2006年02月15日

XXXX時間

 語源は定かではないが鹿児島では、ゆっくりする人、遅刻をする人を指す言葉らしい。意味は3X5=15ではなく男尊女卑地方として何かと鹿児島の人の口から言葉の一つだが鹿児島の男は優しいということを証明している表現ということが分かった。いつの時代も舅、姑というものは嫁にとって難しいものその中で子供を生んでからそっと妻の体調を気遣って2週間ほど休ませたのが始まりの言葉らしい『産後は十五日ほどをゆっくり妻に休息をさせたい』と言う鹿児島の男の優しさから出た行為を『さんごじゅうご』と言ったらしい。現在ではゆっくりとか、のんびりとか、ぐずぐずしている人の行為に意味が転化したらしい・・・
 戦後の日本人は民主主義と自由主義とを勘違いしたらしく時間の概念の無い時代に入ってしまって遅刻をしたり約束を反故にしたりするのが当たり前になってしまったが一人の人間が遅れることによって派生する時間の無駄や迷惑を考えると節度ある社会にするためにもう少し老いも若きも余裕のある時間配分をしてもらいたもの。
 日本全国でXXX時間いうのがあり嘆かわしい!この鹿児島に来て20年近くなるが年に何回か結婚式に呼ばれる・・・・驚くべきは披露宴に遅れてくる奴がいる!披露宴が始っているのに空席がある!本当に驚いた!招待状に『万障お繰り合わせの上』と書いてある分かっているのだろうか万障と言うことを?『あらゆることを排してぜひ来てくださいお待ちしています』と言うことなので前日に当該施設に泊まっても遅刻しないのが礼儀と言うもの・・・・近日中にまた結婚式の呼ばれているなにとぞ空席などありませんようにと心から願う!
 友人が数年前にガンで逝った!彼女は末期ガンと宣言され余命二ヶ月との診断だったが治療を受けることなく結局2年生き延びた彼女は人格温厚な方でどなたにも優しく接していた。多くの人たちが毎日のように見舞いに訪れ最後まで人にかこまれて穏やかに旅立った!悲しさよりも苦しみの無い世界への旅立ちと思えて仕方がない。こんな『サンゴジュウゴ』は大歓迎だが・・・・
 これからよそ見などせず時間は可能な限り守ってみんなが快適に過ごせるような社会にしてもらいたい。少なくとも時間に間に合わないとの連絡ぐらいしてほしいもの・・・・のんびりもいいけれど約束の時間に現れないような『サンゴジュウゴ』は勘弁してもらいたいもの!若い者と違って神様?のお迎えも近くなってきたこのごろ時間を無駄にしたくない。ハハハハハハハハハハ 
  

Posted by hoshikororin at 09:10Comments(0)TrackBack(0)

2006年02月08日

アントン カラス

 昨夜何の気なしにチャンネルを変えると昔懐かしい映画をやっている『第三の男』挿入曲が今まで聴いたこの無い楽器で後日『チター』という楽器と分かった第三の男の挿入曲は大ヒットし現在でもいろいろな楽器で演奏されたりオーケストラで演奏されたりしいまだに多くの人たちに愛されている。曲名は分からなくても聞けばほとんどの人たちが知っている。
 見たのはたしか大学生のころなので昭和25年から29年(1951〜54年)の間なのでかなり昔のこと。なんと55年も前になる!ストーリーは今次大戦の終わったヨーロッパでの粗悪ペニシリンの密輸に絡んだ話しだった。改めてみると白黒映画だがなかなか味があり感慨深かったが同時にあの全編に流れる『第三の男』のテーマ曲が当時の記憶を蘇らせた学生時代の友人の顔や当時飲んだウィスキーまで・・・・世相はまだ大学卒業者を珍重?していた時代で現在の自衛隊で当時警察予備隊だか保安隊だったか定かでは無いけれど熱心に誘われたのを憶えている・・・確か衣食住つきで10500円だったような気がする?こんなことまで思い出させる映画だった。
 後日といっても数十年経ってのことだがアントンカラスののチター演奏のレコードを買った。第三の男のテーマのほかウィンナワルツだたくさん収録されていたように思う何度も何度も聞いた覚えがある心にしみる演奏だった。
 映画『第三の男』の監督キャロルリードがロケーションハンティングで行ったウィーンのバーのようなところでチターを弾いているアントンカラスに出会い主題曲の演奏は『これだ』!と感じたという。アントンカラスはイギリスに渡りキャロルリード監督の家でこの名曲を作曲したという。
 映画『第三の男』が大ヒットしたと同時に無名のカラスがもてはやされるようになるとどこの国にもあるように仲間内の羨望と嫉妬的となり誹謗中傷を浴び仕事もし難くなった様子カラスはいわば酒場のチター弾きにすぎなかったのだ一躍有名になったので仲間内からの中傷はすさまじくさぞかしつらかったと思える。
 カラスのことを書いた本など見ると奇麗事が書いてあるが当時の彼のに対する攻撃的な誹謗中傷はすさまじかったに違いない。
 キャロルリードが死んだと分かったのは大分たってのことだったらしい・・・しかし、イギリスまで墓参に行きたくても嫉妬と中傷から彼を雇ってくれる酒場はなくなって仕事もなく旅費が工面できなかったらしい。その後何とか渡航費を工面したらしく人気の無いキャロルリードの墓前で一人持参したチターで『第三の男』のテーマを演奏しその霊を慰めたという・・・・有名になったばかりに不遇な生涯を送ったアントンカラスのこのリードの墓参の話を聞いたとき胸の詰まる思いがした。
 人間というのは自分と違うというだけで差別や阻害をする不思議な生き物!特別であってはならないと最近は感じるようになった・・・この胸を打つような話しを自分に置き換えた時当事者としてカラスを差別せず同じように成功を祝えただろうかと自問する時複雑な気がする・・・・優しく素敵な生き物が言葉という武器を持ったばかりに全哺乳類中最も悲しい生き物になったのかもしれない。   byホシコロリン  
Posted by hoshikororin at 17:25Comments(1)TrackBack(0)

2006年02月07日

中塚さんのこと

 プロ野球の『大洋ホエールズ』と言うのがあった!現横浜ベイスターズの前身だ当時もあまり強くない球団だったが一度だけ優勝をしたことがある。そんなチームに中塚と言うショートを守っていた選手がいた!その中塚さんは名前は忘れたけれど横浜の料理屋さんでよく顔をあわせ口を利くようになった。身体が大きくがっしりしていてゆっくりとした語り口で話す野球論はなかなか面白かった。当時大洋の中塚と言えば打撃の職人(こんな表現は現在では使われなくなったが当時はこういわれいました)と呼ばれどんな球でもよく打ちヒット製造機だった!そんな彼が話してくれた中で面白かったのはホームラン打者についてだった。彼曰くホームランと言うものは偶然ではなく狙って打つもので決して誰でも打てるものではなくプロ野球の選手で選手生活中一本もホームランを打たない選手がほとんどでおそらく70%ぐらいの選手はホームランを打っていないと思う言うので思わず『本当ですか』と聞くと『いつ誰がホームランを打ったか数えてみてください』と言うのでみんなで指を折って知っている選手を数えたがまったくその通りでほとんどの選手がホームランを打っていない。ホームランと言うものはピッチャーと打者の駆け引きでホームランバッターはあらかじめ次に投げられる球筋を予測してバットのスイングをするのだそうで頭の良いピッチャーはその裏をかいてホームランを打たせないと言い当時最も頭脳明晰なピッチャーは先日までジャイアンツの監督をしていた堀内さんと江夏さんだと言っていた!(そんな話を思い出しながら堀内頭が良いので必ず3年目には優勝できると思っていたが残念ながら解任されてしまったのが惜しい)
実際ホームランも打たれたけれどこの二人のピッチャーはホームランバッターから多くの三振を奪っていると言った。昭和53年ごろの話しだけれど、そんな話しをした翌日の試合に中塚さんは出ていなかった後日そのことを話すと『実は夕べの牡蠣に当たった』とのことだった・・・僕達はなんでもなかったのできっと二日酔いに違いないなどとうがった見方をしたけれど、しばらくしてそのことをまた聞くと『実は・・・・・』と二日酔いだったとのこと彼いわく目が回って歩けないほどだったらしいそんなことの許される時代だったかも知れない・・・・・その後中塚さんはコーチを経て大洋ホエールズのスカウト部長になった・・・もう長く中塚さんの名前を聞かないけれどご健在だと良いが・・・・『ピッチャーは頭ですよ』『ホームラン打者は特別な人』と言ったことを思い出して野球を見るとたしかにホームランバッターは少ないと気がつくのでぜひそんな目で野球を楽しんでみてはいかが?     ホシコロリン  
Posted by hoshikororin at 00:24Comments(0)TrackBack(0)

2006年02月05日

星の話し

 かって有名なフランス料理店のシェフに聞いたことがある。当日のメニューは、その日の食材でグランドメニューから決めると言う!もちろんレシピは厳格で毎回調味料はメジャーカップや秤量計で測るそうです。その料理店(レストラン)は本店がパリにあるので有名!かってミシュランの三ツ星レストランだった。もちろん日本の店はミシュランの評価は無いが、それでも超一流のレストランだ。
 横道に逸れるがちなみにミシュランの☆☆☆レストランはパリ人口20万人(周辺半径100キロ以内の人口1000万人)に3店しかない多分☆☆レストランは15店で☆レストランは25店くらい。一般的な評価は、一つ星は行ってみる価値のあるお店!二つ星は生涯に一度は行ってみたいお店!三つ星は世界中どこからの旅行者でも最終目的にする価値のあるお店と言う!さらに人口800万人のニューヨーク市での三ツ星レストランは4店だけ!いかにミシュランの星が格調高いかよく分かる!
 グルメ(美食家)と言われる人はあまりいない・・・美食家と言われる人たちは幼児期から味覚器官の発達する年齢まで幼児食〜子供食で育った伝統的な富裕層出身者が多いそうです!なにをもって美食家とすることはさておいて現実にタバコを吸う人の調理したもの見分ける人や、はしりの筍の産地や鮎の取れた川を当てることの出来る人もいるそうで
す。
 一般的には高価な材料で作った料理が美味しいのですがこれは味覚とは関係がなく普段からこのようなものを食べている人たちは美食家とは異なるようです。
 美食家といわれる人は食材の時季やサイズなども指定して食べるそうです!特にワインは高価なものでもあっても飲み頃を過ぎたものは飲まないそうです・・・なんともすごい人たちがいるものです。
 大間のマグロが質味そして価格も最高と言われますが美食家はその食べる部位を指定するそうです。驚くべきは松葉蟹一杯が10万円・大分産の新筍の含め煮に2万円も払うそうです!ちなみに筍は一本ではなく先端の部分の半分を使った含め煮にですよ!・・・・・・
 日本料理の超一流の料理人はお酒もやらずタバコも吸わないそうです・・・・このような料理をする料理人は特定の人々のためにだけに料理をするそうです!もちろん主客同様の扱いと尊敬を受けるそうです。
 元に戻ってミシュランの☆の意味は、料理・備品・接客が重要な要素らしいですよ!格付けする人は優れた味覚と格調高い生き方をしている人たちでその正体を誰も知らないそうです。
 よくミシュランの格付けを批判する人たちがいますが お門違いですよ・・・こんな格付けを出来るのは我々が人間だからなんですよ。
 最後に僕はよく煮込んだトンコツとゴボウの旨煮が一番美味しい!美食とは程遠いけれど僕のような庶民の貧乏舌は美味いものを知っているものです。もちろん旬の秋刀魚の塩焼き!ニシンの塩焼き美味いものですねぇ byホシコロリン  
Posted by hoshikororin at 21:31Comments(0)TrackBack(0)