IMG_7035

副部長です。

苦節6年。
ヤフオクに たまに出てくるのですが、いつも負け続けていて落札出来なかった時計がやっと当クラブへやってきました。

この時計の特徴はRADOの超硬モデルで 恐らく唯一「電磁テンプ式」のムーブを採用している点です。
ムーブが大きいのでケースも大きいです。
後継機やカラー超硬のバリエーションが出なかったので、このモデルの為だけのデザインになってしまいました。

非超硬モデルではニュートロニック、スペースフライト、マーストロン、マーストロンZのムーブと同じです。
テクノスではテクノトロン、PERPETRON、ボラゾン-Eのムーブと同じです。


i-img1200x900-15559387831ruowd860813
支払い金額 13,291円(落札金額:13,001円 数量:1個 送料:290円)
(この他に交換部品代とバンド代です。)


i-img1200x900-1555938783dmkkjr890013
オークション時の写真


i-img1200x900-1555938783kz5scq862398
オークション時の写真


i-img1200x900-1555938783o0xgfl890367
オークション時の写真


i-img1200x900-1555938783p3x5gz15116
オークション時の写真


「届きました!」
IMG_7001
GWの為 住所を別荘の方に指定していましたが、滞在期間中に届かず 手にするまでにかなりの時間がかかってしまいました。

オークション時の写真ではサファイヤの風防に傷が凄く付いている様に見えたのですが、実物は大して気にならない状態でした。


IMG_7002
電池で動き続けるのでオイル切れは絶対に避けなければなりません。
動かす前にせめて天芯の受けにはオイルを差そうと思いバラし始めました。


IMG_7003
保管による汚れ程度ですね。


IMG_7004
反対側も同じ感じです。


IMG_7005
パッキンでムーブを固定するタイプでした。
機止めネジは最初からありませんでした。
。。。付けた方が良いのかな?


IMG_7006
巻芯を抜くのに3本もネジを外さなければなりません。
あまり良い設計ではないです。


IMG_7007
パッキンを外し。。。


IMG_7008
引っかかっていてなかなか出てきませんでした。
写真はようやく外せたところです。


IMG_7009
電池受けを外しました。
コイルに引っ掻き傷があるのが非常に気になります。


IMG_7010
その後
回路、テンプと外していきます。

ガンギ車の歯に ちょこちょことオイルを差し、石という石にオイルを差しました。
日の裏はバラさないので、輪列側から地板の天真を受ける部分に注油しました。


IMG_7011
石を外してオイルを差しました。
テンプ一式をつけて。。。


IMG_7012
絶縁板を敷き。。。


IMG_7013
回路を付けて。。。


IMG_7014
RENATA 344(SR1136S)を持ってきて。。。


IMG_7015
設置しました。


IMG_7016
この電池受けが弱点なのですが、この個体は無事で良かったです。


IMG_7017
巻芯を差し、


IMG_7018
名称不明のオシドリの役目をしている部品をつけました。


IMG_7019
一通り組み立てましたが、全く動きませんでした。
あがーーーっ


「修理編」
IMG_7020
テクノスで同じムーブを採用している時計をガラ箱から出してきました。
いつかはハードトロン!と思いコツコツ購入して来たものの一つです。
ようやく活躍の時が来ました!!


IMG_7021
回路を丸ごと交換してしまおうという作戦です。


IMG_7022
摘出成功!


IMG_7023
今度はハードトロンに移していきます。
人間と違って時計は拒絶反応が無いので移植も楽ですよね。


IMG_7024
途中電池を入れてあったので、テンプが何度か反応していました。
これは期待出来そうです。。。

そして組み立て終わりました!が、動きませんでした。


IMG_7025
この規制レバーと裏押さえを兼ねている部品が曲がっており、テンプの動きを阻害している事がわかりました。

テクノスの方の部品を持って来て入れ替えました。
部品の確保って大事ですね。
指し示した部分に少しオイルを差しました。


IMG_7026
おおおおおっ!! 動き出しました。
テクノスの時計を1本潰してしまいましたが、動いてくれてホッとしました。



動画バージョン


IMG_7028
付いて来たパッキンをグリスアップしました。


IMG_7029
これ位なら調整しなくても良いと思いそのまま。。。
振り角が234で好成績。

電池式はゼンマイ切れで止まる事は無く長時間動き続けるので、機械の消耗が激しいものが多いです。
ですので精度は落ちますが、6振動でも良かったのではないかな と思いました。


IMG_7030
バンドはやっぱりNSAタイプ7連です。
筋あり、筋なしの部品を組み合わせ、どうにか形にしたものです。
いよいよ このタイプのストックが少なくなって来ました。

分類的には「SWISS MADE」ではない「RADO WATCH」に成り立ちが似ているので、バンドは筋無し7連が似合うと思います。
いつかそうできれば良いなと思います。

余談ですが何故「RADO WATCH」に成り立ちが似ているのかと言いますと
※超硬部分に直接バネ棒を取り付ける所
    (ど初期のDIASTAR1、2、3、4、6?、7は例外で直接バネ棒でした。8以降で紳士用の殆どのモデルではステンレス部分にバネ棒を付ける様になりました。)
※パッキンでムーブを固定する所
※共通裏蓋で超硬番号やRef.番号が無い所
上記の部分が「SWISS MADE」に無く、「RADO WATCH」に良くある特徴だからです。


IMG_7031
超音波を掛けたので綺麗になりました。


IMG_7032
風防の傷が写真を撮ると目立ちますね。実物はそれほど目立たないのですが。。。


IMG_7035
レトロフューチャー度がかなり高いですね。


IMG_7036
純正リューズです。
フェイス部は完全オリジナル状態だと思います。


IMG_7038
あっ そうでした。メダリオンが無かったですよね。
個人的には全く気になりませんが。。。


IMG_7034
同じコンセプトでデザインされたもう一つの自動巻モデルと一緒に。。。
EOTではクッションケースと呼ばれていました。
もちろんフォーラムの誰かが付けたあだ名です。


IMG_7033
文字盤の大きさが明らかに違いますね。
ケースの幅は
ハードトロンが37.0mm
クッションケースが36.5mm

でした。全く同じだったら面白かったのですが。。。

まあ差が0.5mmですので殆ど同じだと思っていて良いかも知れませんね。


IMG_7037
本当にそっくりなデザインです。
メダリオンが取れやすいところまで。。。


IMG_7039
今度はテクノス版ハードトロンと呼んで良いのか分かりませんが、
ボラゾン-Eです。超硬で電磁テンプのムーブ

ずっとハードトロンが買えなかったので、つい買ってしまいました。
はっきり言って状態も良く無いしデザインも不気味な感じがしないので、好きになれません。


IMG_7035
なにはともあれ 大満足の結果になりました。
見た目が大きくて良いですね。迫力があります。
確かにこれだけカッコ良くて数も少なければヤフオクでも高値にもなりますよね。
最近はヤフオクで25000円以上になっていたような。。。

バリエーションで 濃紺(黒?)の文字盤もあります。

余談ですがこの時計の日付送りは
12:00←→11:55 という短い間隔で動かしても進んでいきます。
早送りがない分の配慮が見られて面白いです。

ありがとうございました。