直あった。

同じウィーンで活躍し、交響曲作曲家としてブルックナーの後継者とも言えるマーラーの音楽に傾倒していた学生時代の僕は、ブルックナーの音楽は少々退屈に感じた。

そしてシューマンのような繊細で危うい精神を持ったマーラーとその波乱に満ちた人生に比べ、生涯教員として安住し、独身で大したスキャンダルもないブルックナーの人生からも、勝手な凡庸性を想起していたのかもしれない。

今日聞かせていただいた交響曲第8番は、もちろんちゃんと聞くのは初めてだが、なんかイメージしていたブルックナーと全然違った。

シェフ、音楽監督の小泉氏と名フィルが紡ぎ出すブルックナーは、多彩な色と歌に溢れ、決して古く大味なものではなく、繊細で新鮮で、限りなく甘く、そしてスパイシーだった。

80分の大作なので全ては聞けなかったが、自分にとっても非常に貴重な時間となった。

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