カゼをひいているひとが一度くしゃみをすると、周囲には10万個もの飛沫が飛び散り、その中の一部は、空気中に30分も浮かんで漂っているそうです。この飛沫にはカゼのウィルスが含まれ、別の人の体内に侵入することで、新たなカゼの患者を誕生させてしまいます。

ただし、私たちのからだも、カゼのウィルスにやられっぱなしというわけではなく、本来備わっている免疫システムが機能し、ウィルスや細菌などの病原体と闘っているのです。

免疫には、病原体を体内に侵入させないようにする「守りの免疫力」と、病原体を退治する「攻めの免疫力」のふたつがあります。

「守りの免疫力」が働いているのは、鼻や呼吸器などの粘膜、皮膚、腸管と言った、直接外界とつながっている部分。外敵の侵入を阻止し、全身のバリア機能を高めています。

一方、「攻めの免疫力」を担当しているのは、マクロファージや顆粒球、リンパ球などの白血球チーム。血液循環に乗って全身をくまなく見張り、病原体を見つけると食べてくれたり、強力に攻撃を仕掛けて排除してくれます。

このふたつの免疫力がバランスよく働いて、私たちのからだは健康が保たれているのです。