語源は定かではないが鹿児島では、ゆっくりする人、遅刻をする人を指す言葉らしい。意味は3X5=15ではなく男尊女卑地方として何かと鹿児島の人の口から言葉の一つだが鹿児島の男は優しいということを証明している表現ということが分かった。いつの時代も舅、姑というものは嫁にとって難しいものその中で子供を生んでからそっと妻の体調を気遣って2週間ほど休ませたのが始まりの言葉らしい『産後は十五日ほどをゆっくり妻に休息をさせたい』と言う鹿児島の男の優しさから出た行為を『さんごじゅうご』と言ったらしい。現在ではゆっくりとか、のんびりとか、ぐずぐずしている人の行為に意味が転化したらしい・・・
戦後の日本人は民主主義と自由主義とを勘違いしたらしく時間の概念の無い時代に入ってしまって遅刻をしたり約束を反故にしたりするのが当たり前になってしまったが一人の人間が遅れることによって派生する時間の無駄や迷惑を考えると節度ある社会にするためにもう少し老いも若きも余裕のある時間配分をしてもらいたもの。
日本全国でXXX時間いうのがあり嘆かわしい!この鹿児島に来て20年近くなるが年に何回か結婚式に呼ばれる・・・・驚くべきは披露宴に遅れてくる奴がいる!披露宴が始っているのに空席がある!本当に驚いた!招待状に『万障お繰り合わせの上』と書いてある分かっているのだろうか万障と言うことを?『あらゆることを排してぜひ来てくださいお待ちしています』と言うことなので前日に当該施設に泊まっても遅刻しないのが礼儀と言うもの・・・・近日中にまた結婚式の呼ばれているなにとぞ空席などありませんようにと心から願う!
友人が数年前にガンで逝った!彼女は末期ガンと宣言され余命二ヶ月との診断だったが治療を受けることなく結局2年生き延びた彼女は人格温厚な方でどなたにも優しく接していた。多くの人たちが毎日のように見舞いに訪れ最後まで人にかこまれて穏やかに旅立った!悲しさよりも苦しみの無い世界への旅立ちと思えて仕方がない。こんな『サンゴジュウゴ』は大歓迎だが・・・・
これからよそ見などせず時間は可能な限り守ってみんなが快適に過ごせるような社会にしてもらいたい。少なくとも時間に間に合わないとの連絡ぐらいしてほしいもの・・・・のんびりもいいけれど約束の時間に現れないような『サンゴジュウゴ』は勘弁してもらいたいもの!若い者と違って神様?のお迎えも近くなってきたこのごろ時間を無駄にしたくない。ハハハハハハハハハハ