「ドル延命」最近囁かれているのですが・・・・どうもきな臭いんです。
そこで「１ドル＝３６０円」に固定されていた時代について、少し「知ったかぶり」をさせてもらいますね。
それは《ブレントンウッズ体制》第二次世界大戦が終わり、当時の国際連合が「ニューハンプシャー州ブレントンウッズ」に集まって第二次世界大戦後の国際通貨体制に関する会議が開かれ、国際通貨基金（IMF）協定等が結ばれたんです。
そこでの議題は、国際通貨の再構築や安定した為替レートに基づいた自由貿易に関する取り決めが行われました。
そこでなんです、安定した為替レートを構築することにより自由貿易を発展させる事をテーマに国際通貨体制を支える機関として「国際通貨基金＝IMF」や「国際復興開発銀行＝IBRD」が創設されました。
国際通貨基金は当時「金」だけを国際通貨とする「金本位制」だけではなく「ドル」を基軸通貨とする制度を創設し「ドル」をそれまでの「金」と並ぶ国際通貨としたのです。
当時、米国の豊富な「金」を基に発行された「ドル」は「金」同様の価値があったのです。
このように「ドル」と各国の通貨価値を連動させたことから「ブレントンウッズ体制＝IMF体制」の事を金・ドル本位制というのです。
この制度では「ドル」と「金」の交換比率を「金１オンス＝３５ドル」と決め、金との交換を保証したのです。
当時としては為替相場が固定されていたことから＝「固定相場制」と言い、日本でも「１ドル＝３６０円」に固定していましたよね。
でも、米国は、かの「ベトナム戦争」に突入して軍備増強等で大幅な財政赤字に陥ってしまい、その結果国際収支が悪化して大量のドルが海外に流出してしまった米国は、それまでの「金」の準備量をはるかに超える「ドル」の発行を余儀なくされたのです。
その結果が「ドル」と「金」の交換を保証できなくなって、かの有名な《ニクソンショック》が起きたのです。
話を現代に戻すと、米国は「経常赤字」を通じて世界に「ドル」を供給し、基軸通貨の地位を保ってきたので。でも経常赤字＝赤字の拡大って「ドル」は大丈夫？って感じですよね。
でも、そんな矛盾を埋めるのが、それまでの米国経済に対して期待されていた「海外からのマネーの流入」なんです。
でも、当初は魅力的だった米国の経済システムも今回の「サブプライム問題」で、それまでの「マネー流入」が止まってしまって、「ドル」を支える資金循環の仕組みに綻びが生じ始めたのです。
従って、国際通貨体制として、次の「ブレントンウッズ体制」が、次の基軸通貨獲得に向けて各国が、水面下で鎬を削っているんです。
次なる体制＝「SDR」に向けて、麻生首相は準備してくれているんでしょうか？
※「SDR」については、機会を設けてブログしますね。
BY（奥）
