2016年10月10日

2016年10月10日

二人の朝日新聞社主催の大佛論壇賞受賞者の「知的対話」

池内恵さんが書いた、篠田英朗さんの『集団的自衛権の思想史』の優れた書評が、下記のように「アゴラ」に転載されました。このように読めることは、とても嬉しい限りです。

篠田さんの本は、とてつもなく知的刺激に満ちた内容で、かつて福田恆存が永井陽之助の登場をもって、「論壇のバラバラ事件」と称したのと似た衝撃があります。これまで戦後の日本に巣くってきた、「平和主義」の陥穽と限界を緻密な法律論の論理で解明しています。

ただし問題は、篠田さんの主張を理解するためには、戦後日本の独特で奇妙な精神史的な変遷や、論壇の現状を理解していなければならず、また、憲法思想についてもある程度理解していないと行けません。その点で、篠田さんに並ぶ高い知性をもった池内さんがていねいにその意義と意味を解説して頂けるのは、なんとも有り難い。しかもこのお二人とも、朝日新聞社の大佛論壇賞の受賞者です。

篠田さんは、朝日新聞社の主催の大佛論壇賞を受賞して、平和学会などでも活躍するリベラルな国際政治学者で、それを国際水準で思考できる能力を持った優れた研究者です。ご著書も、韓国語や中国語にも翻訳されており、一冊目の単著は英語で刊行されています。いわゆる保守派の言論人ではなくて、そのようなバランスの取れたリベラル国際主義に近い立場から論じているからこそ、その主張に重みがあるのだろうと思います。

是非、憲法学者の方々には、この論戦に応じて頂き、正面から受けとめてその問いかけに答えて欲しいと願っています。

http://agora-web.jp/archives/2021951-2.html 

hosoyayuichi at 23:47|Permalink