May 30, 2010

引越します!

突然ですが、当ブログは今回をもってlivedoorブログを離れて、今後はこちらで続けていくことにしました。些細なことかも知れませんが、ブログの更新に際してやや不便なところがあったり、ちょっと気に入らない点なんかもいくつかあったので、いつか別のところで始めたいと思っていて、実は密かにタイミングを見計らっていました。

キリのいいところで、6月1日から正式にスタートさせようかと思ったりしましたが、なんとその日は仏滅だと分かり、急遽友引の本日中にアナウンスすることにしました。いつもはそんなこと気にしないくせになぜかちょっと気になってしまいました。

今後は以下のページで続けていきますので、これからも引き続きよろしくお願いします。

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May 22, 2010

地獄兄弟の潜水時計

お客様からお預かりした修理品の時計でなかなか面白いモデルがあったので、ちょっと紹介させていただきます。ちなみに持ち主の方には当店のブログでネタにさせてもらうかも知れないとお話してあって、すでに了承済みです。

ヘルブロスのダイバーズモデル

この画像の時計の"HELBROS"というブランド名に聞き馴染みがない方もいるかも知れませんが、我々からすると時々見かける中堅ブランドのひとつといった認識でしょうか。大体ドクサとか、その辺りと同じようなイメージですかねぇ。情報量が少ないため、詳しいことはあまり分かりませんが、ちょっと調べてみるとそもそもは"Helbein Brothers"が元になって作られたブランド名のようで、創業は1913年みたいです。

この「ヘルブロス」という名前、ワタクシは独自に「地獄兄弟」と名づけ、密かにそう呼んでいます。"HELL"というスペルではありませんけど、なんとなくゴロがいいので、勝手に日本名を考えて、心の中ではそんな風に呼んでいるってわけです。

結構しっかりしたケースこのダイバーズウォッチ、なかなかいい雰囲気じゃありませんか。珍しく手巻きだったりして、そんなところもワタクシ的には結構好みです。全体的にチープな雰囲気ながらも意外と凝ったところがあって、この画像をご覧いただくと分かるかと思いますが、リュウズを取り付けるパイプがとても長くてしっかりしています。当然リュウズもデカくて、ガシッとしています。

ダイバーズウォッチとしての性能を考えた場合、ロレックスのようにねじ込み式になっている方がいいに決まっていますが、これだけ長いパイプならねじ込み仕様でなくてもある程度高い気密性が保たれるものと思われ、見た目だけの「ダイバーズ風」ではなかったことがなんとなくうかがえます。

黒文字盤に赤い秒針が映える文字盤もいわゆる光沢のあるミラーフィニッシュだったりして、そんなところも雰囲気たっぷりです。それなりにヤレた感じがするものの、全体的には十分なコンディションだし、矢印型の短針、赤い秒針、三角形のインデックスなど、なかなかの個性を放っています。文字盤の6時側にプリントされた"INVINCIBLE"というモデル名は日本語にすると「無敵」なんていう意味ですから、ヘルブロスのこだわりやみなぎる自信がビシビシと伝わってくるネーミングじゃありませんか。

赤と黒に塗り分けられた数字がプリントされています。

カレンダーの数字は赤と黒が交互に表示されるようになっています。これは1950年代頃のロレックスなんかでも見かけるスタイルですねぇ。文字盤を外すとこんな風にまるでルーレットのようになっていて、面白いもんです。数字が二色になっているからといって特別機能的になるわけでもないのですが、あえて言うと奇数か偶数かが一目ですぐに分かるくらいでしょうか。でも、一色だけの場合より当然ひと手間かかり、その分コストも上がるでしょうから、そういった点でも実はちょっと凝っていると言えるわけです。

手巻きのムーヴメントちなみにこの時計のムーヴメント、「フォンテンメロン」という、いわゆるエボーシュ系のもので、今もよく耳にするETAなんかと同じで時計のムーヴメントを専門に製造していたメーカーのものを搭載しています。特別高級機種というわけではありませんが、シンプルさや完成度を考えると十分パフォーマンスが高いものだと思います。兎角こういったモデルは評価されにくいものですが、状態さえ良ければしっかり動いてくれて、これからもまだまだ現役バリバリでいけるでしょう。

夜光も結構光ります。このヘルブロス、持ち込まれた当初はまったく動作しない状態でしたが、オーバーホールの基本的な作業のみで調子よく動くようになってくれました。所有者の方の話によると相当長い間まったく整備していなかったらしく、そうなるとまるで動かなくなってしまっても仕方ありません。ある時期までは普通に動いていたようですが、きっとその時だってオイルが切れて、全体的に汚れだらけになった状態でやっと動いているような感じだったはずです。

それほど時間が狂わないからという理由だけで、正常に動作しているとは判断出来ないもの。一見調子よく見えても実際ムーヴメント自身は無理矢理動いているような状態たったりするわけで、やはりそういう意味で定期的なメンテナンスは決して侮れないのです。

HELBROS

そんなこのヘルブロス、回転ベゼルのドットのルミナスの部分が取れていたので、文字盤の雰囲気に合うように夜光を入れてみました。応急処置みたいな感じかも知れませんが、ボコッと穴が開いて何もないよりはマシな雰囲気になったと思います。当初は文字盤上に細かいゴミがついていたのですが、結構きれいになりましたし、風防もポリッシュしてだいぶ美しくなりました。返却する時にはずっと動かないまま放っておいたけど、調子も良くなり、外装もきれいになってまた愛着が湧いてきたなんて話が聞けました。

1960年代に製造された時計じゃないかと思うので、いくらケースがしっかりしているとはいえ、防水性能はさほど期待出来ません。でも、普通に使う分にはほとんど支障ないでしょうし、むしろこういったモデルは普段使いにピッタリじゃないでしょうか。きっと今頃は腕に着ける機会も増えて大活躍していることでしょう。そんな「地獄兄弟の潜水時計」の話でした。


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May 10, 2010

レンピッカ!

つい先週のこと。ちょうど昨日で終わってしまいましたが、渋谷の東急Bunkamuraで開催していた「レンピッカ展」へ行ってきました。電車の中で見かける吊り広告や駅のポスターなんかでやたらと見かけていましたが、ずっと気になっていたので、お店に出て来る前にちょっと寄って観てきました。

イーラ・Pの肖像とにかく、行ってみてホント良かった。いつもは美術に触れる機会なんてめったにありませんけど、どういうわけかこの「レンピッカ展」はやけに興味があったので、ふと思い立って行ってみたわけですが、ホンモノを目の前で見ることがいかに意味のあることなのか、今回よく分かりました。ウチの店の開店前であまり時間がなかったせいで、少し急いで観ることになってしまいましたが、それでも十分楽しめたと思います。展示されている作品にはそれぞれ所蔵している美術館の名前や所有者の名前なんかも記されていましたが、その中にジャック・ニコルソンの名前を発見したのが印象に残っています。あの人、美術品のコレクターなんでしょうかねぇ。

このレンピッカという人物、正式にはタマラ・ド・レンピッカという名前の女性画家で、アール・デコの時代にパリで活躍し、その後アメリカへ渡り、活躍したらしい。たくさんの作品を残していますが、最も評価されているのは1920〜1930年代頃の作品が多いようです。そんなことはまったく知らなかったわけですけど、駅のポスターで見かけた刺激的な絵を実際に自分の眼で見てみると結構感激しました。

タデウシュ・ド・レンピッキの肖像1928年の作品、これも実に刺激的です。力のある目つきの男性。どっしりと重そうなコートを着込み、こちらをギロッと凝視しています。不思議とこの絵にすごく目を奪われました。いつだったか数年前に「ダリ展」へ行った時にも思いましたが、これがそんなに昔の絵画だなんてどこか信じ難いというか、その当時どれだけセンセーショナルだったか、ワタクシのようなド素人でも想像出来ます。今回のこの展覧会にはタイトルに「美しき挑発」だなんて文句もついているけど、これも実にうまいですよねぇ。

ほとんどが人物画なのですが、どの作品に描かれている人もどこか不気味だったり、奇妙な目つきをしているように見えたりするところが特徴だと思います。さらに、鮮やかな色が使われていてもほとんどがダークなイメージなんですよねぇ。なぜかそういうところにたまらなく興味を引かれたのです。今まで絵画に夢中になったことなんてあまりなかったけど、ずっと見ていたい気分になりました。

寝室のタマラそれにしてもこのタマラ・ド・レンピッカという女性、この人自身もとても美しく、魅力的だ。その人生はなかなかの波乱万丈ぶりのようだし、小説や映画にでもなりそうなほどです。作品のスタイルも製作された時代でずいぶんと様変わりしていて、そこには表現者としての迷いや苦悩があったようです。長い間、忘れ去られていた時代もあったそうですが、1970年代になってから再評価されるようになったとのこと。なんだか自分でもよく分かりませんが、このレンピッカという女性のことももっと知りたくなってしまいました。

買ってしまいました。

渋谷のBunkamuraっていうところも実は今回初めて中に入りましたけど、平日の午前中だっていうのに結構な数の人がいました。ウチの店の営業もあるので、早々に出てきましたが、思わずポストカードやらを買ってしまいました。完全にハマってしまいましたねぇ。とにかく、珍しく行ってみたミュージアムでレンピッカ作品に思いっきり刺激をもらってきた今日この頃です。


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May 03, 2010

時計が登場する映画 「リービング・ラスベガス」の巻

久々に時計が出てくる映画についての話題を少々。以前からずっとこのブログでネタにしようと思っていた映画のひとつがこの「リービング・ラスベガス」です。この作品で主演したニコラス・ケイジはアカデミー主演男優賞、ゴールデングローブ賞男優賞を受賞しているそうです。

Leaving Las Vegasこの映画、日本では1996年に公開されています。当時劇場では観ていませんが、確かビデオ化されてわりとすぐにレンタル店で借りてきて観ました。アルコール依存症で何もかも失い、ボロボロになった主人公「ベン」がやって来たラスベガスの街が物語の舞台。ネタばらしになってしまうので、あまり細かく説明はしませんが、この映画どうにも救われない男女の悲しい物語です。酒浸りで心身ともにどうしようもない主人公を演じるニコラス・ケイジの演技がとにかくいいんですよねぇ。

映画の劇中で腕時計や懐中時計がストーリー上で重要な役割を果たすことは少なくありませんが、そのいい例がこの作品のこの場面だと思います。華やかで明るいベガスの街のイメージとはまるで正反対の心に闇を抱えた主人公ベンが"Pawnshop"(質屋)で自分の腕時計を売る場面が出てきます。そこで登場するのはどうでもいい安物の時計ではなく、泣く子も黙るロレックス・デイトナ!そのシーンは以下の通りです。

質屋でデイトナを売る場面

まさかの買い取り金額

あっさりと売ってしまう

昼間からイイ感じに酔っ払ってゴキゲンな調子のベンはある質屋を訪ねる。腕に着けていたデイトナを外し、店主に手渡す。ほんのちょっとチラッと見ただけで店主が提示した金額はなんと驚きの500ドル!93年製のデイトナといえば、エルプリメロのムーヴメントを搭載した"Ref.16520"ですよねぇ。

確か当時の日本国内定価は65万円くらいでしたが、世界中で品薄状態が続き、それをはるかに越えるプレミア価格で販売されていたわけで、それなのに買い取り金額がたったの500ドルっていくらなんでもそりゃ安過ぎでしょってなもんです。普通なら「そんなに低い額ならやめておくよ」なんてことになりそうですが、ニコラス・ケイジ演じる主人公はあっさり売り飛ばしてしまうのです。

リービング・ラスベガスこの映画を初めて観た十数年前、すでに時計の仕事をしていたワタクシはこの場面で「それならもっと出すから、オレが買うよ!」と思わずテレビの画面に向かって言ってしまったことが忘れられません。現実ならまずありえないような、まるで冗談のようなシーンなのですが、この場面こそ主人公の心の闇を表現していて実に興味深いのです。

サラッと観るとつい気にせず流してしまいそうになる場面ですが、主人公が自暴自棄になっている様子がとても象徴的に描かれています。富の象徴のようなロレックス、しかもデイトナですよ。まともな状態ならしっかり交渉して高く売るはずなのにどん底にいるベンはやけっぱちになってわずか500ドルで手放してしまうのです。要するにそれくらいひどい状態だということをこの場面で表現しているわけで、酩酊しているだけに「手を打とう」と言っている表情は半笑いで、むしろちょっと嬉しそうにすら見えます。

酒屋ではテンション上がりまくりこの場面はどこかコメディのようですが、実際は救いようのないもの悲しさが常に漂う映画です。ワタクシ的には記憶に残るお気に入り映画のひとつですが、何といってもニコラス・ケイジの演技がいい。当時映画賞を総なめにしたのも頷けます。けど、ある意味この映画の時が彼のキャリアにおけるピークだったんじゃないかなんて思ったりもします。

この後、「ザ・ロック」や「コン・エアー」など、アクション系の作品に立て続けに出演したあたりからニコラス・ケイジはなぜかマッチョ系スターへと変貌を遂げます。それまでコーエン兄弟の「赤ちゃん泥棒」だとか、デビッド・リンチ作品の「ワイルド・アット・ハート」なんかに出演していた頃にあったカルト俳優的な魅力は完全に消え失せ、一気に路線が変わってしまったので、当時「こいつはスタローンみたいになりたいのか?」なんて思ったものです。まぁでも、この「リービング・ラスベガス」ではニコラス・ケイジ本来の持ち味が出ていてホントに素晴らしいと思います。ちなみにこの映画、BGMにはスティングなんかの曲が使われていて、音の方もかなりイカしています。

シェリル・クロウの1stアルバムところで、最後にもうひとつの「リービング・ラスベガス」の話。アメリカの女性シンガーソングライター「シェリル・クロウ」の"Tuesday Night Music Club"という彼女のファーストアルバムに同名の曲"Leaving Las Vegas"が収録されています。この映画とは直接は何も関係ないみたいですが、この曲もなかなか味のある一曲です。そもそもこのアルバム自体が捨て曲なしの超名盤。実際グラミー賞の「レコード・オブ・ザ・イヤー」を受賞したほど。リリース当時からの愛聴盤で、当店でも時々店内に流れています。映画共々こちらもおススメです。





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May 02, 2010

上を向いて歩こう

あれからもう一年。時間が経つのはホントに早い。今日はNHK-FMで「今日は一日“清志郎”三昧」なんて番組をやっているおかげでウチの店では一日中ボス、忌野清志郎の歌声が響いています。




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渋谷区代官山でアンティーク時計の販売や修理などを行う専門店を営業しています。手軽なアメリカンウォッチからスイスブランドまで希少な年代物の腕時計を多数取り揃えています。

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〒150-0034
東京都渋谷区代官山町12-4
*上記住所へ移転しました
TEL:03-5784-3582
FAX:03-5784-3583
Latest Information
●5月30日 ブログ移転します!今後はこちらで時計のことや日々の出来事など、ちょこちょこ書いていきます。引き続きよろしくお願いします。

●5月22日 "New Arrival"のページを更新しました!新入荷のアンティーク時計を3点ほど追加掲載しました。

●5月15日 「委託販売」のページを更新しました!ボックス付きのゼニスの他、4点ほど追加掲載しました。

●4月30日 "New Arrival"のページを更新!新入荷のアンティーク時計を追加掲載しました。どうぞご覧下さい!

ゴールデンウィーク中も平常通り営業致しますが、5月5日(水)は定休日になります。何卒ご了解下さい。

●4/9〜4/20まで期間限定フェア「スモセコ祭」開催!(終了しました)

●4月12日 「委託販売」のページを更新しました!一挙に7点追加掲載しました。どうぞご覧下さい。

●4月2日 "New Arrival"のページを更新!新入荷のアンティーク時計を追加掲載しました。どうぞご覧下さい!

●3月29日(月)は都合により18時に閉店させていただきます。

●3月19日 「掲載雑誌」のページを更新。"BRUTUS""WATCH BEAT"で弊店の商品が紹介されました!

●3月14日 "New Arrival"のページを更新!新入荷のアンティーク時計を追加掲載しました。

●3月9日 一本の時計を取り上げてご紹介する新コンテンツ"This is it"をアップしました!是非ご覧下さい。
●3月2日 「委託販売」のページを更新しました!状態良好なUniversal/Tri-Compaxを追加掲載しました。

●2月26日 "New Arrival"のページを更新!新入荷のアンティーク時計を追加しました。どうぞご覧下さい。

●2月15日 「委託販売」のページを更新しました!

●2月13日(土曜日)は午後5時30分には閉店させていただきます。ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解下さいますようお願い申し上げます。

●臨時休業のお知らせ 1月29日(金)〜2月1日(月)までお休みさせていただきます。また、1月28日(木)は18時で閉店しますので、あらかじめご注意下さい。

●1月16日 "New Arrival"「委託販売」のページを更新!新入荷のアンティーク時計を追加しました。

●Have A Great 2010!!
2010年は1月5日(火)から平常通り営業開始しています。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

●冬期休業について
2009年は12月28日(月)までの営業となります。新年は1月5日(火)から営業開始の予定です。