2018年12月11日

君塚直隆さん、ご受賞おめでとうございます!

昨日は、東京のホテルニューオータニにて、サントリー学芸賞授賞式。今年は、政治経済部門では、高校と大学の先輩で、イギリス史研究の大家である君塚直隆さんと、大学院の後輩で、気鋭の中国政治史研究の阿南友亮さんが授賞。とりわけ、君塚さんは著作が毎年のように候補になりながら、年齢上限のぎりぎりでの授賞。本人もことのほか嬉しそうで、安心しておられるようでした。

さらに、こちらの二冊はいずれも、新潮選書での授賞。担当の三辺直太さんに、こちらのお二人の研究者の方々が素晴らしいとお伝えして、実現した企画です。嬉しいですよね。三辺さんもはじめての、ご担当の書籍の授賞とあって、まさに「晴れ舞台」でした。

二次会では、いつもの親しい中堅・若手外交史研究者メンバーに加えて、大御所の北岡伸一先生、五百旗頭真先生に加えて、猪口孝・邦子ご夫妻も。上智の大学院時代に、君塚さんが両先生のご指導を受けた契機からも、お声がけしたところ、駆けつけてくれました。そして、乾杯のご発声は、ロイヤル・ネイヴィー研究会のわれらが「キャプテン」、田所昌幸先生。素晴らしいスピーチでした。なんとも和やかで、上品で、楽しい会合となりました。三次会は、お世話になった編集者の方々を慰労する会。こちらもまた、楽しく寛いだ時間となりました。

努力をされている方が報われることを見ることは、大きな励みとなります。君塚さん、あらためておめでとうございます!

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2018年12月07日

「国際政治学者が振り返る2018年」

今日の午後8時からニコニコ生放送で、国際政治学者で平和構築がご専門の篠田英朗さん、そして中東研究の池内恵さんと私の三人で、楽しいおしゃべりが始まります!

そもそも、この三人の企画でスタートした「国際政治チャンネル」も、おかげさまでなんと38回も回を重ねました!ご覧頂いている方々、ご愛顧ありがとうございます! まだご覧頂いたことのない方が、ご来訪を首を長くしてお待ちしております!

そもそも、国際政治学者がこういったかたちで、スタジオで気軽におしゃべりするという番組はいままでなかったのではないでしょうか。将来、「日本国際政治学史」なるものが、誰かによって書かれるとしたら、きっとこの「国際政治チャンネル」にも言及されるはずです!

ともあれ、日頃から親しくしている友人の篠田さん、池内さんとのおしゃべりは、目の前にカメラがあってもなくても、楽しいものです。きっと、年の瀬で、お酒も入って(私は車のためにノンアルコール)、さらに気軽なメンバーですので、確実に暴走するはずです! どうぞ今日の暴走をお楽しみに!

前半は無料で、ご自由にご覧頂けます。そして、後半の、シャッターが閉まった後の親密な空気でのリラックスした時間帯は、毎回お酒がまわって暴走必至のとりわけ楽しいおしゃべりをご覧頂けます。月々わずか、600円!(プラス税) コーヒー一杯分、あるいは雑誌一冊分ほどで、一ヶ月間、毎週金曜日にほかでは聞けない、第一線の国際政治学者たちの深いおしゃべりと、時期解説が聞けます!

ちなみに、この企画の打ち合わせをしたときの、ANAインターコンチネンタルホテルのロビーラウンジのコーヒーは、一杯1280円です(国際政治チャンネル2ヶ月分!)…。


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2018年11月28日

日経Bizのインタビュー記事

日経Bizのサイトに、拙著『自主独立とは何か』(新潮選書)を紹介したインタビュー記事を掲載して頂きました。感謝申し上げます。以下の三つのシリーズとなっております。どうぞご覧下さいませ。


「「反米」「親米」にこだわる機会損失 ー細谷雄一・慶応大教授に聞く(上)」

「気の合わない?「日米」同盟が続く理由 ー細谷雄一・慶応義塾大教授に聞く(中)」

「大宰相・吉田茂の「負の遺産」と次の10年 ー細谷雄一・慶応義塾大教授に聞く(下)」

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2018年11月23日

楽しい夕べ


昨晩は、北岡伸一先生の古希を祝う会と、MPJ(ミレニアム・プロミス・ジャパン)というアフリカ支援のNGOの設立10周年を祈念する会合がありました。後者は、奥様の理恵子さんが理事長として長年育んできたもので、これを機に、SPJと名称を変更しました。SDG's Promise Japanと、国連での名称変更にあわせた変更のようです。

会場には、立教大学時代の北岡先生の門下生も何人か集まっていて、懐かしい顔を目にすることができて、嬉しかったです。北岡先生や理恵子さんの交友関係の広さを象徴するように、実に多様な方々が結集して、予想以上の人数に溢れる盛況な会合となりました。

私が大学一年生として北岡先生のゼミに入ったのが、28年前。北岡先生が、42歳の頃です。もうすでに私はその年齢を超えており、私の人生の半分ほどを、北岡先生に色々とご指導を頂いてきました。それにしても、私のような凡庸な、才能に欠けた大学生でも、北岡先生から最良の知的刺激をご指導を頂くと、どうにか学者として食べていけるのですから、有り難いことです。

お元気な北岡ご夫妻。末永く、今後もご活躍頂けますことを願っております。

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2018年11月11日

縁を紡ぐ

人生、自分の努力とは関係なく、いやなことが続くこともあれば、嬉しいことが続くこともありますよね。最近ちょっとした嬉しいことが続いています。

美味しいお好み焼きを食べたことではありません(それもちょっと嬉しいですが)。そうではなく、いくつかの紙面で、私の名前が載っていることを目にしたことです。

一つは、高名な作家の五木寛之さんのご著書、『七〇歳年下の君たちへ』(新潮社)の37ページに、なんと私の名前が出ているではありませんか!これは、たまたま読んでいたという古市憲寿さんに、フェイスブックのメッセンジャーで教えて頂きました。色々なタイプの書籍に目配りをする、なかなかの読書家ですよね。それで実際に入手して、開いてみると、次のように書かれていました。

「国際政治学者の細谷雄一さんが書かれた『歴史認識とは何か』(新潮選書)は非常に面白い本でしたが、特に興味をひかれたのは、つい私たちは無意識の働きで日本のマイナス面を見ないようにしてしまうが、やはりちゃんと直視しなきゃいけないんだ、という指摘です。」

これは、満州事変後の錦州空爆についての私の記述について言及頂いたものです。実は、この本の続編の「戦後史の解放供廚痢惻主独立とは何か(前篇)』の8ページに、朝鮮半島で少年時代を過ごし、終戦を迎えた五木寛之さんが登場します。ほぼ同じ時期に刊行した二冊の本で、それぞれの名前が言及されているのは、素晴らしい偶然ですよね。私は、五木さんにはお会いしたことがないので、是非新潮社の関係者経由で、拙著をお読み頂いたお礼を伝えたいと思っております。

もうひとつの嬉しいことは、立教大学法学部の立教法学会が刊行している『法学周辺』No.48(2018年10月号)に、私の名前が載っているところです。現在、立教大学助教で刑法学者のの三代川邦夫さんが、「縁を紡ぐ:法学者を目指した理由」というエッセイで、次のように書いて頂いています。

「そもそも、私は勉強が好きな人間だったわけではない。高校時代の現代社会や政治経済はそこそこおもしろいと思っていたが、その程度であった。
 そんな私が学問に興味を抱いたきっかけは、学部1年生のときに受けた国際政治史機Ν兇箸い講義であった。本学OBであり、現在は慶應義塾大学の教授である細谷雄一先生が、その講義を担当されていた。世界史が苦手だった私は、そもそも国際政治史という授業を受けるつもりなどなかったのだが、新歓期間中に組んで貰った履修になぜかこの授業があったので、重い足取りで国際政治史の教室に向かった。初回講義の際、先生は「高校の世界史ができる必要はありません」と話されていたので、ものは試しということで授業を受けてみることにした。
 結論から言えば、その授業は予想を裏切りとてもおもしろいものであった。」

なんて嬉しい言葉でしょう。大学教員にとって、これ以上の賛辞はありません。ちょうど15年ほど前に、学習院大学法学部で1年生向けに国際政治史の講義を非常勤でお引き受けしたのですが、そこで履修をして聞きに来て頂いた三代川さんが、後に研究者として、私の母校の立教大学法学部で教壇に立っているという偶然です。

ちなみに、この『法学周辺』という小冊子は、私が大学4年生のときに書いた卒論(立教大学では単位取得論文と称します)を掲載して頂いた、私の「幻の処女作」が掲載された冊子であり、思い出深いものです。いわば、学者を目指す凡庸な大学生が「デビュー」をさせていただいた、とても有り難い媒体でした。はじめて、自分の論文が活字になったときの喜びは、一生忘れません。そのような冊子に、三代川さんがこのような文章を書いて頂くことは、私にとって、これ以上「縁を紡ぐ」という言葉に相応しいものはありません。三代川さんからは、以前に何度かメールや手紙を頂いており、学者を目指した頃に努力をしておられる中で、励ましの言葉を贈ったことを覚えております。

日々の生活で、いやなことも少なくありませんが、こういった嬉しい知らせを目にすることができるのは、本当に有り難いことです。五木さん、三代川さん、本当に有り難うございました。

hosoyayuichi at 03:39|Permalink