篠田 英朗 を含む記事

2018年12月07日

「国際政治学者が振り返る2018年」

今日の午後8時からニコニコ生放送で、国際政治学者で平和構築がご専門の篠田英朗さん、そして中東研究の池内恵さんと私の三人で、楽しいおしゃべりが始まります!

そもそも、この三人の企画でスタートした「国際政治チャンネル」も、おかげさまでなんと38回も回を重ねました!ご覧頂いている方々、ご愛顧ありがとうございます! まだご覧頂いたことのない方が、ご来訪を首を長くしてお待ちしております!

そもそも、国際政治学者がこういったかたちで、スタジオで気軽におしゃべりするという番組はいままでなかったのではないでしょうか。将来、「日本国際政治学史」なるものが、誰かによって書かれるとしたら、きっとこの「国際政治チャンネル」にも言及されるはずです!

ともあれ、日頃から親しくしている友人の篠田さん、池内さんとのおしゃべりは、目の前にカメラがあってもなくても、楽しいものです。きっと、年の瀬で、お酒も入って(私は車のためにノンアルコール)、さらに気軽なメンバーですので、確実に暴走するはずです! どうぞ今日の暴走をお楽しみに!

前半は無料で、ご自由にご覧頂けます。そして、後半の、シャッターが閉まった後の親密な空気でのリラックスした時間帯は、毎回お酒がまわって暴走必至のとりわけ楽しいおしゃべりをご覧頂けます。月々わずか、600円!(プラス税) コーヒー一杯分、あるいは雑誌一冊分ほどで、一ヶ月間、毎週金曜日にほかでは聞けない、第一線の国際政治学者たちの深いおしゃべりと、時期解説が聞けます!

ちなみに、この企画の打ち合わせをしたときの、ANAインターコンチネンタルホテルのロビーラウンジのコーヒーは、一杯1280円です(国際政治チャンネル2ヶ月分!)…。


hosoyayuichi at 10:35|Permalink

2018年10月12日

対米従属論とは異なる戦後史の試み

拙著『自主独立とは何か(前・後)』(新潮選書)が刊行されて、はや2ヶ月以上が過ぎました。この間、誠に有り難いことに、読売新聞(三浦瑠麗さん)、産経新聞(櫻田淳さん)、日経新聞(待鳥聡史さん)で素晴らしい書評が掲載されて、さらには新潮社のPR雑誌『波』に、篠田英朗さんの魅力的な書評も掲載されました。これだけでも、分厚い本ですが、書いて良かったなあと実感しています。

やはり、私が訴えたいメッセージがうまく読者の方に伝わるというのは、とても価値のあることで嬉しい感情がわいてきます。

さらに、比較的売れ行きも順調で、多くの方にお読み頂いており、おそらく今まで私が書いた著作の中でももっとも高いご評価を頂いているように感じており、とても感謝しています。

私が本書で論じたかったもっとも大きなことの一つは、歴史学的な方法論的に、戦後日本史を閉じられた国内の文脈のみで論じるのではなくて、国際政治史の中に埋め込むことであり、もうひとつは戦後の日本がアメリカに隷属する国家になってしまったという対米従属論とは異なる新しい光を当てることです。

国際政治は基本的にパワーポリティクスですので、世界経済全体の四分の一のGDPを一国のみで有しており、しかも当時は核兵器を独占していた圧倒的な軍事大国であったアメリカが、敗戦国で占領下にある日本に対して大きな影響力を及ぼすのは、いわば「国際政治のイロハ」からしてあたりまえのことです。だけれども、国際政治はそれほど単純ではありません。圧倒的なパワーの差がありながらも、アメリカはその軍事力で北朝鮮、北ベトナム、イラク、イラン、アフガニスタン、シリア等に対して、自らの影響力を浸透させることの限界に直面します。当然ながら、占領下の日本がアメリカの思い通りにならず、アメリカ政府高官が不満を募らせるのも、不思議なことではありません。

いわば、パワーの違いを前提としながらも、そこで人間と人間が出会い、お互いに国益を背景に交渉をして、妥協点を模索する姿を描こうとしたのが本書の目的でした。

ナチスがユダヤ人を諸悪の根源と考えて、現代のトランプ政権が貿易黒字を抱える中国や日本を諸悪の根源と考えることと同様に、日本でも国内の不満を外国にぶつけて、そこに諸悪の根源を見るという思考は、繰り返されてきました。共産主義者は、資本主義国家のアメリカを諸悪の根源と考えて、保守主義者は共産主義国家の中国や北朝鮮を諸悪の根源と考えてきました。

しかし、それほど問題は単純ではありません。無数の問題が複雑に絡み合うのが現実であって、そのような複雑な現実から目を背けずに、物事をあまりにも単純化しすぎないという知的な体力が不可欠となります。そのような立場から、あまりにも短絡的な対米従属批判とは距離を置いて、新しい歴史を描きたいと考えました。そこでの主役は、国際主義的な思考を持った政治家であり、官僚であり、知識人です。

そのような問題意識を簡単にまとめた文章がいくつか掲載されました。

一つは、東洋経済オンラインに掲載を頂いた、「「対米従属論者」が見逃している吉田茂の素顔天皇制を守った吉田の愛国主義とは?」です。

そしてもうひとつは、Web Voiceに掲載を頂いた「鳩山由紀夫氏とトランプ大統領に通ずる独善的思考」です。

今の日本はとても困難な時代の中にあり、賢明な政治指導の舵取りが求められています。
それを考える上で、拙著が少しでも何か参考になれば嬉しく思います。

hosoyayuichi at 11:39|Permalink

2018年09月02日

国際主義の回復のための決起集会?!

9月27日の午後7時から、神楽坂にある「ラカグ」というオシャレなインテリアショップのイベントスペースを使って、国際政治学者の篠田英朗さんとトークイベントを行います。新潮選書の『自主独立とは何か』の刊行にあわせた「憲法と日米安保を問い直す」というテーマの記念イベントで、私がもっとも尊敬する国際政治学者の篠田さんと、縦横無尽に色々なお話しすることになります。何よりも私自身が、楽しみです。

篠田さんは大学院在籍中に、日本のはじめてのPKO参加となるカンボジアでの選挙監視団の一員として国連PKOボランティアに参加して、その体験談を綴った『日の丸とボランティア――24歳のカンボジアPKO要員』という書籍を1994年に文藝春秋社から刊行しています。1994年といえば、私が大学を卒業して、ちょうど大学院に進学した年。早稲田大学大学院で篠田さんは、高名な藤原保信教授の下で政治思想を研究し、その後はロンドン大学のLSE大学院で博士号を取得して、その著書は英語で刊行され、中国語にも翻訳されるという高い評価を得ています。

篠田さんの専門家としての活躍は、平和構築に関する研究と実践が中心といってよいのではないでしょうか。篠田さんの執筆した『平和構築入門』(ちくま新書)は、毎年私のゼミでテキストとして用いており、この分野で最も優れた入門書ではないでしょうか。

篠田さんのご研究は、サントリー学芸賞や、吉野作造賞も受賞する優れたものであり、学問水準の高さと、実践への関与との双方で、この分野ではとても尊敬されている専門家です。その篠田さんは、最近は憲法問題にも切り込んでおり、日本国内で戦後継承されてきた内向きの論理が、日本の国益や国際的信用を傷つけてきたことを厳しく批判的に論じております。それらのメッセージは、『集団的自衛権の思想史』(風行社)や『ほんとうの憲法』(ちくま新書)でも、存分に描かれています。

日本では、日本の国内でしか通用しない「正義」が当然のこととして語られており、また安全保障についてもガラパゴス的な奇妙な論理が絶対的なものとして頑迷に守られてきました。それらの多くは国際情勢や、国際法、国際安全保障への無関心や軽視から来るものであるのに、多くの人々はそのような正義や論理を、金科玉条のごとく信じ続けるという奇妙な構造が続いてきました。気づいていても、多くの人は面倒なことに巻き込まれたくないので、それを避けてきました。篠田さんはそのような現状に強い疑問を感じて、「王様は裸だ」ということを言った、とても勇気のある方です。

そもそも、とても有り難いことに、篠田さんは安保法制懇のなかで、国際主義的な論理から日本の安全保障法制を改善する必要を説いた私が孤立していたことに憐れみを感じて、「援護射撃」をして頂きました。そのような国際主義的な論理は、実は戦後初期の頃には幣原首相、吉田首相、芦田首相によって、日本国憲法に埋め込まれていたものでした。いつのまにか、その後にそのような国際主義の精神が憲法から抜き取られてしまい、内向きで、一国主義的で、独善的な国内的正義が自明視されて、再び国際主義に背を向ける時代が来てしまったのだと思います。篠田さんは、そのような私の問題意識を見事にご理解頂き、拙著『自主独立とは何か』の素晴らしい書評をお書き頂きました。

その意味でも、今回のトークイベントは、篠田さんと私で、もう一度日本に国際主義の精神を回復するための「決起集会」だと思っています。日本は国際主義から逸脱したときに、日本の針路を誤ってきたというのが、私が『歴史認識とは何か』(新潮選書)で論じた中心的なテーマでした。

どうぞ9月27日の夜は、皆さんが普段ニュースや新聞などを通して耳にする憲法論や安保条約論とは異なる議論を、聴くことができると思います。有り難いことに、すでに半分ほど座席が埋まっているようです。当日までに、満席となる可能性もありますので(そうなったら嬉しいです)、どうぞお早めにチケットを確保して頂ければ嬉しく思います。こちらのページから、チケットを購入できるようですので、どうぞご参照下さいませ。篠田さんとともに、当日会場で皆さんとお会いできますことを、楽しみにしています!




hosoyayuichi at 13:10|Permalink

2018年07月24日

【イベントのご案内】細谷雄一×篠田英朗「憲法と日米安保を問い直す」 〜『戦後史の解放II 自主独立とは何か』(細谷雄一著・新潮選書)刊行記念イベント〜

細谷雄一×篠田英朗「憲法と日米安保を問い直す」 〜『戦後史の解放II 自主独立とは何か』(細谷雄一著・新潮選書)刊行記念イベント〜

「日本はなぜ自らの手で憲法を起草できなかったのか?」「日本はなぜ非武装中立ではなく、日米安保による平和を選んだのか?」――戦後73年を迎えた今日、このような疑問を持つ日本人が増えています。「日本は対米従属をやめて、自主独立すべきだ」と考えている人も多いようです。

 では、そもそも戦後の日本人は、なぜアメリカ人が書いた憲法草案を受け入れ、日米同盟を結んだのでしょうか? その答えは、日本史だけを見ていても、世界史だけを見ていても、はっきりと分かりません。日本史と世界史を融合させることによって、はじめてその理由が浮かび上がってくるのです。

 この度、3年前に新潮選書より刊行された『戦後史の解放I 歴史認識とは何か』が好評を博し、シリーズ第2作として『戦後史の解放II 自主独立とは何か』(前・後編)を刊行する細谷雄一さんと、「国際政治チャンネル」でともに活動する盟友・篠田英朗さんのお二人による対談が実現します。

 一国平和主義に偏った日本の安保論争に一石を投じ、批評界やメディアの注目を集めている2人の国際政治学者が、日本の歴史教育ではなかなか教わる機会がない「国際主義」の視点から、自虐史観でも陰謀史観でもない戦後史の真相に迫り、われわれ日本人が目指すべき「自主独立」について語り合います。

 憲法問題や戦後史について理解を深めたい方、必聴です! ぜひお越しください。

〈プロフィール〉
■細谷雄一(ほそや・ゆういち)
1971年、千葉県生まれ。慶應義塾大学法学部教授。立教大学法学部卒業。英国バーミンガム大学大学院国際関係学修士号取得。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程修了。博士(法学)。北海道大学専任講師などを経て、現職。主な著書に、『戦後国際秩序とイギリス外交』(サントリー学芸賞)、『倫理的な戦争』(読売・吉野作造賞)、『外交』、『国際秩序』、『安保論争』、『迷走するイギリス』、『戦後史の解放I 歴史認識とは何か』など。

■篠田英朗(しのだ・ひであき)
1968年、神奈川県生まれ。東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。早稲田大学政治経済学部卒業、同大学大学院政治学研究科修士課程、ロンドン大学(LSE)国際関係学部博士課程修了。国際関係学博士(Ph.D.)。広島大学准教授などを経て、現職。著書に『平和構築と法の支配』(大佛次郎論壇賞)、『「国家主権」という思想』(サントリー学芸賞)、『集団的自衛権の思想史』(読売・吉野作造賞)、『平和構築入門』、『ほんとうの憲法』など。
開催日時 2018年9月27日(木)19:00〜20:30(受付開始18:30)
会場 la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko  東京都新宿区矢来町67
(東京メトロ東西線神楽坂駅矢来口出てすぐ)
問い合わせ先 新潮社ラカグ室
fax:03-3266-7185 E-mail:sokoinfo@shinchosha.co.jp
URL 詳細はこちらをご覧ください。
備考 〈チケット〉
■2,000円/自由席
■1,800円/自由席(神楽坂ブック倶楽部会員限定)

※チケット購入時に参加者の皆さんから細谷さん、篠田さんへの質問を受け付けております。ぜひお寄せください。なお、時間の都合上すべての質問にお答えできない可能性がありますことご了承ください。
※トーク終了後、細谷さん、篠田さんによるサイン会を予定しております。お二人の書籍は会場でも販売いたします。サインは1著者につき、お1人様1冊とさせていただきます。あらかじめご了承ください。
※ご購入いただいたチケットは理由の如何を問わず、取替・変更・キャンセルはできません。ご了承ください。
※開場は開演の30分前です。

http://www.shinchosha.co.jp/news/article/1345/

hosoyayuichi at 00:09|Permalink

2018年07月23日

神楽坂ラカグでのイベントのご案内

篠田英朗さんとの対談です。国際政治チャンネルではありません。新潮社/神楽坂ラカグのイベントです!

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01cfmdzqbh2i.html

hosoyayuichi at 12:50|Permalink

2018年04月19日

「夢破れて」

東京外国語大学教授で、友人の篠田英朗さんに、ご自身のブログの中で、先週に早稲田大学で行われてた私の講演の発言についてご言及を頂きました。当日、フロアに篠田さんがいらっしゃるとは、気がつきませんでした。私よりも、平和構築研究や国際平和協力研究の第一人者の方ですが、刊行された書籍の共著者としていらしていたようですね。

ちなみに、冷戦後の国際平和協力への「夢が破れた」と発言したときに、イメージしたのは、レミゼラブルの「I dreamed a dream」です。こちらは、映画やミュージカルで、「夢破れて」と訳されておりますよね。

このとき私は、以前に数名の国際政治学者の大御所の方が安保法制のときに、反対派があまりにも内向きで、国際平和協力に否定的な姿を見て、「冷戦後の20年間の努力は何だったんだ」と怒っていたことを思い出していました。どうやら、時計の針が今は反対に動いているのかもしれません。

そのように感じるのは、篠田さんがご指摘のように、冷戦終結とその後のPKOのスタートに、希望を感じた私たちの世代の特徴なのかもしれません。その意味で、そのような希望を抱いた世代の「夢が破れた」のだと思います。

さて、これから日本はどこに向かうのでしょう。

http://agora-web.jp/archives/2032199.html

hosoyayuichi at 09:41|Permalink

2018年01月01日

2018年、新年明けましておめでとうございます!

2018年になりました。新年明けましておめでとうございます。

今年は、ほとんどはじめて、年賀状を失礼させていただくことにしました。12月は海外出張が続き、さらには風邪で体調を崩してしまい、原稿執筆なども重なったために年賀状を準備する時間を確保できませんでした。これを契機として、今年は年賀状を出さずに、こちらのブログで新年のご挨拶をさせて頂きますことを、ご容赦くださいませ。

昨年は私にとっては、いつも通り、良い年でした。いつも通りというのは、大きな病気もなく、家族も健康で、事故や大きな不幸に見舞われることなく、安全に一年を終えることができたということです。これも結構、簡単なことではないのかもしれません。

研究の方は、前に進んでいるのか、後ろに下がっているのか、自分でもよくわからなくなる一年でした。国際会議に多く参加して、日本外交や国際情勢などについてお話をさせて頂く機会を多く頂きながらも、自らの専門についてまとまった研究はあいかわらずなかなか完成できませんでした。それなりにばたばたとしながらも、期待していた成果は生まれなかったというような状況です。

いくつかの新しい試みもありました。ニコ生で、尊敬する友人の篠田英朗さん、池内恵さん、三浦瑠麗さんと四人で、新しく「国際政治チャンネル(仮)」という番組をスタートして、いくつもの楽しく贅沢な対談や鼎談をさせて頂きました。これはとりわけ楽しく、有意義な仕事だと思って大切にしています。

また、日本国際問題研究所で客員研究員となり領土・歴史センターの立ち上げと運営に協力をさせて頂いています。これで、世界平和研究所、東京財団、日本国際問題研究所と、三つのシンクタンクで客員ですが研究員をさせて頂き、色々と貴重な機会を頂いています。

ただ、自分で反省しているのは、原稿執筆が滞り多くの方々にご迷惑をおかけしていることや、事務作業のミスが多くなりこれまた色々と他の方のご迷惑をなっていることです。皆さんご寛容で、ご配慮を頂きながらも、今年はそういった迷惑をかけぬよう、自らを律して行ければと思います。

このようなことを書きながらも、咽頭炎でのどが腫れていて、なんだかまた熱が出てしまうのではないかと恐れています。年末年始に、期限を過ぎた大量の原稿を終えて提出する旨、お伝えしていました。他力本願。どうにか新年の初詣で、正月中に体調を崩さずに、原稿執筆を進められるように、願ってきます。

どうぞ本年も宜しくお願い申し上げます。

hosoyayuichi at 00:13|Permalink

2017年07月12日

7月21日のニコ生「国際政治チャンネル(仮)」は永久保存版に!?

独自の視点から、合理的で勇気ある憲法解釈を発言している九州大学の井上武史さん、そして平和構築の世界では知らない人がいない、一流の国際政治学者の篠田英朗さん。この二人が、憲法について対談するとなれば、これほど楽しみなことはありません。

通常は二人体制で行っている「国際政治チャンネル(仮)」ですが、是非とも私も聴いてみたいということもあり、今回は三人での鼎談となります。とはいえ、実質的には私は司会のような役割をしようと思っています。来週の金曜日、21日のニコ生「国際政治チャンネル(仮)」は、この三人体制となります。

そして、篠田さんが先週に刊行した、『ほんとうの憲法 ー戦後日本憲法学批判』(ちくま新書)は、読み始めたばかりですが、最高の知的な刺激を得ることができます。これまでわれわれが、「真実」とみなしてきた巨大な知的な構築物が、実はさまざまな政治的な理由、歴史的な理由から創られた、問題を多く抱えたものであることが理解できます。

それではどうしたらよいのか。それをこの番組では問いたいと思っています。永久保存版にしたくなる、画期的な回になるはずです。乞うご期待!

http://live.nicovideo.jp/watch/lv302237180

hosoyayuichi at 12:47|Permalink

2017年05月25日

カフェとなるか、カオスとなるか?

これまで「モーリー・ロバートソン・チャンネル」として三年続いてきたニコ動の人気番組が、明日から生まれ変わります! 篠田英朗さん、池内恵さん、三浦瑠麗さん、そして私という比較的まじめ(?)な国際政治学者四人が、カフェや居酒屋でおしゃべりをするように、番組でじっくりと、現在進行形の世界の様々な問題について、いま話題の書籍などについて、あるいは学会や大学の裏事情について(?)、気ままなおしゃべりをする予定です。

私はこのようなところに定期的に出るのは苦手で、まだ仕事がたまっていてとても余裕がないはずなのですが、企画へのお誘いを頂いた際に、尊敬する篠田さんと池内さんのお二人の名前があったので、これは楽しみだと思って躊躇なく参加をさせて頂きました。それで、三人と担当の方で打ち合わせをしまして、是非とも三浦瑠麗さんにもご参加頂きたいという三人の要望を伝えましたところ、担当の方も喜んで賛成して頂き、三浦さんもご快諾を頂いてこのような「カルテット」が誕生しました。有名人の三浦さんのファンも全国に数多くいらっしゃると思いますし、何しろ三浦さんは私たち三人よりも活動範囲が広いので、多様なテーマでシャープなコメントをして頂けると楽しみにしています。

この「カルテット」でスタートする「国際政治チャンネル(仮)」(よい名称があったら教えてください)が、いよいよ明日の夜8時スタート。私自身、尊敬する篠田さん、池内さん、三浦さんという三人の最先端を走る国際政治学者の方々とおしゃべりができますこと、わくわくしています。

さて、どのような番組になるのか? いっさい打ち合わせはしていませんので、カオスになるかも。それもまた楽しみです。

http://live.nicovideo.jp/watch/lv298020612

hosoyayuichi at 21:04|Permalink

2016年10月10日

二人の朝日新聞社主催の大佛論壇賞受賞者の「知的対話」

池内恵さんが書いた、篠田英朗さんの『集団的自衛権の思想史』の優れた書評が、下記のように「アゴラ」に転載されました。このように読めることは、とても嬉しい限りです。

篠田さんの本は、とてつもなく知的刺激に満ちた内容で、かつて福田恆存が永井陽之助の登場をもって、「論壇のバラバラ事件」と称したのと似た衝撃があります。これまで戦後の日本に巣くってきた、「平和主義」の陥穽と限界を緻密な法律論の論理で解明しています。

ただし問題は、篠田さんの主張を理解するためには、戦後日本の独特で奇妙な精神史的な変遷や、論壇の現状を理解していなければならず、また、憲法思想についてもある程度理解していないと行けません。その点で、篠田さんに並ぶ高い知性をもった池内さんがていねいにその意義と意味を解説して頂けるのは、なんとも有り難い。しかもこのお二人とも、朝日新聞社の大佛論壇賞の受賞者です。

篠田さんは、朝日新聞社の主催の大佛論壇賞を受賞して、平和学会などでも活躍するリベラルな国際政治学者で、それを国際水準で思考できる能力を持った優れた研究者です。ご著書も、韓国語や中国語にも翻訳されており、一冊目の単著は英語で刊行されています。いわゆる保守派の言論人ではなくて、そのようなバランスの取れたリベラル国際主義に近い立場から論じているからこそ、その主張に重みがあるのだろうと思います。

是非、憲法学者の方々には、この論戦に応じて頂き、正面から受けとめてその問いかけに答えて欲しいと願っています。

http://agora-web.jp/archives/2021951-2.html 

hosoyayuichi at 23:47|Permalink