10月30日朝日新聞の朝刊一面に大きく取り上げられていましたが、日展書道において入選数を有力会派に事前に配分していたという不正が発覚しました。

翌日、テレビ局の方から内容について知っていればお伺いしたいと電話がありましたが、当校は他の書道会とは一切関わりを持たない独自の団体ですので、内部について詳しく知りませんが、知っている範囲内でお答えしました。


日展書道は元々「日満支三国府後援親善書道展覧会」という組織が戦後、解散・発展し日展の五科に食い込むこととなりました。当校の創立者はこの展覧会で最高賞を受賞し、翌年教え子も全員入選。そのことから「指導力誠に優秀なり」と表彰を受け、当時の総理大臣から展覧会委員の委嘱を受け学童の審査委員長を担当していました。

戦後、組織が解散し発展する際に、元委員の方から日展への参加を勧められましたが、会派のしがらみ、賞の取り合い、金銭の汚さといった様々な理由から参加を辞退したと聞いています。

こういった経緯で「他の展覧会に出すことはまかりならん」という内部規定があり、当校では学校展のみの開催で、会員同士で切磋琢磨しながら書の本道を追及しています。


文字を書くことは全人類共通の権利であり、書の作品を審査する際は公明正大でなければなりません。

古い体質を刷新し、書く人間の立場になって常に考えなければ出品者の期待を裏切り続けることとなります。
人あってこその展覧会です。それを肝に銘じなければなりません。